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[DAIWA岩城透さん解説]エメラルダスイカメタルシリーズで難攻不落の沼津エリア攻略-実釣編-

初心者から上級者まで、多くのイカメタルアングラーが愛用するDAIWAのエメラルダスイカメタルシリーズ。もはやエントリーモデルの枠を超えたXシリーズが2026年リニューアルされ、メタルスッテ、ドロッパーエギ、マシュマロボディの新感覚ドロッパー「エメラルダスドロッパーソフト」も新発売となった。こだわりが詰まった注目アイテムが増えていく中、今回はルアマガ女子部の三浦愛(みうらあい)さんが、岩城透さんからレクチャーを受ける形で、‘‘沼津エリアを攻略するための釣り方‘‘を解説してもらった。

●文:ルアマガプラス編集部(山川)

紹介した動画はコチラ!

舞台は駿河湾の人気遊漁船"秀丸"

今回の取材でお世話になった船宿は静岡県沼津市にある秀丸(ひでまる)さん。イカメタルをはじめ、太刀魚サーベルテンヤやディープアジング、ティップラン等でも定評のある人気遊漁船である。

広々快適に釣りが楽しめる大型船で、親切丁寧な船長が釣り方のコツや刻一刻と変わる状況を細かく知らせてくれるので、船釣り初心者でも安心して乗船できる。ポイントまでが非常に近く、移動時間が短いため実釣時間をたっぷり確保できるのも魅力だ。

駿河湾を知り尽くした船長が最高のポイントへ連れて行ってくれるぞ

ルアマガ女子部がステップアップを目指す!

タックル編に続き、実釣編ではルアマガ女子部の三浦愛(みうらあい)さんが登場!元釣具店スタッフで、様々な釣りにチャレンジしている根っからの釣りガール。

主に静岡の釣りや魚の魅力を発信する活動をしている彼女だが、イカメタルは年に数回やる程度のビギナー。今回はDAIWAフィールドテスターの岩城透(いわきとおる)さんからレクチャーを受ける形でステップアップを目指す。

細かいテクニックが求められる沼津エリアのイカメタルをお二人がどう攻略するのか。状況に合わせた釣り方のコツ等も取材してきたので日本全国のイカメタルを愛するアングラーへ紹介したい。

ルアマガ女子部から"愛ちゃん"でお馴染み、三浦愛さんの登場だ

あいにくの天気の中…実釣スタート

あいにくのお天気の中、夕方に出船となったが、驚くべきはそのポイントまでの"近さ"だ。なんと出船して15分程度でお目当てのポイントへ到着。移動時間が少なくその分釣りを長く楽しめるというのも沼津メタルの魅力の一つではないだろうか。水深30mほど、沖の深みから一気に駆け上がったフラットエリアで実釣開始だ。

明るい時間はどう攻める?

いよいよ実釣開始となるわけだが、全国的に見ても、夏場のイカメタルはまだ空が明るい時間帯からスタートとなる場合が多い。そんな時はどんなタックルでどんな攻め方が有効なのか岩城さんに解説してもらった。

期待感の薄い日中の時間帯でも工夫次第で価値ある一杯が引き出せるかも!?

愛さんはベイトタックルでスタート

岩城さんがまず愛さんに手渡したのはエメラルダス X IKAMETALの中でも一番ライトなベイトモデル65ULB-S

そもそもこのエメラルダスXシリーズは愛さんのようなイカメタルビギナーでも、張りのあるバット部分でメタルスッテをしっかり動かし、しなやかな穂先~ベリー部分でしっかり止めるアクションが出しやすくなっているロッドなのだが、その中でも特にやわらかく自然にメタルスッテを漂わせるアクションを誘発可能な番手をセレクト。

リグ:イカメタルリグSS スタンダード幹糸3号エダス3号
ドロッパー:エメラルダスドロッパーエギ 1.8 夜光ー赤黄ゼブラ
メタルスッテ:エメラルダスメタルスッテ 15号 夜光赤黄ゼブラ

メタルスッテとドロッパーの色は分けて反応を見るのがセオリーだが、なんと同色をセレクトした愛さん。

コツはだらだら釣りをしないこと!

愛さんのようなベイトタックルでバーチカル(縦)の釣りを展開する場合、明るい時間帯はイカが浮いてこないので、基本的にボトムスレスレ~1mくらいまでの水深を狙って欲しいのがコツだという岩城さん。

エリア的に根ガカリしやすい場所であればカウンター付リールがオススメで、ボトムまでの水深を測っておき、少し手前からクラッチを切って釣りを開始すればトラブルレス&手返しアップに繋がる。

とはいっても反応が無いことの方が多いこの時間。だらだらと同じように誘って、同じように止めてを繰り返してはいないだろうか?岩城さん的にはこのワンパターンアクションが貴重な釣果を逃す大きな要因になるという。

そんな時は棚から10mくらい一気に巻き上げて落とし直す動作を入れてみると効果的。これを岩城さんは「巻き直しの釣り」と呼ぶが、目の前にあったルアーが消えて再び現れたリアクションで抱いてくるイカも多いそうだ。

同じ誘いを続ければ人間と同じでイカも飽きてくると語る岩城さん。

岩城さん「暗くなるまでは粘り強く!漫然と釣りをしないこと!」

岩城さんはスピニングタックルでスタート

一方岩城さんはというと明るい時間帯はスピニングタックルで攻略。手にしたのはエメラルダス MX イカメタルからK60LS-S

掛けモデルの中核を担うレングスを採用し、積極的に誘ってアタリを捉えるファストテーパーモデル。スピニングなので軽いメタルスッテも素早いフリーフォールでレンジへと届けることが出来るロッドだ。

縦がダメなら横の釣り

岩城さんはお得意のメタルスッテ単体からスタート。リーダーの先に接続金具を介してメタルスッテが1個付いたシンプルな仕掛けだ。

明るい内はまだイカの群れが固まっていない時間帯、つまりじっくり同じ棚を狙い続けるのではなくテンポよく広範囲に探っていくのが重要と考える岩城さん。

軽くキャストしてより広範囲をサーチできるスピニングタックルは、比較的"浅棚の釣り"になることが多い沼津エリアには絶対用意してほしいタックルだと岩城さんは語ってくれた。

岩城流! 日中のスピニングでの誘い方

次に紹介する釣り方を覚えて欲しい。いきなりキャストする前にまずは、

真下に落としてボトムを取り、1mくらい底を切った時のラインのカラー(マーカー)Aを覚えておく。そして、キャストした時に放出されるラインをAの場所で止めれば、根掛かること無く、中層からボトムまでカーブフォール=テンションフォールで誘うことができる。

穂先に出ない小さなアタリでもテンションフォールであれば捉えることができる可能性も高く、日中の難しい時間帯はオススメのテクニックだ。

明るい時間でのヒットは嬉しさもひとしお!船上のヒーローになれるぞ!

初心者が覚えるべき基本アクション

イカメタルゲームが本番に突入する前に岩城さんから愛さんへアドバイス。

それはアクションにメリハリを出すということだ。アタリを出せないもしくはアタリを取れない人ほど誘いのメリハリがなくなってしまっているのだという。

まずは"イカが抱いてくる時は止めた時"と仮定して、メタルスッテを動かす時にはしっかり動かす。そして、止める時にはしっかり止め、メリハリをつけると、釣果を上げるための初歩テクニックはバッチリだ。

しっかり誘ってしっかり止める、初心者がまず覚えたい王道アクション。

暗い時間はどう攻める?

日も沈み、暗くなってくればいよいよイカメタルゲーム本番だ。集魚灯が点くことによって船下にはベイトが集まり、散り散りになっていたイカ達も徐々に寄せられてくる。

ここから攻略法はどのように変わるのか、是非最後までご覧いただきたい。

明かりが灯ればやる気も灯る!アングラーの活性もぐぐっと上がるタイミングだ。

横の釣りから縦の釣りへ

ここからは広範囲に探っていたところを、レンジの釣りに変えていくことがキーになると岩城さん。つまり船下に集まってきたイカを縦(バーチカル)の釣りで狙っていくというわけだ。

とはいえまだまだ群れが固まっているわけではないので、根気よくボトム~表層までしっかり広く探っていくことが重要だ。

岩城さん「シャクリでイカに気づかせ、テンションフォールで追わせ、しっかり止めて触らせる」

この基本を忘れずにと、アドバイスをもらった愛さんは果たして実戦に活かすことができるのか…!?

取材陣の後方では胴突き仕掛けでポツリポツリとイカが姿を現し始めた。

焦らし焦らされて…念願の一杯

集魚灯の効果が出てきたか、周りではちらほらヒットコールが響く中、愛さんの穂先にもイカのアタリらしきものが。

大きくフッキングした愛さんだったが、残念ながらイカは乗らず。頭にクエスチョンマークが浮かんでいる愛さんに再び岩城さんからアドバイス。

アワセを入れても乗らなかった時、誘いをやめてしまってはいないだろうか。折角メタルスッテを抱く気だったイカも、誘いをやめたこの数秒間で離れていってしまうことが往々にしてあるそうだ。

イカにもう一度触らせるためには、乗らなくても直ぐに次の誘いに移行することが大切。岩城さんはこれを焦らしのテクニックと呼び、イカを焦らして再び抱かせるというテクニックだ。

またしても竿先に違和感を感じた愛さん。フッキングは空振りするも、今度はそのまま焦らしのアクションを数発。

そして、穂先を止めた瞬間に大きなアタリ。アワセも決まり、念願のケンサキイカを釣ることができた。

岩城さんのアドバイスを忠実に再現し、ケンサキイカをキャッチ!

その後もドロッパーのカラーを変えてみたり、「釣れてるイカが小さいから」と新作のエメラルダスドロッパーソフトを使ってみるなど、素早いルアーローテーションで釣果を伸ばしていく。

岩城さん曰く、釣れているからといって同じものを使い続けるよりも、イカに飽きさせないという意味でもルアーローテーションは効果が高いのだそう。

ルアーローテーションで続々とイカをキャッチする愛さん。

雨の日のイカメタルは釣れにくい?

素朴な疑問だがイカメタルゲームにおいて雨という条件はどのような影響を及ぼすのだろうか。雨水というとなんとなくイカ類にはマイナスのイメージしかないが、沖のイカメタルゲームにおいてはそうとも限らないらしい。

むしろ岩城さんの経験から言えば雨の日はよく釣れることの方が多いそうだ。

確かにこの日は船中でよく釣れていた。気圧や光量が関係しているのだろうか。イカに聞いてみないと実際のところは分からないが、雨の日でもイカメタルは楽しめるという。

吉兆!?冷たい雨もモチベーションを上げる要素に変えてしまおう

テンションフォールに好反応!

実釣が終盤に差し掛かろうかというタイミングでイカに変化が現れ始めた。

ステイを長めにとったアクションにイカが反応しにくくなってきたのだ。

ここで岩城さんはエメラルダス MX イカメタルK56ULB-Sに変更。愛さんへはテンションフォールの釣りを試してみるようアドバイスした。

岩城さんが言うテンションフォールの釣りとは、ロッドを大きくシャクリ上げ、テンションをかけたまま(穂先にメタルスッテの重みを乗せたまま)ゆっくりとロッドを下げる。このフォール中に出たアタリを掛けていく釣りのことだ。

テンションフォール中のアタリは落ちてくるメタルスッテをイカが下で受ける形になるので、まるで着底したかのように穂先が一瞬浮き上がるのが特徴だ。

早速アドバイスを聞いて実践していた愛さんの穂先が浮き上がった、かと思えば岩城さんにもヒット。

テンションフォールの釣りで待望のダブルヒットだ。

岩城さん「イカが小さければアタリも繊細になることが多い。これを掛けるのが沼津の醍醐味だよね!」

高活性時には特に有効となるテンションフォールの釣りもしっかりマスターして欲しい。

反応が良くなってきたタイミングで…

イカの棚がようやく絞れてきて、テンションフォールにも反応が良い。活性が上がっていると踏んだ岩城さん。

次に手にしたのはエメラルダス MX イカメタルシリーズから、これまた肝煎りのK410LB-Sだ。

さらに細かく誘ってアタリを素早く捉えるスーパーショートモデル。ミリ単位でメタルスッテを思いのままに操作することが出来る極上の「掛け」ロッドだ。

ここで愛さんもロッドを変更、エメラルダス MX イカメタルK56ULB-Sに持ち替え、メタルスッテ単体に挑戦する。

メタルスッテ単体の掛けていく釣りでさらに釣果を伸ばす試みだ。

メタルスッテ単体の釣りはリーダーの先に接続金具を介してメタルスッテを取り付けたシンプルな構造なので、当然アタリもダイレクトに出る。

誘って誘って掛けていく面白さがこの釣りの魅力なのだと岩城さんは言う。

基本はテンションフォールを駆使して、狙いの棚を手早く探っていく。クラッチを切った状態でスプールを親指で押さえる。ロッドを上に持ち上げると同時にサミングしながらラインを出し、スプールを押さえ直してじわじわと竿先を下げていく。

この動作を繰り返すのが、徐々に深い棚を探れる誘い下げアクションだ。

岩城さんはこの動作の中に細かいシェイクや焦らしアクションを織り交ぜ、ムギイカとケンサキイカを連続ヒットに持ち込んだ。

岩城さんがこよなく愛する元祖ニンジンカラーで!

愛さんも誘い下げの釣りを実践。あっさりとムギイカを釣り上げて見せた。

愛さん「今日はイカメタルのコツをたくさん掴んで帰れそうです!」

宣言通り、ステップアップした事実を釣果でもって証明してくれた愛さんであった。

ブルー夜光蛍光ズッキーニカラーで愛さんもすかさずキャッチ。

さらに釣果を伸ばすためには?

ここからはイカメタルゲームにおける素朴な疑問を岩城さんに聞いてみたので紹介する。

一杯でも二杯でも釣果を上げるために、また、イカメタルゲームをより楽しむために参考にしてもらいたい。

なんでも教えてくれる岩城さん。さすがイカメタルの伝道師だ。

なぜ岩城さんは両手でロッドを構えるのか?

なぜ岩城さんはロッドを両手で構えているのだろう?取材中ずっと気になっていたが、答えは簡単。不用意にリールのハンドルを巻かないようにするためだという。

例えばイカからの反応があった棚で焦らしのアクションを入れる時、その場でシェイクしたりシャクリを入れてみたりすると思うが、この際、無意識にハンドルを巻いてしまうことはないだろうか。

今釣行で使用したティエラ AIR ICの100XHはハンドルが1回転すれば約80cm棚がズレてしまう。そういった無意識から発生する棚のズレを排除するために両手で構えているのだ。

また、メタルスッテやドロッパーの動きをしっかり止めれることにも繋がるという。ロッドを支えている方の手で余分な動きを制御できるのだ。動かす時は動かす。止める時は止めるといったメリハリを演出しやすくなる。

竿の持ち方にも釣果を伸ばすための工夫が秘められているのだ。

連掛けを狙うことってできるの?

イカメタルをやっているとどうしても狙いたくなるのが、ドロッパーとスッテで同時に2杯のイカを釣る"連掛け"だ。

これを狙ってできるのか?という疑問だが、難しいができないことはないと岩城さん。

別々の棚で1杯ずつ掛けることを意識する、つまり、下の棚で1杯掛けたらそのまま微速で巻き上げて2杯目を掛けるやり方が効果的だそうだ。

ただし、1杯目が掛かって2杯目が掛かると急激にテンションが抜けやすくなる。2匹目が掛かったと確信したらやや早めのスピードで巻き上げてくることがコツ。

連掛けを狙ってみたくなったら試して欲しいテクニックだ。

連掛けを狙えばさらに釣果を効率的に伸ばせるかもしれない。

今回の実釣はこれにて終了。沼津エリアで釣果を上げるための釣り方やアイテムの選び方を岩城さんに解説してもらった。

実釣で使用したNEWエメラルダスXイカメタルシリーズに込められた想いや、岩城さん肝煎りのNEWアイテムを深堀り。全イカメタリストが気になるタックルセッティングも解説していただいたので、タックル編の記事もぜひ読んで欲しい。

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