【2023年対応】全部わかるヒラメ釣り入門!【タックル選定、ルアーでの釣り方、時期ごとの違いまで!】

美味かつ高級魚として知られるヒラメ。サーフ(砂浜)でのルアー釣りの対象魚としても根強い人気があり、広大なフィールドから狙った1尾を釣り上げたときの快感は何物にも代えがたい……そんな釣り人が続出中!? この記事ではそんなヒラメを狙う釣りに適した季節やポイント、タックルやルアーの選び方を解説します。

●文:ルアマガプラス編集部

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ヒラメはとにかく美味い! だから釣り人に大人気!!

ルアーフィッシングはもちろん、エサ釣りの対象魚としても人気のある『ヒラメ』。人気の理由は……ズバリ! 美味しいから!!

その白身はとても上品な味で、天然物はもちろん、養殖物でさえもけっこうなお値段の高級魚です。ヒラメハンターとして有名な堀田光哉さんも、ヒラメ釣りにのめり込んでいった理由に『美味しいから』ということを挙げているくらいです。

堀田光哉さんはヒラメ釣りの黎明期から活躍する元祖ヒラメハンター。写真は和歌山県で釣り上げた75cmの座布団サイズだ。

ヒラメが釣りやすいシーズンは「春と秋」だが、超大型は「冬」!

「春と秋」が一般的なヒラメシーズン!

そんな美味しいヒラメの『釣り旬』ですが、4月以降になり本格的に水温が上がってくると、40cm以上の釣り頃サイズも活性が徐々にアップ。産卵期ということもあり、体力を付けるためにエサをたくさん捕食するので、より釣りやすくなるでしょう。

春ヒラメをゲットした高橋慶朗さん。使用ルアーは鮃狂(フラットジャンキー)ピンテールシャッド。

もちろん、小さなサイズのヒラメも活性が上がり、ルアーへと果敢にアタックしてきますが、小さなサイズは『ソゲ』と呼ばれ、資源保護の観点からリリースすることが推奨されています。具体的に『何cm未満』という決まりはないようですが、釣り人自身が賢明な判断をできるように心掛けましょう。

ヒラメの適水温は12~25℃といわれており、7月初旬の初夏まではヒラメの活性の良さと同時に、釣り人も快適に釣りができるシーズンなので、集中して通い込むことをオススメします。

そして、ヒラメ釣りのベストシーズンとも言えるのが秋。エサとなるベイトフィッシュも豊富に接岸し、ルアーへの反応もとても良いです。初めてヒラメのルアーフィッシングにチャレンジするには、もってこいのシーズンともいえます。

「夏と冬」はハードだが、冬は超大型『座布団』サイズも!?

逆に、初めてなら避けた方が良いシーズンは真夏と冬。真夏は高水温でヒラメがダレてしまうのはもちろん、釣り人的にも熱中症などに陥りやすくなります。そして冬は、真夏とは逆に水温が低過ぎる、吹きすさぶ突風で寒過ぎる……と、やはり避けた方が無難です。

春と秋がヒラメ釣りのベストシーズン。しかし、大物狙いなら冬場も…?

ただ、1m前後の超大型『座布団クラス』を狙うなら、1月~の早春のタイミングでの釣果実績が高いです。座布団クラスは身体が大きくて体力があるだけに、冷たい水温でもエサを獲ることができるからでしょう。

ヒラメ釣りはサーフがメインポイント。地形や流れの『変化』に着く

では、実際にヒラメを釣るにはどうすれば良いのでしょうか?

まずはポイントですが、もっとも代表的なのがサーフ=砂浜です。ヒラメやマゴチなどの『フラットフィッシュ』と呼ばれる魚たちは、その平べったい身体を砂の中に紛れ込ませてカムフラージュし、エサとなるベイトフィッシュが通過するのを待ち構えています。

砂浜のサーフもあれば、ジャリ浜のサーフもある。どんなサーフでもヒラメはエサを追って回遊しているので、魚さえいれば釣れるチャンスはある!

ただ、その中でも押さえておくべき場所があります。ヨブと呼ばれるデコボコとした地形変化や波が複雑な流れを起こすような場所、さらに河口や流れ込みは有機物が流れ込んで植物性プランクトンが溜まり、ベイトフィッシュが集まりやすいので、ヒラメがエサを捕食しやすいようです。このような場所にルアーを遠投してアプローチします。

河川の流れ込み。たとえ小さな川であっても、淡水が入り混じるこのような場所にはエサとなる小魚が豊富に集まる。
ヨコヨブは離岸流を集める「ヨコ」の流れ。水深があり、ヒラメが潜む可能性の高いスポット。

タックルには遠投に適したロッド&リールを!

そしてタックルですが、10ft前後のサーフキャスティングゲーム用ロッドがオススメです。長さを活かして遠投もできるし、大型サイズが砂底にへばりついても引き剥がせるだけの十分なパワーを持っています。

初めての人に最適な設計【ネッサBB S112M+】

やや軟調子のヒラメ専用ロッド「ネッサBB」はサーフ用の長いロッドに慣れない人でも扱いやすく、ルアーも飛ばしやすい。シマノ独自の技術「ハイパワーX」により、ロングロッドであってもブレやダルさを抑制した構造になっている。

海の彼方へひとっ飛び!【オーバーゼア 103MH】

サーフや堤防での遠投を主眼に置いたマルチショアキャスティングロッド。ロングキャストに適したマイルドな穂先と、ヒラメ特有の重く強い引きに耐え切るバットパワーを兼ね備える。

オールシーズン・オールラウンドに活躍できるサーフモデル【クロステージサーフ】

リールは遠投に必要なだけの十分な長さのラインが巻ける、~4000番のスピニングリールを。ラインはPE1.5号を200m、リーダーはヒラメの鋭い歯はもちろん、砂で擦れてもラインブレイクしにくいフロロカーボン20lbがオススメです。

ヒラメゲームとシーバスゲームの共通項【エクスセンスBB 4000MXG】

シマノのシーバスゲームブランド・エクスセンスのハイコスパモデル。2020年にフルモデルチェンジが行われ、新規にエクストラハイギアが導入された4000番台がこの「エクスセンスBB 4000MXG」。ハイギアは広範囲を探る必要のあるヒラメ釣りに最適。

高機能リールへの足掛け【フリームス LT4000D-CXH】

ダイワの汎用ハイエンドリールの入口とも言えるフリームスは『軽量かつタフ』を目指したLTシリーズ製品。マグシールドほか、ダイワの高価格帯のリールに搭載されている技術を惜しみなく注入、なおかつ自重も非常に軽く抑えられています。

大人気コスパPEライン【ピットブル】

ルアーマガジン・ソルト誌の読者投票ランキング「タックル・オブ・ザ・イヤー」で2年連続で1位に輝いた人気の汎用性PEライン。3種類の撚り数と2種類のカラーをラインナップしており、好みに応じて使い分けられる。

サーフではウェーダーも必携!

安全装備のライフジャケットは当たり前として、サーフでの釣りが主になるヒラメ釣りではウェーダーも必須アイテムになります。というのも、寄せては返す波打ち際に立ってキャスティングを繰り返すので、足元の防水対策は必要不可欠というワケです。

ウェーダーは丈の違いでタイプが分かれる。どの程度立ち込みたいかで自分に合ったものを選ぼう。写真は胸元まで丈がある「チェストハイ」タイプ。

堀田光哉さんおすすめ! 最初のウェーダーに【ハイパーウェーダー】

立体裁断で動きやすい【タイトフィット ソルトウェーダー】

スリムで水を受けにくい【3Dタイドウォーカー】

ヒラメ釣りにおすすめなのは「遠投&ただ巻きで誘える」ルアー!

ルアーはミノーやシンキングペンシルを用いるのが鉄板で、飛距離も出て波にもまれても姿勢を崩しにくい、シンキング~ヘビーシンキングタイプが好まれています。

DAIWAのぶっ飛ぶ主砲ミノー【鮃狂 サーフハリケーン】

鮃狂「フラットジャンキー」の名を冠するヘビーシンキング設定のミノー。広大なサーフフィールドでも弾丸型の高比重ボディで広範囲を射程に収めることができます。

名作ミノーにフラッシュブースト搭載!【熱砂ヒラメミノー フラッシュブースト】

これまでにさまざまな機種が発売されている傑作、熱砂のヒラメミノーシリーズ。ボディ内部に反射板を内蔵していて、独特のフラッシングでヒラメにアピールすることができます。

もはや泳ぐメタルジグ【ビーチウォーカー ウェッジ】

シンキングペンシルでありながら、遠投性の高いメタルジグ並みに飛距離が出る『ビーチウォーカー ハウル』。ボリュームのあるシルエットでゆったり泳ぎ、ヒラメに気づかせやすく、食わせやすい設計です。95、120、140mmという3サイズのラインナップでベイトに合わせた攻略が可能。

ワームの優れた食わせ能力【ビーチウォーカー ハウル】

生命感の強いワームを重いジグヘッドにセット、遠投性能を高めてヒラメのいる場所まで届けるのがハイブリッドルアーの思想。金属製のルアーに反応を示さないヒラメが飛びつくことも多いんです。

コスパ最強! 手軽に釣りを楽しめる【ジグパラ】

メジャークラフトのメタルジグ「ジグパラ」。専用モデルではないのですが、ヒラメ釣り用ルアーの人気ランキングにノミネートされるほどの実績ルアー。多様な魚種をターゲットにできるので、ショアジギングの一環としてヒラメ釣りを楽しみたい人にも最適。

ルアーの使い方は、基本的にはどのタイプもただ巻きでOKです。アクションを入れたとしても、軽いトゥイッチ程度で動きに変化を付け、ヒラメに喰わせる間を与えるという感じです。

ヒラメを狙うなら『離岸流』は外せない!!

そして、ルアーを通すべき前述したヨブや複雑な流れのポイントの見分け方ですが、砂底に地形変化がある場所なら水流が当たってその部分だけ波が変化したりするので、沖を広く見渡せば確認できます。

また、複雑な流れの代表格が『離岸流』で、ヒラメ釣りの一級ポイントとして有名です。離岸流とはサーフに打ち寄せる波が沖に帰っていく流れのことで、通常の波とは逆方向なので地形変化ができやすく、やはりベイトフィッシュとヒラメが集まりやすいポイントと言えます。

離岸流の見分け方は「波が打ち寄せてこないライン」。海面の色も他と比べて濃いことがある。

これらのポイントを扇状に広く探り、さまざまなルアーをローテーションしながら表層~ボトムをまんべんなく探ることで、ヒラメのバイトを誘います。決して簡単に釣れる魚ではありませんが、その分釣った時の感動と食べた時の美味しさは鳥肌モノです! ぜひとも、チャレンジしてみて下さい!!

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