
近年、大きな盛り上がりを見せる浜名湖・遠州エリアのアジング。そのなかでも注目したいのが、日中から尺アジが狙えるサーフのアジング。広大なサーフをダウンショットやキャロ、フロートリグで探り、キャッチしたアジはすべて30センチ以上! 新素材のレベルビームの使い方と、時間帯ごとに変化したヒットパターンをレポート!
●文:渡邉長士
大きな盛り上がりを見せる浜名湖でのアジング!
こんにちは。
ダイワフィールドテスターの渡邉長士(たけし)です。いつも「今日もいいチョーシ」を読んでいただきありがとうございます。
前回の当連載は5月にアップしましたが、その時「30℃を超える日があり暑い!」と書きました。梅雨が明けてからの夏本番は、それとは比べ物にならないほど暑い!!
私の本業は水道屋ですが、夏の炎天下のなかでの作業は本当に大変。先日も道路の下で漏水している水道管を修繕しましたが、そこは元の地面に土盛りをしていて、水道管の深さは地面から1.8mと深く、修繕するためには30~50cmほどさらに深く掘ります。
その穴の中で作業していると風がないため中はまるでサウナ。吹き出る水に加え、熱中症との闘いでもありましたが何とか復旧できました。
まだまだ暑い日が続くと思うので、皆様も体調にはお気を付けください。
そんな夏の暑さと同じくらい熱いイベントの「浜名湖アジング大会」が7月11日に浜名湖で予定されていました。今回が3回目で、前回、前々回は参加者が30名ほどだったところ、今回は100名以上の参加希望者と大変注目度の高いイベントとなりました。
そもそも、浜名湖でアジが釣れるの?と不思議に思う方もいると思いますが、浜名湖は海と繋がる汽水湖で、海に近いエリアではアジのような海水魚も湖内に入ってきます。
浜名湖
これまでの浜名湖のアジ釣りといえば夏から秋に小アジをサビキ釣りなどで狙うのが一般的でしたが、近年は40cmをゆうに超えるデカアジが時期によっては狙えることがわかり、デカアジ狙いのアジンガーも増えてきました。
そのデカアジが狙えるのが5~7月いっぱいぐらいで、まさにアジング大会のタイミング。そこで、浜名湖アジング大会に初めて遊びに行くことにしましたが、目的は大会イベントだけでなく、近隣の遠州サーフでもデカアジが狙えたり、浜名湖が海と繋がる下流エリアは激流になるため、普段はできない激流アジングなどが楽しめます。
新素材アジングワームのレベルビーム!
そこで使うワームは、9月に発売予定のレベルビームがピッタリ。
サイズも2.6インチなので30~40cmのデカアジにもジャストサイズ。浜名湖ではジグ単で流れにドリフトさせることも多くなりそうなので、水中で水平姿勢になるレベルビームは活躍してくれそうなので楽しみ。
レベルビーム
水中での姿勢 左がエラストマー、右がレベルビーム
レベルビームについては前回の『【速報!】アジング界隈にもついに登場! 新素材ワームでもっと釣れるようになる!!』でも紹介しているのでよかったらチェックしてみてください。
大会は午後6時からですが、自宅を前日に出発して午前1時ごろには浜名湖へ到着。
デカアジは夜の上げ潮がチャンスということで、さっそく河口域でプライベート釣行開始。上げ潮では海から勢いよく海水が流入するため激流となりますが、デカアジもこの流れに乗って回遊してくるとのこと。
しかし、2時間ほど攻めるも反応はなく、近くで集魚灯を焚いている知人の場所には豆アジは集まっているらしい。デカアジの気配がないのでそちらに移動してみると、アジは見えるもののなかなか口を使わない気難しいアジとのこと。
そこでピンビームを0.75gのジグ単でクイックに縦方向や横方向にアクションさせてリアクションバイトを誘発させるとサクッと10匹近くをキャッチ。これはこれで楽しいけれど、せっかく浜名湖まで来たので、デカアジも釣りたい…。
数日前までは40cm前後の群れが回遊して連発していたとのことですが、ここ数日はデカアジの回遊が少なく周囲もまったく釣れていない様子。結局、朝まで浜名湖のデカアジはヒットしなかったものの、本番は今晩の大会なのでしばらくネットカフェで休憩。
そして大会開始が数時間後に迫ったころ、運営スタッフから「波が高いため大会は中止」とまさかの連絡が。残念だけどこればかりは仕方ない。
一応ダメもとでサーフを見に行くも、当然ながら激荒れなので、今回の釣果は豆アジだけで帰宅となりました。
その後の浜名湖のデカアジは高水温のためか下降気味らしいですが、波が落ち着くと逆に遠州サーフは上り調子になっているとのこと。
遠州のサーフアジングは昨年の10月にアップした『アジは死滅回遊魚だった⁉アジングのプロが考える北海道のアジ事情』でも少し触れましたが、デイのサーフで尺アジが連発するという衝撃のポテンシャルを紹介しました。
デカアジに狙いを絞ってリベンジ釣行!
これはもう一度行くしかない!と2週間後の7月後半にリベンジを決行。今回はデカアジが順調に回遊している遠州サーフに絞って釣行しました。
そもそも遠州サーフというのは静岡県西部にある浜松市、磐田市、袋井市周辺に広がる約80kmの広大なサーフで、サーフ自体はさらに東西に長く愛知県の伊良湖岬から御前崎までの約110kmも続きます。
遠州サーフ
その中で今回メインにしたのが磐田エリアで、この周辺は天竜川をはじめとする河川や消波ブロック帯などがあることで変化に富み、比較的水深もあることからデカアジの実績も高いエリアです。
目的地に到着したのは土曜日の午前3時ごろ。例年はイナダやサバなどの回遊魚が狙える人気のサーフで、週末ということもあり夜明け前にもかかわらず駐車スペースは満車に近い状態。
準備を整えてサーフへ降りていくと、やはり見渡すかぎり釣り人がビッシリと立っていてスペースは無く、サーフの端へ向かって20分ほど歩きようやくスペースを発見。すでに陽は昇り朝マヅメ感も無くなった感じだが、とりあえずキャストを始めてみた。
タックルは以下のアジングタックルのキャロ用を使用。
【タックルデータ】
- ロッド:月下美人 AIR AJING 711M-T
- リール:エアリティ LT2500S-XH
- ライン:UVF PEデュラセンサー×12 EX+Si3 0.4号
- リーダー:エメラルダス フロロリーダー X’LINK 3号
リグはダウンショットでワームは「月下美人レベルビーム」にジグヘッドは「月下美人 SWライトジグヘッドSS」の0.5g#8にシンカーは「フリリグシンカー R」の14g。
自分はワンタッチで他のリグに変えられるように小型スイベルを結んだダウンショットリグをあらかじめ作っておき、そこにリーダーに結んだスナップで接続。こうすることでメタルジグや鯵天R(キャロ)などにも即座に交換できます。
沖に向かってキャストし、着底後はシェイクしながらリトリーブしてワームをボトムの少し上でスイミングさせる。すると、20cm以下の小カマスや小ニベが無限にバイトするも、アジの気配は皆無で、当然、周囲の釣り人もまったくアジは釣れていません。
日の出から2時間ほど経つと帰る人がポツポツとあらわれ、そのタイミングで沖のブレイクラインが比較的近い人気エリアへと移動。先ほど通った時にはスペースはなかったが、この時間になると空きがあり、間に入らせてもらった。
リグは同じくレベルビーム(ケイムラMAXパープル2)のダウンショットで、釣り方も同じくボトム付近のシェイク&リトリーブ。
ここでも小カマスや小ニベが1キャストで何度もバイトし、ほぼ毎キャストどちらかが釣れてくる状況。このような状況だと一般的なワーム素材の塩ビ系ワームは数投でボロボロになってしまいますが、耐久性の高いエラストマー製のレベルビームは何匹釣ってもほぼ無傷。
小ニベと小カマスを何十匹釣ってもほぼ無傷!
エラストマーは浮力が高いためステイやスローなリトリーブでは水中でテールが浮き上がってしまいますが、レベルビームは浮力を抑えて水中で止めても水平姿勢を保つように塩を入れています。塩が入ることで耐久性はやや下がるものの、塩ビ系ワームに比べれば圧倒的に耐久性があるため、フグやベラなど歯の鋭い魚が多い時や、今回のようにアタリが連発する時にも長持ちして遠投してもワームがズレにくいです。
打ち上がったベイトとレベルビーム
小ニベと小カマスのバイトを避けてついに本命登場!
そんなゲストの猛攻のなか、我慢してキャストを続けていると突然力強いアタリ! 「サバかワカシ?」と期待もせずに寄せてくると上がってきたのはアジ!
サイズは特大ではないものの、確実に30cmは超えている尺アジ。計測してみると33cmと、デイのサーフでは嬉しいサイズ。まして周囲がまったく釣れていないタイミングのなか、レベルビームが絞りだしてくれた貴重な1匹となりました。
ここで朝の部は終了し、少し休憩して午後4時に再びサーフへ。
朝のポイントから少し離れたサーフで、100mほど沖に消波ブロック帯が岸と平行に設置されているポイント。地元の方によると、数週間前はド日中にもかかわらず30~40cmのアジが連発したというので、まだ夕マヅメ前だが期待はできそう。
朝と同じくレベルビームのダウンショットリグで広範囲を攻めていると、波打ち際で何やら大物がヒット。
ヒットの瞬間からアジではないとわかったが、その正体は良型のボラ。ボラもルアーフィッシングで狙うとテクニカルで面白いですが、今日はお呼びじゃないんだな…。
いよいよ狙いの時間帯に突入!
その後は小ニベがたまにヒットするだけでアジの気配は無いまま日没を迎えるも、これからが本命の時間帯。アジが回遊してくるとしたらそろそろだ。
太陽が沈み空も明るさを失ってきた頃、沖目でアタリ! フッキングはしなかったが、これはアジっぽい!
その数投後、シェイキングしながらリトリーブしているとヒット! 沖でのヒットはファイトが長く、エダスの短いダウンショット、さらに波打ち際は波でテンションが急激に変わるためバレやすいが、少しドラグを緩めにした慎重なファイトで無事にアジをキャッチ。サイズは32cmとまたしても尺アジ!
さあ、これからデカアジラッシュの開幕か!?
と思いきや、マヅメにアジをキャッチできたのはこの1匹だけ。空もすっかり暗くなりナイトゲームに突入。そこで中層をよりスローに攻められるキャロへと変更。シンカーは「鯵天R」9.5gにジグヘッドは 「月下美人 SWライトジグヘッドSS」の1g#8、ワームは「レベルビーム」のグローピンクをセット。
沖にフルキャストすると水深は3mほどのため、5秒ほど沈めてからリトリーブを始めて、中層~ボトムの間をトレース。するとガツンという金属的なバイトの直後に力強い走り。これはデカそう!
シンカーとジグヘッドの間のハリスは10ポンド+6ポンドと少し細いので、無理をせず慎重に寄せてくると波打ち際に姿を見せたのは良型のアジ!
さっそくサイズを計ってみると40cmには少し届かなかったものの39cmのナイスサイズ!。
その後は30cm台前半の尺アジを1匹追加し、アジの回遊が一段落したタイミングで車へと戻り、夕食&小休憩。そして午前3時頃にリスタートすると1投目でさっそく尺アジがヒット!
このアジがヒントとなり、その後も連発しますが、この時のヒットパターンというのがフロートリグでの中層ステイや超スローリトリーブ。ここのポイントは一見すると外洋に面した普通のサーフですが、沖にある消波ブロック帯の陸地側は砂が堆積して水深が浅く、消波ブロック帯の左右は水中でワンド状の地形をしています。
最初はフィーディング目的の活性の高いアジが回遊してくれば比較的イージーに釣れると考えていたためキャロでテンポよく探り、実際は夜の時間帯だとワンド状の地形にある程度居着く個体がいて、港内にいるアジのような捕食の仕方になっているのかも。
港内に居着くアジが浮遊するプランクトンを捕食している時にリトリーブで攻めても喰わないように、いくら外洋に面した広大なサーフといえど、時には超スローにルアーを漂わせるアプローチも時には必要なのだと再確認。
ちなみに、ヒントとなったリスタート後に1投目でヒットしたアジですが、実はリールに砂が付いてしまったためフロートリグを沖にキャスト後、リールの砂をはたいて放置していた時に勝手に喰ってました(笑)。
同じようなパターンでフロートリグを流れに乗せてドリフトさせたり、スローに巻くとバイトが連発したのですが、このような釣り方こそレベルビームの水平姿勢が生きる時。
ワームの耐久性、ズレにくさ、水平姿勢を併せ持つレベルビームはサーフアジングでもしっかり活躍してくれました。
結局、午前8時頃まで続けましたが、明るくなってからはアジの回遊はなくマゴチのみ。
それでも今回キャッチしたアジは全て30cm以上の尺アジで、遠州サーフのポテンシャルの高さを改めて体験できました。今年の遠州サーフは一気にサーフアジングが盛り上がっているようですが、まだまだ開拓の余地もありそうなフィールドだと思うので、今後も足を運びたいと思います!
釣果の一部
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