昨今、でかバス狙いにおけるビッグクランクベイトの有効性が認められ使用率も増加傾向にある。なかでも人気を集めるブリッツマグナムの威力について、四国のバス釣り“師範代”の浦川さんに深堀りインタビュー。さらに必釣テク「マグスト」を絡めて徹底解説していこう!
【Profile】
浦川正則(うらかわ・まさのり)
旧吉野川をホームとするロコアングラー。オカッパリ、ボート問わずビッグバスを1年中釣り続ける。フィールドが沈黙する状況でも釣果を叩き出すが故に、名だたるアングラーもその凄腕を認め、ついたあだ名が「師範代」。現在はO.S.Pをはじめ、レイドジャパン、リューギ、クレハ、TORHINO、トレジャーガードなどからもサポートを受ける。
ブリッツマグナム MR/SR(O.S.Pinc)
【スペック】
製品名 | 長さ | 自重 | タイプ | フックサイズ | カラー | 価格 |
ブリッツマグナムSR | 90mm | 40g | フローティング | #1 | 12色 | 2,200円(税込) |
ブリッツマグナムMR | 90mm | 45g | フローティング | #1 | 12色 | 2,200円(税込) |
日本のフィールドに適した、巻くだけクランク
――2019年にリリースされ、琵琶湖をはじめとしたビッグレイクから関東のタフレイクでも結果を残しているMR、そして昨年「マグスト」なるメソッドでボートだけでなく、メジャーフィールドでのオカッパリにおいてもその釣獲力を見せつけたSR。なぜO.S.Pののマグナムクランクは支持を得られているのでしょうか?
浦川「ビッグクランクベイトは通常、アメリカのような広大なフィールドにおいて、ブリブリと強烈に波動を出して探る釣りが有効だと思うんです。でも、日本はそこまで広すぎるフィールドが少ないし、年々ハイプレッシャー化が進んでいます。
ブリッツマグナムは、その名の通りマグナムサイズのクランクベイトですが、派手過ぎないかなりタイトな動き。日本のフィールドにもおいてもちょうど良いアピール感で、スレたバスにも効果的なんです」
程良いロールアクションでどんな水質にもマッチ!
浦川「あと、ビッグクランクと聞くとマッディウォーターのイメージを強く持たれる方もいると思います。でも、先述したように派手すぎない動きだからこそ、クリアからステインウォーターのフィールドでも全然OK。私がホームにしている旧吉野川はもちろん、リザーバーでもよく釣れます。
ではマッディフィールドでは有効でないかというとそうではない。ブリッツマグナム特有の程良いロールアクション+セミフラットボディによるフラッシング(カラーの明滅効果)は、既存のマグナムクランクの強波動とは違ったアピール力があります」
――日本国内のあらゆるフィールドで使用することが出来るんですね! では実際初めて使用する場合どんなことを心掛けておけば良いのでしょう?
浦川「全然難しく考える必要はありません。現在ブリッツマグナムはMRとSRの2モデルがリリースされているのですが、両者とも既存のクランクベイトと同じく巻いてくるだけでOKです。巻きスピードもゆっくりスローに巻いてくる感じでも良いし、速巻きにも対応しています」
――巻き倒していけば良いんですね!ちなみにどのようなシチュエーションで使いますか?
浦川「そうですね、SRはオカッパリでもボートでも使えて、1m未満のシャローエリアから表層3m付近までをテンポよく使っていけます。MRはただ巻きがメインで、水深4m以深にある浚渫や障害物、ウィードにコンタクトさせて使用するので主にボートで使うことがほとんどですね。
既存のマグナムクランクだと1日中巻き倒すとなるとだいぶキツくなりますが、ブリッツマグナムならタイトアクションなので体の負担も少なく、1日中巻き続けられますよ!」
琵琶湖の人気プロガイド・三宅貴浩さんによるブリッツマグナムMRでの驚愕デカバスハントも必見です!
師範代直伝!障害物周りは『マグスト』で攻略すべし!
――ブリッツマグナムは巻くだけ以外の使い方もあるとか!
浦川「はい、昨年動画でもすでに公開をしているのですが、『マグスト』と呼ばれるテクニックで、バスがいそうな障害物周りには、ロッドを下げてトゥイッチして誘います。イメージとしては水中でマグナムクランクをミドスト。もしくは、水中でドッグウォークです」
師範代のマグストによる衝撃的バイトシーンは必見です!
――マグナムクランクなのにビッグベイトのような小技も効かせられるんですね! ちなみに使うのはSR?
浦川「マグストの場合はSRを使用します。ルアーが見えるか見えないぐらいの表層を、目視で確認しながらアクションさせます。公開されている動画にもあるようにビッグベイトのようなサイトでのアプローチも可能ですよ」
――なるほど! ちなみマグストはどのようなポイントを狙いますか?
浦川「アシ際だったり、消波ブロック周り、リップラップ。橋脚、カバーの中やオーバーハング、ゴミだまりなどあらゆるシチュエーションで使用可能です。大きめのスクエアリップだから、障害物にコンタクトさせてリアクションで食わせることも可能。それに、障害物近くで止めたりしても良いですね。あとは、着水して放置…そこから一気に高速ダイブさせるのも効くときがあります」
マグストの動きを活かす「フェザーフック」も効果的!
浦川「あと、私はリアフックをフェザーフックに換装しています」
――フェザーフックに変更する意図とは?
浦川「マグストでトゥイッチさせるとフェザーが動きに追従してくれるので、食わせの手助けになってくれるんです。また標準のトレブルフックのままマグストをした際に、ルアーが動きすぎてしまうので、ブレーキをかけるためにもフェザーフックに交換しています」
――なるほど、よりマグストに適したアクションするためのフェザーフックチューンなんですね。ちなみに浦川さんが使用されているフェザーフックは?
浦川「私はリューギのフェザードピアストレブルの#2を使っています。今年度ブリッツマグナムSRに私が監修したカラーがリリースされるのですが、フェザーフックは標準装備になります」
――なんと! パッケージを開ければすぐに師範代式マグストを実践できるんですね!
浦川「そういうことになりますね(笑)。あとまだ開発中なので詳しい話はできませんが、現在ブリッツマグナムEX-DRの開発も進行中なんです」
――EX-DRというと、さらに潜るタイプ!? マグナムクランクでディープダイバーとはもはや想像がつきません(笑)」
浦川「こちらもかなりすごいルアーになっています! 乞うご期待して頂ければと思います」
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