達人の『釣れるワーム』2019【江尻悠真/大津清彰】編



ときにはスレきったでかバス狙いの秘策として、ときには入れ食いを味わわせてくれる心強い相棒として、またときにはボウズ逃れの守護神として、バスアングラーのボックスになくてはならないワーム。2019年もシーズン終盤に突入したわけですが、あなたが今季もっとも多くのバスを手にしているワームは何ですか?



若手注目株・江尻悠真の2019釣れるワーム

えじり・ゆうま/霞ヶ浦をホームグラウンドとし、JBマスターズ、W.B.Sなどにも参戦する1996年生まれの若きトーナメントアングラー。新進気鋭ブランド、ISMのプロスタッフとしても活動中。

懐かしのジャンルだけでは終わらない革新的アイデアパドル『アングラテール(ISM)』

■リグ:ノーシンカーリグ●推奨フック:インフィニ#2/0(リューギ)

江尻「基本パドルテールワームですが、スリットが入ったテールが特徴的で、そのまま使うこともできますし、スリットを割くとツインテールにもなります。それが非対称なので、不規則に動いてくれるのがいいですね。

リグはいろいろありますけど、フォール中心ならテキサス、スイムジグのトレーラーとして横の釣りで使うのも効果的です。テールを割いた状態のノーシンカーで表層バジングもいいですね。

テールを割くと、水かみがより良くなり、直進安定性も高まります。

フィールドを問わないオールマイティ感はありますが、どちらかと言えば霞ヶ浦水系でもややクリアめだったりする時やステインウォーターでの出番が多いです」

先割れスプーンのような特殊な形状のパドルを割くことでツインテールになる2WAYワーム。割いた面がウェーブ状なのも個性的だ。


研究心のかたまり・大津清彰の2019釣れるワーム

おおつ・きよあき/東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。卒業論文のテーマにバスの釣獲調査を選んだほどのアカデミック&理論派アングラー。氏の、ストマックチェックによるマッチ・ザ・ベイトを意識したパターンの構築はあまりにも有名だ。現在はティムコのルアーチームプロモーション担当。H-1グランプリやTBCなどトーナメントにも精力的に参戦しており、競技者としての顔も持つ。



難攻不落の関東老舗リザーバーでミドストブームを巻き起こした『PDLスーパーリビングフィッシュ3インチ(ティムコ)』

大津「たまたまルアーの撮影で冬に相模湖に行ったらワカサギが水深3メートルくらいにいてバスも見えたんですよ。

冬の相模湖はダウンショットとメタルジグしか釣れないと言われていたんですが、以前、トップ50メンバーの山岡(計文)さんから冬でもミドストが有効だという話を聞いていて、雰囲気もあるのでやってみようと。

で、実際に試してみたらものすごく釣れたんです。しかも50オーバーも混ざってくる。

最近真冬にルアーが売れることってなかったですよね。僕自身、冬にフィールドに通うこともなかったんですけど…完全にハマってしまいました。その釣果をSNSにアップしたからか、今冬はみーんな相模湖でミドストをやってましたね。それが心に残りました」

ジグヘッドは細軸のヴェスパが相性抜群で、1.3グラムをベースに水深で使い分ける。ボディのエア部分に刺さらない上部での縫い刺しがマストだ。

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