
東京、千葉を中心に東京湾でシーバスゲームを楽しむのがジャッカルフィールドスタッフの久田さん。そんな久田さんが「魚がいるけど喰わない」夏のハイプレッシャーフィールドのデイゲームを攻略を語って頂きました。
●文、写真:久田智司 ●まとめ:fimo編集部
こんにちは。久田智司です。
今回狙ったのは、流心とシャローが隣接し、さらに牡蠣瀬が絡む実績の高いエリア。
流心には強い流れが走り、その脇には流速が落ちるシャロー。牡蠣瀬によって流れが分断され、場所によってヨレや反転流も発生します。
シーバスにとってはベイトを待ち受けやすいポイントですが、実績が高いぶんプレッシャーも高い。
この日も周囲ではバイブレーションを中心に探っているアングラーが多く、魚からの反応自体は確認できる状況でした。
ただ、目立っていたのはバイトよりもスレ掛かり。
魚がルアーの射程内にいる。それでも食ってこない。
そこで今回は、強いアピールで魚を寄せるのではなく「魚にどうルアーを見せるか」を変えてみることにしました。
強いアピールではなく、スローに見せる
河川のシーバスゲームで、バイブレーションは非常に頼りになるルアーです。
飛距離を出しやすく、広い範囲を効率よく探れる。さらに強いアクションやフラッシングで、魚にルアーの存在を気づかせることができます。
ただ、魚のプレッシャーが高い状況では、その「強さ」が必ずしもメリットになるとは限りません。
すでに魚がルアーの存在を認識しているのであれば、さらに強くアピールする必要はない。
むしろ、強く動かしすぎず、魚の前をゆっくり通していくほうが良いのではないか。
そう考えて、今回選択したのが「ジナリ65(ジャッカル)」です。
ジナリ65は、スローに引きながら魚へルアーを見せやすいのが特徴。ナチュラルな水押しと強すぎないアクションを活かし、流れの中でもルアーを必要以上に暴れさせず、魚のいるレンジをゆっくり通していきます。
今回は「探すためのバイブレーション」ではなく、「魚の前に長く見せるためのバイブレーション」として使ってみました。
狙ったのは流心とシャローの境目
特に意識したのが、流心とシャローの境目です。
流心には強い流れがありますが、シーバスが常にその中にいるとは限りません。
流れの脇にできるヨレや流速差、シャローへ流れが抜ける場所など、魚が少ない力でベイトを待ち構えられる場所を意識してルアーを通しました。
ただし、ここで気をつけたいのが牡蠣瀬。
シーバスが着く可能性が高い一方、ボトムへ入れすぎると根掛かりのリスクも高くなります。
そこで狙ったのは、
「ボトムを意識しながら、叩きすぎない」
というレンジ。
リトリーブも速くしすぎず、流れを受けたときは無理に巻き取らない。ルアーが流れに馴染む感覚を意識しながら、流心からシャローへ抜けるラインを丁寧に通していきました。
バイトが出たのは、流れが変化した瞬間
何度か同じラインを通していると、流れの強さが少し変化する場所に差しかかりました。
それまで一定だったルアーの引き抵抗が、わずかに変わる。
そこで巻き速度を大きく変えることはせず、そのまま流れに馴染ませるようにリトリーブを続けました。
すると、ロッドに明確な違和感。
続けて魚の重量が乗りました。
狙っていた流心とシャローの境目。そして、牡蠣瀬に近いもののボトムを叩きすぎないレンジ。
イメージしていたラインで、狙い通りバイトを引き出すことができました。
ハイプレッシャーな状況ほど「強さ」だけでは攻略できない
今回の釣行で改めて感じたのは、シーバス釣りでは「魚に気づかせること」と「魚に食わせること」は、必ずしも同じではないということ。
魚がいることが分かっている。周囲でも魚が掛かっている。でも、バイトよりスレ掛かりが多い。
そんな状況なら、ルアーをさらに強く動かすのではなく、逆にアピールを抑えてみる。
そして、魚のいるレンジを長く通す。
今回の釣行では、この考え方が釣果につながったと感じています。
魚がいるのに食わない。
そんな状況に遭遇したときこそ、ルアーの「強さ」を落としてみる。
強くアピールして気づかせるのではなく、スローに見せて口を使わせる。
ハイプレッシャーな河川ウェーディングでは、この引き出しが一つあるだけでも、攻略の幅は大きく広がるはずです。
今回の旧江戸川での釣行は、ジナリ65の持つ「スローに見せられるバイブレーション」という特徴を、改めて実感できる釣行となりました。
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