ジャッカル×シマノが生んだバスロッドの理想形『ポイズンアルティマ』シリーズに加わった3本の究極!!



ジャッカルが積み上げてきた揺るぎなきバスフィッシングのノウハウ、シマノが誇る世界屈指の最先端テクノロジー。両者のクロスオーバーが生み出す革命的ロッド『ポイズン』。シリーズ最高峰カテゴリーの『アルティマ』に3本のNEWモデルが加わりました。それぞれの特長をジャッカルの司令塔・小野俊郎プロに解説してもらいましょう。

【Profile】
小野俊郎(おの・としろう)
世界中のアングラーが信頼を置くタックルブランド『ジャッカル』のCEOであり、国内トーナメントシーンの最前線で活躍するプロアングラーとしても知られる。時を捉えるユーティリティプレイヤーのシャープな目線は、他の追随を許さぬモノ作りへと常に活かされる。



クロスオーバー10年目。輝きを増す名竿の系譜

2011年春に発表された初代ポイズングロリアスから数え、2020年で実に10年目を迎える“クロスオーバーレボリューション”。

長きに渡り積み上げてきたジャッカルのバスフィッシングノウハウと、シマノが誇る最新鋭ロッドテクノロジーが融合することで、これまでに数々の名作が生み出されてきたことは誰もが知るところでしょう。

「『アルティマ』は現時点で最先端の技術を投入した、その名の通り“究極”ロッド。シリーズで完結するものではなく、アイテム毎のプロジェクトがそこに存在するんだ」と小野プロ。

今季もまた驚くべき新構造を投入した3モデルが登場。限界を突き抜けた極限がそこにあります。

アルティマ2020モデルには『スパイラルXコア』を採用。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造・スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーによる高強度素材を用いたカーボンテープを使用。既存スパイラルXとの比較でネジリ強度10%及びつぶれ強度15%それぞれアップ!

フルカーボンモノコックグリップがさらに進化!!

ポイズンシリーズが誇る新次元のグリップエンド構造・フルカーボンモノコックグリップがまたさらに進化しました。アルティマ2020ベイトモデル2機種に搭載されたのは、その名も『フルカーボンモノコックグリップ・トライアングルシェイプ』!!

グリップエンドを見ると逆三角形断面の、まさに『トライアングルシェイプ』となっていることがわかります。腕との接触面積を増やし操作性と安定性を向上。

小野「横さばきで20%、縦で46%の負荷を軽減。各フラット面が手首から肘の間でサポートしてくれる」

この画期的な構造は、言うまでもなくキャスト時の正確性にも直結するのです。

ポイズンアルティマ172H「不可能を可能にするUBD。ジグ&ワーム機の限界を突破」

●全長:7ft2in(=2.18m) ●パワー:Heavy ●自重:120g ●ルアー:12〜42g ●ライン:12〜25lb ●価格:83,000円(税抜き)

「UBD(=アルティメット・ブランクス・デザイン)の超高度テクノロジーを体感できるジグ&ワーム機」。小野プロがこう語気を強めて語ったモデルは、その二律背反するブランク構造に注目。

小野「しなやかなティップ側がルアーを受け止め彼方へと飛ばし、ひとたび掛ければ主導権を与えないバットパワーを発揮。なおかつ7フィート超のHパワーでありながらごくごく軽い」。

各セクションが高い強度を保持しながら、大幅な軽量化とパワーの向上へと貢献。まさに不可能を可能にする1本と言えるでしょう。

ガイドはチタンフレームにトルザイト+SiCリングを適材適所に採用したセミマイクロガイド仕様。ブランクスにベストマッチなセッティングで操作性と感度を向上。ジグ&テキサス、ヘビキャロ、フロッグやスピナーベイトなど幅広いルアーに!!
アルティマ2020ベイトモデルは、共にグリップジョイントの2ピース構造にデザイン。仕舞寸法は172Hが186.5cm、1611ML+が180.5cm。高い精度で作り込まれたジョイント部は、優れた強度を維持しています。


ポイズンアルティマ1611ML+「マキモノに軸足を移した最高峰のバーサタイルスティック」

●全長:6ft11in(=2.11m) ●パワー:Medium Light+(プラス) ●自重:110g ●ルアー:5〜21g ●ライン:7〜16lb ●価格:80,000円(税抜き)

ポイズン3カテゴリー(アルティマ・グロリアス・アドレナ)すべてに存在する超人気バーサタイル機と対を成すマキモノ系バーサタイル。

小野「既存の『1610M』は内なるパワーを秘めジグ&ワーム寄りで威力を発揮する一方で、シマノ最先端技術を活用することで巻き寄りに軸足を移した1本だね」

レングスはプラス1in、かつパワーはML+へとしなやかにビルドアップ。低負荷では糸フケを生むファストテーパーでワーミングに、高負荷ではレギュラーへと可変してマキモノにスイッチ。

ガイドはトップから根元まで、チタンフレームかつトルザイト+SiCリングを適材適所で、またガイド口径は一般的な構造より若干小口径となるセミマイクロガイドを採用。ラインの整流効果を高め、キャスタビリティのさらなる向上に貢献しているのだとか。最高峰の名に相応しいセッティングへと仕上げられているのですね。

小野「しなやかな粘りは明らかにキャスタビリティに直結していると感じるよ」

クランクベイトにバイブレーション、そしてスピナーベイトなどの巻きを軸に、ワームでの撃ちにも万全なロッド、それが『ポイズンアルティマ1611ML+』なのです。

ポイズンアルティマ264UL/M「軽量化の一方でバットパワーUP。PE使用も兼ねるフィネスバーサタイル」

●全長:6ft4in(=1.93m) ●パワー:Ultra Light/Medium ●自重:82g ●ルアー:2〜15g ●ライン:1.5〜8lb ●価格:85,000円(税抜き)

グロリアスの名竿・264ULプライマルスピンの優れたコンセプトはそのままに、より軽快性を高め、しなやかさと強靭なバットパワーを両立したNEWモデル。

小野「近年高まりつつあるPEラインでの使用も考慮しバットパワーを向上」

繊細な誘いで喰わせ、掛けた瞬間から主導権はアングラーへ。フロロカーボン3lbからのフィネス全般で主力となる“現代流に昇華したライトリグバーサタイル”です。

今春、霞ヶ浦水系で行なわれた2020オールスター戦で小野プロが第4位に入賞した際の主軸こそ『ポイズンアルティマ264UL/M』。シラウオパターンはこの1本が威力を発揮したのだそうです。

264UL/Mの“/”(=スラッシュ)より前はティップ側、後ろはバット側を意味。「繊細なティップはそのままに、バットを強めてよりフッキングパワーを向上」したことを示しているのです。トップガイドにはFST(SiC)を採用して耐久性も抜群!!
バット部にはXガイドエアロチタンを搭載。3Dテクノロジーによって凹凸を抑え、ライントラブルを大幅に軽減。軽量感、キャスタビリティ共に備えたシマノオリジナルの高性能ガイドです。
リールシート前方にはカーボン素材の中空構造で作り上げられた『カーボンシェルグリップ』を搭載。肉薄構造は大幅な軽量化に貢献して操作性を高めると共に、ティップから伝達する振動に共振して、よりクリアな感度を実現しています。
カーボンモノコックグリップはもちろん搭載。リアグリップの過剰なパーツを排除したカーボン中空構造は、軽量化による高い操作性と振動伝達性を飛躍的に向上。フォアの新形状グリップと共に、超次元の感度を体感可能です!!

『ポイズンアルティマ』シリーズは、現時点で考えられる最高の技術と素材、そして超ベテランアングラーの叡智を融合させたまさにバスロッドの理想形。一度は手にしてみたいですね!!



関連記事はこちら!