海釣り五目を楽しみたいならなら『フリーゲーム(シマノ』を持って「沖堤防」へ向かうべし!!【フリースタイル五目#3】



海でルアーを投げて、色々な魚を釣ってみたい! しかも手軽に!! こんなビギナーの夢を叶えるために一つのプランを提案をしてくれたのがエギングのスペシャリスト・湯川マサタカさんだ。前回、前々回とビギナーの穴場とも言える渡船での「沖磯」そして「筏」にてフリースタイルフィッシングをエンジョイしてくれた湯川さん。今回は関西ではポピュラー、且つビギナーにおすすめな釣り場「一文字堤防」で湯川さん18番のエギングにチャレンジします!

解説してくれるのは、エギングの達人にして紀州のフリースタイルアングラー

【Profile】

湯川マサタカ(ゆかわ・まさたか)

紀伊半島(和歌山県下)をホームにエギングのスペシャリストとして各種メディアで活躍。プライベートではルアー釣り全般をはじめアユ釣りやイカダ釣りなど海水、淡水を問わず、幅広い釣種を楽しむフリースタイルアングラーでもある。

前回、前々回の記事はこちら

魚種が豊富で潮通しの良い一文字堤防はフリースタイル五目の絶対領域!

湾の入り口を塞ぐように伸びる一文字堤防先端では、青物を狙いつつ砂地のボトムも探ってヒラメのバイトを誘うがアタリのみ。岸寄りに移動すると藻場を発見。

一文字堤防

一文字堤防は陸路ではアクセスできない堤防。海上で孤立しているため沖堤とも呼ばれる。「水深があって潮通しが良く、河口がある湾口の一文字はとくに魚種が豊富。青物をはじめ河口に集まる様々な魚が狙えます」。漁港の堤防で青物の回遊情報があると釣り人が密集。渡船利用の一文字は上堤者に限定。昨今の社会情勢にも適応した釣り場といえる。

湯川「イカが何杯も居る。エンペラがエイみたいに大きいのも。3kgはある! ただ産卵がらみの白いイカで、エギに反応する感じではないなぁ」


キロアップが複数見える中、エギを投げると数投後に700gのイカがヒット。


湯川「見えてるイカと比べると小さい。でもエギもシャクれるマルチロッドだから獲れた1杯すわ(笑)」

ビギナーにとっては1週間笑顔ですごせるくらいうれしい獲物だ!

中層の単ジャクリでイカをキャッチ!

藻場で見えたでかイカはエギを無視。

「ちょっと離れたカケアガリの中層で軽くシャクってフォールしたら、ラインがピューンッと伸びていきました。シャローのスローなフォールが効きましたね。S86ML-Sは、エギングロッドのように激しいシャクリの連続で一日通すのは厳しいけれど、堤防でポンポンッと1、2回シャクるようなエギングには十分通用します」

ヒットエギは『セフィアクリンチ エクスカウンターシャロー3.5号(シマノ)』だ。

砂底なっているエリアではヒラメ、マゴチを狙っているとエソがバイト。

湯川「ライズショットブレードで底をとって2、3回ジャーク。また底に落としてジャークを繰り返していたら、着底した瞬間喰いました。釣り人を裏切らないゲストです(笑)」

このエソを最後に実釣終了。

湯川「青物をバラしたのは悔しいけれど、6月以降は小・中型青物の個体数が増えるし、マダイもジグで釣りやすくなる。秋はカマスも釣れる。五目ゲームはこれからますます楽しくなりますからね」



ルアー、エギ、エサ…まさに万能ロッドの極めた「フリーゲーム」

実釣で手にした獲物は3目。

湯川「ハマチとメジロが獲れていれば五目やったかぁ。サイズの違いだけで厳密には4目やけど(笑)。でもルアー、エギ、エサとフリースタイルな感じはお見せできたかな、と」

実釣の名脇役が万能ロッドのフリーゲーム。手頃な価格のロッドですが、使用感はどうでした?

湯川「S86ML-4をメインに使いましたけど、そりゃ自重やシャープさなど上位機種とは差があります。でも価格からは考えられないほど、基本性能はホンマに高い。メジロが喰っても余裕のパワーがありました。30g前後のジグが気持ち良く飛ばせるし、ワンピッチジャークも問題なくこなせた。エギも1、2発、糸フケを瞬間的に張るようなシャクリができる。ホント、マルチに使えますわ」

湯川’sタックルセッティング(ショアジグ&エギング)

●ロッド:フリーゲームS86ML-4
●リール:アルテグラC3000HG
●ライン:ピットブル8+ 1号
●リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号
※すべてシマノ


S60L-3はどうです?

湯川「感度が良いです。3gのジグヘッドがトンッと着底するのが明確にわかる。アジ、メバル、カマスなどのライトゲームはもちろん、今回のようにチョイ投げにも使えるし、取り回しやすいから堤防でサビキ釣りにも良い。S86ML-4とS61L-3の2本でルアーもエサも色々と楽しめると思いますわ」

湯川’sタックルセッティング(ライトゲーム&エサ釣り)

●ロッド:フリーゲームS60L-3
●リール:アルテグラC2000SHG
●ライン:ピットブル8+ 0.6号
●リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号
※すべてシマノ

湯川さんを驚かせたのはロッドだけじゃない!リールも凄かった!NEW『アルテグラ(シマノ)』

湯川さんをも唸らすた上位機種に迫る性能

今回の実釣で湯川さんを驚かせたもう一つのタックルがリール。新型アルテグラだ。

湯川「普段はステラやヴァンキッシュを使っていますが、ロッドのフリーゲームに合わせて普及価格帯のアルテグラをチョイス。初めて使いましたけど『こんなに良いのか!?』 とびっくりした。巻きは滑らかだし、メジロをかけてパワーと剛性の高さを実感しました。飛距離も出る。マイクロモジュールギアⅡやロングストロークスプールなど上位機種のテクノロジーの数々が搭載されて、上位機種に迫る性能でこの価格はヤバいですわ(笑)」

湯川さんの実釣プランとタックルセッティングを参考に、夏以降の海釣りハイシーズンに是非とも「フリースタイル五目ゲーム」にトライしてみてはいかがだろうか。

ビギナー必見!関西の釣り場情報&釣りの基本がよく分かるフィッシングガイドをチェックすべし!

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