【大好評企画】タクイトーと同船! ルアマガメンバーズ・スペシャル釣行in利根川水系レポート【2020年エリートアングラー】



「ルアマガメンバーズ」とは、ルアーマガジンの年間購読者の総称。メンバーズへの感謝の意を込めて、今年から立ち上げたのが人気アングラーとの同船企画だ。今回は人気、実力ともに急上昇中の伊藤巧さんと、彼のホームグラウンドである利根川での同船となった。



「ホントにホントですか? って思わず言っちゃいました(笑)」

さて、今回の幸運なアングラーは東京都にお住まいの湯浅恵一さん。ルアマガスタッフから当選の電話を受けた時は、当選したことが信じられなかったという。「色々と説明を聞いているうちに、間違いないな、と(笑)」。そんな湯浅さんはバス釣り歴は長いが、岸釣りが大半でバスボートの経験はゼロ。「ワクワクしすぎて、前の日はまともに眠れませんでした(笑)」、「今日は楽しんでください!」。というわけで、準備を終えた伊藤さんは愛艇のアクセルを開いた。

「まずは下流部の流入河川に向かいます」。アクセルを全開にすると、275馬力が唸りを上げた。

伊藤さんの駆るスキーターは冷たい空気を切り裂き、スタート地点の北総マリンゲレンデから10分ほどで流入河川の根木名川に到着。河口部からはアイドリングで上流を目指す。「ホントすごい! 想像以上のスピードです!」と湯浅さんは興奮気味。

移動中に伊藤さんは魚探で周辺の地形をチェックしながら、湯浅さんにボトムの状態を説明していた。「魚探の映像には情報がギッシリ詰まってます。これはサイドイメージといって…」。

上流部は無反応、というわけでブッシュを狙うと…

数日前に何尾かキャッチしたという上流部。シャッドで岸沿いを探ったが、ノーバイト。「釣れた日は、河口部と、今いる上流部の水温に差がありました。今日は全域で水温に差がないので、もしかしたらバスが動いてるのかも」。下流部に移動しながら釣っていくと、ブッシュが連続するエリアに差し掛かった。「あのブッシュで釣りますよ」と伊藤さんが言った直後、魚体が宙に舞った!

「やっぱりいましたね!」。伊藤さんの得意技のひとつ、パワーフィネスでなんなく1尾目をキャッチ。

ルアーはカメラバ+スイッチオントレーラー。長くて硬いスピニングロッドとPEラインでブッシュの中を直撃する、いわゆるパワーフィネスだ。「房総のダム湖だとかなりスレてますが、カスミや利根川水系はまだまだいけますね」。

小雨混じりの中、キャッチした1尾目。やや小型だがナイスプロポーション。

湯浅さんはパワーフィネスは未体験ということで、この釣りのキモとなる障害物のかわし方をレクチャー。「ルアーが枝に当たった時に、強引に引っ張るのはNG。ルアーに勢いが付きすぎて、グルグルッとラインが枝に絡んでしまうので。そーっとロッドを動かして枝をクリアして、再びルアーを水中に落としていきます。このやり方は、テキサスリグやジグの釣りにも応用できますよ」。

「ブッシュの奥にいる魚は、ルアーを落とせば食ってきます。柔らかいティップだと枝に巻かれてしまうので、棒のようなスピニングロッドと伸びないPEラインが必要です」。身振りを交え、分かりやすく説明。




「フックはバスが最初に触れる大事なパーツ」。

その後は利根川本流の消波ブロック帯へ。クローワームのテキサスリグでブロックの際を探っていると湯浅さんにヒット! しかし、ランディング直前でバレてしまう。伊藤さんは湯浅さんのフックを手にとってこう言った。

この直後、40センチぐらいのグッドサイズが水面に躍り出たのだが…。「アワセが弱かったかな?」と残念がる湯浅さん。

「フックポイントが少しつぶれてますね。軽く根がかりした後は必ず、指先でチェックしましょう。フックポイントが少しでも刺さらないようなら交換です」。下の画像は伊藤さんのトリプルフック用ボックス。プラグの場合も同じように、根がかりのたびにチェックしていた。不安要素を少しでも減らすということは、バスを釣るうえでかなり大事だと思う。

ワームもプラグも少しでもフックに違和感があれば取り替える習慣をつけると、キャッチ率は上昇するはず。

「あと1時間ほどで暗くなるので、もう1か所行きましょう」。伊藤さんはさらに下流、国道51号線の橋へ向かった。「何度もクルマで通ってますが、船からだと眺めが全然違いますね」とは湯浅さん。「消波ブロックは波が当たりやすい場所に入ってます。ブロックの入り始めと終わりの場所は波が比較的おだやか。だから、小魚も集まりやすいと考えてください」。あとはタイミングさえ合えば食ってくるはず、と伊藤さんが言った直後に…。

橋の横にある水門周辺は、岸釣りアングラーにも人気のスポットだ。

リヤデッキの俺にヒット。同船釣行あるあるですね(笑)。この後、同じぐらいのをもう1尾追加。ストライクキングの「オチョ」というワームのヘビダンでした。

シンカーは3/8オンス。ブロックの際に落として跳ね上げるとバイトが連発したけど、根がかりもすごかった。

そんなわけでタイムアップとなり、フルスロットルでスタート地点へ。残念ながらグッドサイズは釣れなかったが、伊藤さんと一緒に釣りができて大満足だったという。「エリートプロの釣りを生で見られるだけでなく、ためになるアドバイスをたくさんもらえました。最高の企画です!」。ルアマガメンバーズ、そしてルアマガプライム会員になれば、このチャンスがアタナにも! 

伊藤さん、湯浅さんお疲れ様でした! 人気アングラーとの同船企画は2020年も実施するのでお楽しみに~!

釣行を終え、湯浅さんの車内を見てみると…。思わずマネしたくなる便利グッズを発見。薬を小分けに入れておくためのもので、調剤薬局で入手したという。「岸釣りで持ち物をコンパクトにしたいので、フックやシンカーはここに入れておいて、必要なものだけ持っていきます」とは湯浅さん。岸釣りアイデア賞!

部屋にぶら下げておいても便利かも。「こういう工夫ができる人は、釣りが上手いです」とは伊藤さん。

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