テンリュウの新たなライトゲームロッドシリーズ、ルナキア。5本のラインナップのうち、異色のスペックを持つLK822S-HTを取り上げる。アジングをメインにしたルナキアの中で、この番手が担う役割とは。富山県のマルチアングラー、蔵野雅章さんにインプレッションをうかがった。
■テスター
蔵野雅章(くらの・まさあき)
富山県高岡市出身在住。ライトゲームやロックフィッシュなどのエキスパートとして活躍。
テンリュウのフィールドスタッフとしてルナキアシリーズを2代目からテストし、そのプロデュースに尽力してきた。 ジャクソン、レインのテスターも務める。
■アジングロッド
ルナキアLK822S-HT
全長:2.49m
継ぎ数:2
アクション:レギュラーファスト
仕舞寸法:127cm
ルアーウェイト:MAX25g
ライン:モノフィラMAX10lb、PE-MAX0.8号
自重:82g
価格:38,000円
テラアジ(!?)を手段を選ばず狙うためのロッド、それがLK822S-HT
編集部:新生ルナキアの中でも異色の存在感を放つLK822S-HT。一般的なアジングロッドとは思えないスペックになっていますね。
はい。このロッドに関しては、クレイジーなアングラーに使って欲しい、ずば抜けた個性のあるロッドにしようというのがコンセプトにありました。
求めたのは一般的なアジングロッドの枠から外れた、コアなアングラーにだけわかるスペック。LK822S-HTは、ショアのライトキャスティングゲームの可能性を広げるひと振りだ。
アジを身切れさせず寄せられる、しなやかさとパワーを内包
編集部:具体的には、どんな釣りで使うロッドなのでしょう?
50cmオーバーのアジを狙うときはメタルジグを使う場合が多いです。10~20gのジグですね。従来は、それをエギングロッドを使って投げているアングラーも多かったんです。
編集部:長さは8ft2in、飛距離もかなり出そうですね。
例えば、18gのジグで、PE0.5号にリーダー10lbでフルキャストすると、80m以上は楽に飛ばすことができますよ。とにかくめちゃくちゃ飛びます。
ゴロタや磯場など、ラフなシチュエーションでのメバルにもLK822S-HTはマッチ。不意にヒットする大型の他魚種にも充分対応してくれるパワーが持ち味だ。
アジ以外にも多彩な魚種がターゲット。エサ釣りに使ってもよし!
編集部:このロッドのスペックだと、アジング以外にもいろいろなターゲットに使えそうです。
そうですね。アジングをしていてマダイや青物がヒットしたり、ロックフィッシュがヒットすることもある。そういったときも全く問題のないパワーを発揮しますので、いろいろなターゲットで使えるロッドになっています。
漁港でサビキ釣りを楽しんで、大型のアジが回ってきたらジグをキャスト。これからのシーズンのバチ抜けシーバスにも使っても良いし、デイゲームのワインドゲームもおもしろい。これ1本でかなり広範なターゲット狙いで遊べる、自由度の高いロッドなのだ。
オーバースペックだからこそ安心感と汎用性を感じて欲しい
編集部:では最後に、ユーザーの皆さんにメッセージがあればお願いします。
正直、アジにはオーバースペックです。