目指せバス釣り最強の座!「陸王ダービー」8月の各ブロック分析結果を公開!



「陸王ダービー」とは、2020年に始動したルアーマガジンが主催する全国規模の陸っぱりバス釣り大会。全3戦で3ヶ月に及ぶ試合の中で獲得したポイントの合計で争われる長期決戦型トーナメントです。本記事では第2戦となる8月の試合結果と今後の陸王ダービーの見どころをご紹介しています。



陸王ダービーとは

「陸王ダービー」とは、2020年7月から始まったルアーマガジンが主催する全国規模の陸っぱりバス釣り大会。各ブロックで1ヶ月間に釣ったバス3尾の合計長寸によってポイントが加算され、3試合(3ヶ月)の合計ポイントによって勝敗が決まる長期決戦型の大会です。各ブロック1位は10月に開催予定の陸王ダービー・チャンピオンカーニバルで激突し、ただ1人の勝者が上位大会である陸王MOBILEへの参戦権を得ることができます。本記事では、先月行われた陸王ダービー第2戦(8月)の結果をブロックごとに分析しています。参加者の皆さんも、そうでない方も、ぜひご自身のフィールドの釣果をチェックしてみて下さい!

頂点を目指し、ますます加速する陸王ダービー

8月ダービーは総勢289名による戦いとなりました。7月ダービー上位者の破壊的スコアを目の当たりにし、戦意を喪失したアングラーもいるとかいないとか…。2日間で決着がつく陸王オープンに対し、陸王ダービーはその月の最後の1日まで油断ができない、正に体力と精神の消耗戦。各ブロックでこの過酷なロングレースを勝ち抜くのは誰か、最後まで目が離せません。

3尾合計サイズのトップスコアは、ブロックBの”保坂勇太”さんが河口湖で釣り上げた162.5cmが全ブロック中最大となりました。また、今試合の最大魚は58cmで、ブロックBの”保坂勇太”さんが河口湖で、ブロックCの”たにけん”さんが八田原ダムでそれぞれキャッチに成功しています。ウェイインされているバスの平均サイズが大きく、1人当たりのキャッチ数も7月より増えていることから、よりハイレベルで熾烈な戦いが全国で繰り広げられているようです。

参加者(人)釣果(尾)1人当たり(尾)平均サイズ(cm)3尾合計トップ(cm)最大魚(cm)
ブロックA[関東エリア]116 (173)259 (329)2.2 (1.9)40.8 (41.1)151.5 (149.5)53.0 (53.0)
ブロックB[中部エリア]47 (79)86 (126)1.8 (1.6)37.8 (40.7)162.5 (167.0)58.0 (59.5)
ブロックC[関西・中国エリア]39 (68)69 (84)1.8 (1.2)42.8 (43.6)160.5 (170.0)58.0 (59.0)
ブロックD[四国・九州エリア]87 (104)254 (239)2.9 (2.2)42.1 (43.6)156.0 (158.5)54.5 (54.0)

各ブロックの上位ランキングとフィールド別釣果をチェック!

それではブロックAから順番に、上位10名の釣果と、ブロック内のフィールド別釣果を見ていきましょう。

ブロックA【関東エリア】(霞ケ浦水系・利根川・印旛沼水系)

8月ブロックA最大魚 53.0cm(アングラー:”マーキ”)

前回20位だった“マーキ”さんが151.5cmのビッグスコアを叩き出して8月首位に躍り出ました。また、2試合連続で一桁順位をキープしている“piro19″さん、”ゆず0417″さん、”梅地”さんの3人がブロック優勝に王手をかけました。”ゆず0417″さんは昨年の陸王オープンチャンピオンカーニバル優勝者、”梅地”さんは陸王オープン2020決勝進出者です。

フィールド別に見ると、依然北浦が好調で、出場者が減ったにも関わらず、7月以上の釣果を上げています。また、流れがあり水通しの良いフィールドでの釣果が目立っている点も、暑さが厳しい8月らしい結果と言えるでしょう。秋が深まり水温が低下していく季節狭間の9月ダービーは、どのような結果が待っているのか今から楽しみです!

ブロックA(8月)

8月順位7月順位ニックネーム合計サイズ(cm)ウェイイン数(尾)1尾目(cm)場所2尾目(cm)場所3尾目(cm)場所
120マーキ151.5653.0霞ケ浦51.5霞ケ浦47.0霞ケ浦
218D_style150.0852.0北浦50.0常陸利根川48.0常陸利根川
37梅地146.0450.0常陸利根川49.5霞ケ浦46.5霞ケ浦
446とさき@bottomup145.5752.0霞ケ浦47.5霞ケ浦46.0霞ケ浦
51piro19145.5650.0北利根川48.0北浦47.5常陸利根川
65ゆず0417142.0649.5北浦47.0北浦45.5北浦
712なかがわひろき141.0548.5北浦46.5北浦46.0小野川
814めいむ140.0648.0北浦46.5北浦45.5北浦
915んだっぺ課長139.0547.0北浦47.0北浦45.0北浦
1047デンジャラス137.5349.5北浦45.0北浦43.0北浦

ブロックB【中部エリア】(河口湖・西湖・大江川・五三川)

8月ブロックB最大魚 58.0cm(アングラー:”保坂勇太”)

ブロックBは比較的順位の変動が少なく、10人中7名の選手が2試合連続で一桁順位をキープし、安定した強さを見せています。特に、前回覇者の”保坂勇太”さん、五三川で2試合連続で50アップをウェイインしている”seigo.”さん、陸王オープン2020決勝進出者の”萩原崇之”さんの三つ巴の戦いに注目です。

フィールド別に見ると、出場者が減少している中、大江川の釣果が伸びました。西湖は依然厳しいコンディションのようです。誰が勝ってもおかしくない混戦模様のブロックB! 9月を制するものがブロックBを制する!?

ブロックB(8月)

8月順位7月順位ニックネーム合計サイズ(cm)ウェイイン数(尾)1尾目(cm)場所2尾目(cm)場所3尾目(cm)場所
11保坂勇太162.5658.0河口湖53.0河口湖51.5河口湖
22seigo.151.5453.0五三川52.0五三川46.5大江川
33萩原 崇之145.0451.5河口湖49.0西湖44.5河口湖
44kimiyasu327141.0350.5河口湖47.0河口湖43.5河口湖
56くれえいじー137.0349.5大江川45.0大江川42.5五三川
623君の名はケン134.5547.0大江川45.5大江川42.0大江川
79s-kai127.5443.0大江川42.5五三川42.0五三川
85D-TRUST “sota”122.0344.5西湖41.5西湖36.0五三川
911小川和輝120.0346.5大江川42.0大江川31.5五三川
1018こーじ65535117.5640.0大江川39.0大江川38.5大江川

ブロックC【関西・中国エリア】(淀川・紀の川・芦田川水系・倉敷川)

8月ブロックC最大魚 58.0cm(アングラー:”たにけん”)

ブロックCもブロックBと同様、上位6名が2ヶ月連続で一桁順位をキープし、混戦状態となっています。そんな中、8月トップに躍り出たのは淀川の”ええやんかぁ〜の人(HASSY)”さん。前回淀川でトップスコアを叩き出した“NOB-RC”さんも、今回は八田原ダムで50アップ3尾を揃えることに成功しています。続いて3位につけている八田原のデカバスハンター”たにけん”さんも怖い存在です。

フィールド別の釣果では、7月同様、淀川と八田原ダムでビッグバスがキャッチされていますが、前回不調だった三川ダムの釣果も伸びてきました。また、紀の川や芦田川でも数は少ないですが良型のバスの釣果が出ています。

ブロックC(8月)

8月順位7月順位ニックネーム合計サイズ(cm)ウェイイン数(尾)1尾目(cm)場所2尾目(cm)場所3尾目(cm)場所
14ええやんかぁ?の人(HASSY)160.5654.0淀川54.0淀川52.5淀川
21NOB-RC160.5654.0八田原ダム54.0淀川52.5八田原ダム
32たにけん158.5358.0八田原ダム52.0八田原ダム48.5八田原ダム
47mitsuhiro ono156.0653.0淀川52.0淀川51.0淀川
58東智也153.5457.5淀川48.5淀川47.5紀の川
63こもりん142.5350.5八田原ダム47.0八田原ダム45.0八田原ダム
727おかやん31138.5551.5三川ダム44.0三川ダム43.0三川ダム
814TAKA@FANTASISTA131.0549.5三川ダム47.0三川ダム34.5八田原ダム
910キーボー!131.0549.0芦田川47.0八田原ダム35.0三川ダム
1017MJ@くっくぅ?104.0441.0三川ダム32.0三川ダム31.0三川ダム

ブロックD【四国・九州エリア】(旧吉野川・府中湖・波介川・遠賀川・日指ダム)

8月ブロックD最大魚 54.5cm(アングラー:”山口 諒也”)

依然、遠賀川勢が大勢を占める中、首位を走るのが旧吉野川の”りょうrj”さん。続いて2位につけたのは昨年のブロックD優勝者の”山口 諒也”さんです。7月同様ブロックDは粒ぞろいのナイスバスで大接戦! “りょうrj”さんがこのまま逃げ切るのか、はたまた事件が起きるのか!? 季節が移り変わる9月のブロックDから目が離せません!

ブロックD(8月)

8月順位7月順位ニックネーム合計サイズ(cm)ウェイイン数(尾)1尾目(cm)場所2尾目(cm)場所3尾目(cm)場所
11りょうrj156.0654.0旧吉野川53.0旧吉野川49.0旧吉野川
212山口 諒也153.5554.5遠賀川49.5遠賀川49.5遠賀川
38OAKLEY151.5654.0遠賀川49.0遠賀川48.5遠賀川
49稲永 泰之150.5752.0遠賀川50.0遠賀川48.5遠賀川
521高柳 岬150.0553.5遠賀川48.5遠賀川48.0遠賀川
642★Daisuke★150.0653.0遠賀川49.0遠賀川48.0府中湖
76佐々木 克修150.0450.5遠賀川50.0遠賀川49.5遠賀川
87渡邊和哉146.5552.0遠賀川47.5遠賀川47.0遠賀川
925ノムケン146.0349.5遠賀川49.0遠賀川47.5遠賀川
104kw(渡部孝太)145.5449.0府中湖48.5府中湖48.0府中湖

【コラム】合計サイズが同じ時はどうやって順位をつけているの?
 毎回大接戦の陸王ダービー。3尾の合計サイズが他の選手と全く同じだった場合、次のようなルールに従って順位が決められています。
① 3尾の合計サイズが全く同じだった場合、その中の1尾の最大サイズが大きい選手を上位とする。
② 1尾の最大サイズも同じだった場合、その最大サイズのバスを釣った日付が早かった選手を上位とする。



釣った魚へのダメージを最小限に抑える方法

ここまで、陸王ダービー8月の釣果を振り返ってきましたがいかがだったでしょうか。3ヶ月間という長期決戦の陸王ダービーもいよいよ大詰め。あと半月で各ブロックの優勝者が決まり、その4選手が10月開催予定の陸王ダービーチャンピオンカーニバルへと駒を進めることになります。

ここで、陸王ダービー参加者の方を含め、アングラーの皆様に釣った魚への配慮のお願いです。ブラックバスは私達にとってかけがえのない存在であり、1人ひとりが大切に扱っていかなければ、将来、大会開催どころか、バス釣りそのものを楽しむことができなくなってしまいます。そこで大会中の計測については、バスに極力ダメージを与えないよう、以下の点に十分気をつけていただきたいと思います。

濡れたタオルを敷くことで魚へのダメージを最小限に抑えることができる。

・長時間、魚を陸に上げない。
・メジャーはもちろん、その下の地面も水で濡らす。濡れたタオルを敷くとなお良い。(写真参照)
・撮影準備などに時間がかかる場合は、魚をネットに入れて水に浸けておく。
・アングラー同士で計測や撮影を補助できる場合は積極的に手伝って、素早く済ませる。

ペナルティを受けないための対策

最後に、陸王ダービーのルールを今一度おさらい。多くの出場者の皆様にルールをご理解いただき、ペナルティを受ける方はだいぶ減ってはきましたが、貴重な1尾を無駄にしないためにも再度ご確認いただければと思います。以下に、今大会で多かったペナルティの種類と予防策をまとめましたのでご活用下さい。アングラーズアプリのルール説明にも目を通していただき、公正公平で悔いのない試合になるようご協力をよろしくお願いします!

対象となる行為ペナルティ対策
一部メモリ表記のないメジャーを
使用している。
運営判断サイズから-2cm[対策1]0cmからメモリが漏れなく表記されているメジャーを使用する。
[対策2]無理して0cmに上顎を合わせる必要はないので、メモリがあるところに魚体を置いて測定する。
顎を手で押さえたり、魚体の大部
分を手で覆ったりしている。
運営判断サイズから-2cm魚の顎を絶対に押さえない。 魚体を手で押さえることは、大部分が隠れていなければペナルティはないと
されているが、可能な限り魚体には触れない方がよい。
真上から撮影されていない。運営判断サイズから-2cm真上から撮影して上顎の位置がわかるようにする。
メジャーのたわみが大きい。運営判断サイズから-2cmメジャーのたわみをとって撮影する。
登録した写真の削除。リミット本数が1本減る(7月)。削除した釣果も
10尾登録の本数にカウントされる(8月以降適用)。
いかなる理由があっても一度登録した釣果の削除を行わない。
位置情報がない。位置情報を操作
している。
無効もしくは失格スマートフォンが正しい位置情報を取得してから魚の登録を行う。圏外の場合は下書きとして保存し、必ず
大会期間中に正式登録する。(詳細はアングラーズアプリを参照。)

陸王ダービーの楽しみ方は人それぞれ。上位を目指すのはもちろん、先月の自分のスコアを超えることを目標にしたり、仲間と一緒に参加したり、季節ごとの釣り方を模索したり、ブロック内の別のフィールドに挑戦したりするなど、自分なりの「陸王ダービー」を満喫しましょう!

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