バスフィッシングに限らず、どんな釣りでも魚に直接触れているのは『針=フック』だけだ。鋭くなければ刺さらない。強くなければ曲がるし折れる。そんな重要かつ繊細な、ある意味もっとも意識すべきタックル。今回はハードルアー用フックをフィーチャー。数々の名品をリリースしてきたノガレスの『ゼロフリクショントリプルフック』を、門馬悠太さんが解説!
【Profile】
門馬悠太(もんま・ゆうた)
プロショップスタッフ、バスボートディーラー勤務を経て、現在はバリバスのバスフィッシング営業企画を担当。霞ヶ浦水系のオカッパリ事情に詳しく、細かく丁寧な説明はビギナーにもわかりやすいと定評がある。
ゼロフリクショントリプルフック(ノガレス)
【Spec】
●サイズ:#12~#1の全7種類
●入数:4本、5本、6本
●カラー:ステルスグレー
●価格:715円(税込)
ルアー別オススメサイズ
●#1~#2:マグナムクランク、ビッグベイトなど
●#4~#6:シャロークランク、ジャークベイトなど
●#8~#10:5cm以上のシャッド
●#12:5cm未満のシャッド
摩擦抵抗が究極に少なく触れればサクッと刺さる
バリバスが展開するバスフィッシングブランド「ノガレス」。
ワームフックが充実しており、オフセットフックからマスバリ、ジグヘッドに至るまで多種多様なフックを数多く揃えている。その一方で、実はハードルアー用のトレブルフックというのは、ここで紹介する『ゼロフリクション トリプルフック』のみ。少々意外? な感じもするが、改めてその特徴をモーリスのバス担当・門馬さんに伺った。
門馬「もっとも注目すべきはフックポイントで、とにかくシャープさが際立っています。そこにフッ素系特殊加工の『ゼロフリクションコート』を施すことで、わずかな力だけでもしっかり掛かり、より深く刺さるのが特長です。フォルムはオーソドックスなラウンドゲイブを採用し、丸めのフォルムのクランクベイトから細身のジャークベイトまで、あらゆるタイプのハードルアーにフィットするハイバランス仕様になっています。ちなみに、ハイドアップやフラッシュユニオンのハードルアーには、このゼロフリクショントリプルフックが標準装備されているモデルもあります」
サイズ展開が最大で#1、最小で#12の7種類と豊富に揃う。サイズ毎に最適なルアーの目安はあるのだろうか?
門馬「僕個人基準の提案ですが、#1~#2ならマグナムクランクやビッグベイトが最適です。#4~#6ならシャロークランク、ジャークベイトなど。ハリ掛かりや水中での姿勢を考慮して、フロントとリアで違うサイズのフックを着けてみるというのも試してみてほしいです」
#8~#12になると、バス用としては小さめの部類だが…。
門馬「僕の場合はシャッド専用サイズですね。#12などは本当に小さいですが、ラパラのミニファットラップを筆頭に、5cm未満の小型シャッドにマッチします。それより大きいサイズのシャッドには#10、#8がオススメです」
チューニングフックを使うべき状況とは?
門馬「例えば冬のように食いが渋く、ショートバイトしかない状況でも、フッキング性能をより高めたチューニングフックに交換すれば、高確率でバイトを釣果につなげられます。ただ、特に小さなルアーの場合ですが、フックの重量だけで浮き姿勢やアクションのバランスが崩れてしまうので、オリジナルのフックと同サイズを選ぶことが基本になります」
関連記事はコチラ
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!