
海のルアー釣り専門ブログ&SNSである「fimo」にて、岡山県と香川県に挟まれた宇野沖、下津井沖エリアをホームに、シーバスやクロダイの釣り情報や地元のルアーフィッシングの歴史、メソッドを発信する森岡紘士さん。そんな森岡さんがシーバス界を代表する2大人気アングラーの「釣りの違い」を詳しく考察してみた。
●文:森岡紘士 ●まとめ:fimo編集部
fimoのブログランキング上位にいる2人のトッププロ
今月、fimoブログを毎日更新している。
ありがたいことに、少しずつ読んでいただける方も増えてきて、モチベーションも上がっている。
そんな中、今月のfimoブログ総合ランキングを見ていて、ふと思った。
上位にいるのは、1位 久保田剛之さん、2位 大野ゆうきさん。
どちらも、シーバス界を代表するトップアングラー。
「この2人が上位に来るよな」
と思う一方で、じゃあ、この2人の釣りって何が違うんだろう?
同じシーバスという魚を追いかけている。どちらも長年、第一線で活躍している。そして、どちらも多くのアングラーから支持されている。
でも、2人の釣りを見ていると、魚へのアプローチが少し違うように感じる。
今回は、今月のfimoブログランキングをきっかけに、久保田剛之さんと大野ゆうきさん。この2人の釣りの違いを考察してみた。
久保田剛之さんの釣り
久保田剛之さんは「魚を探す」ことから始まる釣り。
久保田さんの釣りを見ていて、強く感じるのが、
「魚を探す力」
どこに魚がいるのか。なぜ、そこにいるのか。今の潮、地形、ベイト、流れ。
そういった情報から魚の居場所を考え、魚に出会うためのプランを組み立てていく。
ただルアーを投げて、「このルアーで釣れた」で終わらない。
その一匹に至るまでの条件を整理して、「なぜ、ここで釣れたのか?」を考える。
そして、その答えを次の釣りへつなげていく。
僕が久保田さんの釣りから感じるのは「釣る前の段階から、すでに釣りが始まっている」ということ。
魚を探す。魚がいる理由を考える。そこから、どうやって食わせるかを組み立てる。
そんな印象がある。
大野ゆうきさんの釣り
大野ゆうきさんは「どうやって食わせるのか?」を突き詰める。
一方で、大野さんの釣りを見ていて感じるのは、ルアーを魚に合わせていく精度の高さ。
特に印象的なのが、レンジ × スピード × アクションという考え方。
魚がいる。
では、どのレンジなのか?どれくらいの速度なら反応するのか?どんなアクションなら口を使うのか?
そこを細かく合わせていく。
同じポイントでも、「このルアーが釣れる」だけでは終わらない。
「なぜ、このルアーの動きに反応したのか?」まで掘り下げていく。
ルアーをただ投げるのではなく、魚が反応する条件を探していく。
そこに大野さんの凄さがあるように感じる。
2人の違いを考えてみた
もちろん、これはあくまで個人的な考察。
実際には、久保田さんも魚に食わせる技術を追求しているし、大野さんも魚を探す能力がずば抜けている。
ただ、何を起点に釣りを組み立てているように見えるか。という視点で考えると、僕にはこう見える。
久保田剛之さん
「魚を探す」ことを起点に、
どこにいる?なぜそこにいる?どんな条件で入ってくる?
結果、魚との遭遇確率を上げる。
大野ゆうきさん
「魚に食わせる」ことを起点に、
どのレンジ?どの速度?どんなアクション?
結果、バイトが出る条件を探す。
つまり「魚を探す」と「魚に食わせる」という違い。
もちろん完全に分けられるものではない。
久保田さんから学べるのは「魚を探すための考え方」。
大野さんから学べるのは「魚に食わせるための考え方」。
魚が釣れたとき、「このルアーだから釣れた」と考えるのは簡単。
でも、本当に大切なのは、なぜ、その魚がそこにいたのか。そして、なぜ、そのルアーに反応したのか。この2つを考えることだと思う。
ルアーだけを見ていても、魚は釣れない。魚だけを探していても、食わせられない。
魚の居場所を考えること。魚が反応する条件を考えること。
その両方がつながったとき、釣りの再現性が少しずつ生まれてくる。
釣れた理由を「言葉にできる」釣り人を目指す
今回、fimoブログのランキングを見たことがきっかけで、改めて2人の釣りについて考えてみた。
1位と2位。数字だけを見れば、ランキング上位の2人。
でも、その数字の裏側には、長年積み重ねてきた経験と、一匹一匹の魚から答えを探し続けてきた時間がある。
だからこそ、たくさんの人に支持されるのだと思う。
このとてつもない高い山を見ながら僕自身まだまだ勉強中。
だからこそ、「釣れた」で終わらせたくない。
なぜ釣れたのか。なぜそこにいたのか。なぜそのルアーだったのか。
それを一つずつ言葉にしていきたい。
そして、流れを読み、魚の居場所を予測し、ルアーで答え合わせをする。
そんな釣りを、いつか突き詰めていきたいし釣れた理由を、言葉にできる釣り人になりたい。
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