誰が見ても納得ランキング「JBトップ50」優勝ルアーBEST10【過去10年の全700ルアーから総まとめ】



今年も国内最高峰トーナメントJBトップ50シリーズが遠賀川で開幕しました。結果は別ページでご覧いただくとして、ここでは過去10年全50戦を遡り、優勝及び上位5選手が使用したルアーを全集計した結果をランキング形式でまとめました。国内、いや世界でも屈指の過酷な現場をくぐり抜けてきた全700ルアー(実測)に敬意を表しつつ、大ボリュームでお届けします!

過去10年全50戦(+α)の上位ルアーランキング発表!

最前線を駆け抜けた全700ルアー総ざらい! 人気投票とは異なる真の実力派ルアーたち

アマチュアの登竜門NBCチャプター戦から、JBマスターズ戦もしくはJBローカル戦へ。前者では上位約20名、後者ではNo.1のみが昇格を認められる国内最高峰トーナメント「JBトップ50」戦。

フィジカル・メンタル・スキル、そしてルアーを始めとするタックルに装備。競技者として全ての要素を身に付けた50人の精鋭たちの競演は観る者の心を揺さぶる。最高峰戦とはどんなスポーツでも究極の大舞台だ。

現場で戦う彼らにとって、ルアー選択は最後の手段。その場へと至るまで幾日もの練習、無数のイメージトレーニングにスキルの仕上げと、枚挙に暇がないほどに積み上げた末に弾き出す、魚との直接の接点。我々がルアーだけに注目するのは、彼らにとって実は本望ではない。

だが、しかし。ときにそのルアーの差が決定的な差となって、試合を動かすことも少なくない。

50人の手練がプラクティスに試合に攻め続け、会期中の大会フィールドは一時的に閉塞感が訪れる。閉ざされたバスの口を如何にしてこじ開けるのか。食わせか、リアクションか、はたまた独自に編み出したメソッドが答えを叩き出すのか。

たった25cmのキーパー1尾に手が震える。そんな究極の現場を過去10年全50戦に渡って演出してきた上位5選手のウイニング&ヒットルアーたち。総計700個、魂の実弾をいま振り返る。

最多勝者「THE KING OF TOURNAMENT」今江克隆

【Profile】

今江克隆(いまえ・かつたか)

初年度97年から最高峰戦に名を連ねる数少ない選手のひとり。11年優勝時には賞金の全額を東日本大震災被災地へ寄付したことで知られる。あれから10年、次の勝利を見たい!

最高峰戦25年全ての集計は……過去10年で何とぞご勘弁

当企画は、99第2戦北浦より現在までの24年間(※04年高滝ダム第3戦のみ除く)に渡り最高峰戦を見つめ続けてきたルアマガ担当記者が集計及び独断と偏見で作成。特別コメンテーターとして現役選手の小森嗣彦、篠塚亮の両選手にご協力いただいた。

ランキング集計レギュレーション

  • 2010年から2021年までの10年間(2020年は非開催)に加え今年度2022年の第1戦、全51戦で上位5選手の使用ルアーをのべ数でカウント。
  • 1選手あたり複数のルアーを使用している場合、すべてのルアーをカウント。
  • 1選手が1つのワームを2つのリグで使用していた場合は、2つとカウント。
  • 同名ルアーであれば、サイズ及び重量、エコ仕様は問わずに、またワームのトレーラー使用もラバージグ等とは別に1ルアーとしてカウント。……など。

JB最高峰戦 歴代優勝アングラー勝利数ランキング

1997~2004ワールドプロシリーズ/2005~JBトップ50シリーズ

勝利数選手名(参戦年)開催年開催地
8勝今江克隆(1997~)98桧原湖、01遠賀川、01早明浦ダム、03琵琶湖南湖、03桧原湖、04高滝ダム、11早明浦ダム
6勝小森嗣彦(1999~)06土師ダム、08桧原湖、09霞ヶ浦、10北浦、16早明浦ダム、16七色ダム
5勝柳栄次(1997~2004)97琵琶湖南湖、00河口湖、02霞ヶ浦、03弥栄ダム、04河口湖
5勝江口俊介(2003~2021)06旭川ダム、06遠賀川、07生野銀山湖、08旧吉野川、18霞ヶ浦
5勝青木大介(2004~2018)08野尻湖、09旧吉野川、11旭川ダム、17弥栄ダム、17桧原湖
5勝沢村幸弘(1997~2021)99早明浦ダム、00琵琶湖、13遠賀川、16霞ヶ浦、19遠賀川
4勝庄司潤(2000~2009、2013)00八郎潟、01野尻湖、02琵琶湖、08遠賀川
4勝福島健(2003~)05桧原湖、11旧吉野川、12霞ヶ浦、15旧吉野川
4勝北大祐(2006~2017)13霞ヶ浦北浦、14七色ダム、15霞ヶ浦、16野村ダム
4勝藤田京弥(2018~)18七色ダム、19旧吉野川、21桧原湖、22遠賀川
3勝竹内三城(2001~2014)04三瀬谷ダム、05亀山ダム、07野尻湖
3勝加藤誠司(1998~2019)08七色ダム、10桧原湖、14旧吉野川
3勝五十嵐誠(2008~2017、2021~)15北浦、15桧原湖、16桧原湖
2勝菊元俊文(1997~2001)97霞ヶ浦、01山中湖
2勝大塚 茂(1997~)98池原ダム、06野尻湖
2勝SHINGO(1997~)98野尻湖、06桧原湖
2勝河辺裕和(1997~2019、2021)99琵琶湖、05旧吉野川
2勝池田豊(2003~2005)03芦ノ湖、04野尻湖
2勝馬淵利治(2007~2015)10野村ダム、12旧吉野川
2勝市村直之(2004~2018)11北浦、17遠賀川
2勝小林知寛(2002~)14野尻湖、17七色ダム
2勝関和学(1999~2018)99北浦、17霞ヶ浦
2勝篠塚 亮(2006~2016、2018~)09桧原湖、18北浦
2勝山岡計文(2009~)12早明浦ダム、21七色ダム
1勝42選手

JB最高峰戦は1997年にワールドプロシリーズの名称でスタート。2005年に現在のJBトップ50へと改称して、今年で26年目(※2000年はコロナ禍のため全戦中止。実質25年目)。最多勝選手は現在も最前線で活躍中のキング今江克隆!

さてお待たせしました。ここからは優勝ルアー使用選手数BEST10とランクイン間近ルアーの紹介です!

【No.1:使用選手31人】カットテールワーム【ゲーリーインターナショナル】

優勝年優勝戦優勝者
2010年第2戦 北浦小森嗣彦
2012年第2戦 北浦岩堀航
2013年第1戦 早明浦ダム澳原潤
2013年第3戦 霞ヶ浦北浦北大祐
2015年第1戦 遠賀川小池貴幸
2016年第1戦 早明浦ダム小森嗣彦
2016年第2戦 野村ダム北大祐
2016年第3戦 七色ダム小森嗣彦

本誌T.O.Y.でも殿堂入りした説明不要の超ド級人気定番!

元々はゲーリーインターナショナル総帥・河辺裕和氏がT’sワームのカーリー「テール」が「カット」された状態で爆釣したことから開発がスタート。T’sとはゲーリーの前身・ツインティーズのモデルで、現在のカーリーテールに意思を継ぐ。

90年代のリリース後は河口湖戦を総なめにした後に全国区へ。おそらく国内戦で最もウイニングに輝いたルアーだろう。No.2のヤマセンコーと同じく、必ず水平フォールするイメージが強い……が、度重なる実験の結果、実は100%ではないことが判明。人間が意図しないルアーの自発的な動きは水中で驚くべき威力を発揮する……あながち間違いではない。

あらゆるリグとの相性の良さは特筆!

釣れる秘密は小森選手の解説を読んでいただくとして、どんなリグでもフィットする汎用性の高さにも注目したい。ネコは代表格だが、ジグヘッドにダウンショット、キャロにトレーラー……使えないリグってある? サイズ展開の豊富さも手に取りやすい魅力だ。

2016年 第1戦 早明浦ダム【優勝】小森嗣彦

【Profile】

小森嗣彦(こもり・つぐひこ)

優勝当時ゲーリーファミリーの面々が軸としただけでなく、サポート外メンバーでも使わない人はいないほどの超定番。小森選手が3度ものウイニングを飾っているのは特筆だ。

【No.2:使用選手30人】ヤマセンコー【ゲーリーインターナショナル】

優勝年優勝戦優勝者
2011年第2戦 旭川ダム青木大介
2011年第4戦 桧原湖山村道祐
2011年第5戦 北浦市村直之
2012年第5戦 霞ヶ浦福島健
2013年第4戦 桧原湖奥泉悠介
2015年第2戦 北浦五十嵐誠
2017年第1戦 遠賀川市村直之
2018年第5戦 霞ヶ浦江口俊介
2021年第3戦 霞ヶ浦佐々一真

世界に多くのフォロワーを生んだ、偉大なる「神の棒」

「先行・線香・閃光」のキャッチフレーズで90年代に登場した当時、世はどよめいた。『棒じゃん?』と。こちらも河辺氏の作品。当初はジャークベイトのイメージが強かったが、水平フォールでボトム放置でと、あらゆる使い方でバイト多発に気付いた著名アングラー達が絶賛。商標の問題で「ヤマ」が頭に付いた初期は一時その名に違和感があったものの、たちまち日本で常識化。いつしか、米国の春試合で上位選手の全てがパチ……いや、インスパイア品を使用ということも。偉大なる棒ワームだ。

直近では、昨季の佐々選手が終了間際に4inで2kg弱を仕留め、大逆転勝利したことが記憶に新しい。皆が忘れた頃に再び爆発する不朽の名作。何より高比重はノーシンカーでもぶっ飛ぶのがSUGOI。

大・小・太・細など派生モデルは数多い

5in スリムヤマセンコー
5in プロセンコー

2inから7in、スリムにプロにと幅広いラインナップ。こちらの2モデル、その差は微妙に異なるシルエット。経験上、その差に異常にこだわる選手も多い傾向にある。

【特別コメンテーター】最多タイA.O.Y.記録獲得選手小森嗣彦

「釣れる理由? それは……」ゲーリー素材 is No.1!

釣れる秘密は選手自身の口から訊くべき。というわけで伺ってみた。09、10、12年と3度のA.O.Y.を獲得した強豪・小森選手はどう分析するのか。

【Profile】

小森嗣彦(こもり・つぐひこ)

「カットテールのシルエットをほかの素材で形作ろうとしても同じアクションは不可能。細くても絶妙な張りは小魚やエビ的なキレのある動きを生み、強い魚を寄せるんです」ヤマセンコーはどうか。「やはり群を抜いて異様(笑)なのが強さの秘密。飛距離が出るし、ベイトでもOKなので必然的に出番は増える。何より……」ここに注目。「いずれもシンプルだからこそアイデアがないと使いこなせない。100%発揮できるか、60%か」勝利に匹敵するスキルの差が出るのがヤマセンコーなのだという。

【No.3:使用選手26人】レインズスワンプ【レイン】

優勝年優勝戦優勝者
2015年第4戦 桧原湖五十嵐誠
2017年第1戦 遠賀川市村直之
2018年第1戦 野村ダム早野剛史
2018年第2戦 北浦篠塚亮

災い転じて福と為した好例 国内ストレートワームの雄

90年代後半~00年代前半に、ストレートワームの代表格と認識されていた米国ZOOM社のスワンプクローラー。前述のヤマセンコー同様、商標の問題でZBC表記のパッケージとなったのもその頃だ。当時、国内の輸入販売元はレインズ。ところが世界で人気の余り、入荷数は激減。ならばと、国内で新たなモデルの生産販売を開始したのがレインズスワンプの始まり。今や、その名がつくモデルは無数! なお、スワンプとは沼の意味だが……。

ネコリグ使いとして知られる面々の相棒。2010年代中盤にJB下部カテゴリーと等しくソフトベイトもFeco認定商品のみ使用のルールとなったJBトップ50ルール。エコレインズスワンプとなっても威力に変わりはない。

ラインナップの豊富さは日本に及ばず世界随一(推定)

マイクロ・ミニ・ジュニア・オリジナル・ファット・マグナムのサイズ展開に加え、ロング・ヘビー・ムーヴァー・クロス・フローティング……数え上げたらキリがないほど豊富なラインナップは圧巻!

【No.4:使用選手15人】レインズホッグ【レイン】

優勝年優勝戦優勝者
2011年第4戦 桧原湖山村道祐
2018年第2戦 北浦篠塚亮

「THE質実剛健」日本市場をつぶさに押さえた国産ホッグ

今から18年前の2004年、2006年にトップ50昇格を果たす篠塚亮選手がレインに入社した後、初めて手がけた開発作がこのホッグ。霞ヶ浦水系で圧倒的な強さを見せる氏が自身の勝てる武器として、細部まで煮詰めた国産ホッグの走りでもある。どのルアーにも言えることだが、強い選手の武器はいつしか注目を浴びるもの。手頃な価格と扱いやすさはいずれ身体に馴染んでいった結果のランク入りだろう。なお、ホッグとは豚(をイメージさせる物)を意味する英語だが……。

スワンプとは対照的にホッグはわずかに3モデル。2011年を制したタイニー、2018年を制した3.5in。その中間サイズとなるのがリトル。国内需要をシビアに捉えたラインナップだ。

【特別コメンテーター】トップ50強豪選手兼reinsソフトベイトデザイナー篠塚亮

日本人の日本人による日本人のためのレインズ

【Profile】

篠塚亮(しのづか・りょう)

「結果を聞いてビックリです」スワンプは前任者の開発だが、ホッグは氏の初開発作だけに感慨深いという。「本家スワンプはサイズ展開が少なく、タフ化が進みつつあった当時の国内では使う場所が限定されたんです」だからこそ、数多の展開で日本の事情にフィット。「ホッグは、日本で1/8とか軽めのバレットシンカーが使われ始めた頃に海外製では動きに難があって……」後方重心で飛び、オフセットフックがセットしやすいテーパーなどの扱いやすさ、そして複雑な動きを生む各パーツをデザイン。今の隆盛に至っている。

【No.5:使用選手13人】スイミーバレット【サワムラ】

優勝年優勝戦優勝者
2013年第2戦 遠賀川沢村幸弘
2016年第5戦 霞ヶ浦沢村幸弘
2019年第2戦 遠賀川沢村幸弘

勝つときは必ず圧倒的! 遠賀川と霞ヶ浦の強力実弾

「遠賀川の神」という異名を持つ沢村幸弘選手の絶対守護神。勝つ時は必ず次点を大きく引き離す圧倒的な威力は規格外。使用したのはほぼ沢村選手のみだが、のべ数をカウントする今回の集計ではNo.5に見事ランクイン。本当の強さがそこに凝縮されている。

圧倒的な強さで勝ち続ける沢村選手自身が開発した自社のマネーベイト。集計データが2011以降のため、3年毎のウイニングルアーとなっているが、それ以前も無論多用。

高ポテンシャルを活かす独自セッティングに注目

ネコリグとの相性は抜群。近距離でほぼ足下の垂直方向に落とした後、瞬時のフッキングが可能な独自のセッティングに注目。ワーム自体の高いポテンシャルをさらに引き上げる。

  • フック:ワイルドモスキート#1(ノガレス)
  • シンカー:ワンナップシンカー1/42~1/24oz ※ネコリングS(共にサワムラ)


【No.6:使用選手10人】グラブ【ゲーリーインターナショナル】

優勝年優勝戦優勝者
2013年第1戦 早明浦ダム澳原潤
2013年第4戦 桧原湖奥泉悠介
2015年第1戦 遠賀川小池貴幸
2015年第3戦 吉野川福島健
2015年第4戦 桧原湖五十嵐誠
2015年第5戦 霞ヶ浦北大祐

「沈む虫」チューン戦で圧倒的支配率を誇る

表層でのグラビンバズ、ボトムではジグトレーラーなど用途の多いグラブだが、近年では「沈む虫」チューンのベースとして使用されるケースが多々。テールをカットする手間を省くイモ(スミス)も市場には存在するが、なぜかグラブの愛用者が多い。

80~90年代に一世を風靡したゲーリー最初期作品だが、今なお現場の最前線で活躍中。かつてのようにテールの動きを活かしたシーンは少なくなりつつあるが素材の強みは絶対的だ。

テールカットの後、適量のラバーを刺すだけのお手軽チューン。投げてフォールだけで、バイトが多発。やはりゲーリーの素材感は強い。日本のバスに最適な塩の配合量なのか。

【No.6:使用人数10人】レッグワーム【ゲーリーインターナショナル】

優勝年優勝戦優勝者
2010年第2戦 北浦小森嗣彦

人間の意図しない動きを水中で自発的に発生

コンパクトかつ適度なアピール力が釣れ筋の理由とされるが、実はそこだけではない。ある時、青木大介氏よりこう聞いた。「小森さんはピッと強く動かすんですよ、なるほどなと」スローで動きにくいテールは、瞬間的に強く水を受け流すと『ビビッ』。使い方で差が出るワームだったのだ。

「人生で一番釣っているワーム」と小森選手自身も語る十八番。ウイニングこそ小森選手のみだが、数々の上位選手が支持。元々はゲーリー総帥・河辺氏の開発だが、小森流の使い方で隆盛していった歴史がある。

【No.6:使用選手10人】ドライブクローラー【O.S.P】

優勝年優勝戦優勝者
2018年第1戦 野村ダム早野剛史
2019年第4戦 霞ヶ浦前田憲次朗

ネコリグ対応を意識したストレート新時代の到来

数あるワームのタイプの中でデザインに変化を付けづらいとされるのがストレート。全身に深いリブを刻むことで水を掴みやすく、異例の波動を生み出した先駆がこれだ。

ウイニングに使用したのは、下記ハイピッチャー同様にスポンサード外の選手。忖度なしで使っているのは、本物の証だろう。

【No.6:使用選手10人】ハイピッチャー【O.S.P】

優勝年優勝戦優勝者
2012年第2戦 北浦岩堀航
2015年第5戦 霞ヶ浦北大祐

手頃価格とコンパクトスピナーベイトの概念一新

全てのパーツをこだわり抜き、ハイプレッシャーを生き抜くコンパクトスピナーベイトという1ジャンルを築いた代表格。一時はほかに替えがなく、全選手がハイピッチャーを投入したと言っても過言ではない。今なお人気だ。

【No.10:使用選手9人】アンクルゴビー【イマカツ】

優勝年優勝戦優勝者
2010年第5戦 早明浦ダム阿部進吾

リングワーム復権の旗手 日本にマッチする絶妙波動

使い勝手の良いリングボディに、適度なシャッドテール。派手過ぎず弱過ぎない絶妙な波動はあらゆるリグと相性良好。サターンに代表される古来からのリングワームに再注目の機会を与えたとも言えそうだ。

No.10にはイマカツワーム2モデルがランキング。共にアンクルの名が付くが、アンクルゴビーはセクシーアンクルの派生モデル。テール機能を受け継ぎハゼをイメージ。

【No.10:使用選手9人】セクシーアンクル【イマカツ】

テールをカットしても存分に機能する実力派

ネーミングにグッときて、使ってみたらヤバいほど釣れたという一般アングラーも少なくないが、最高峰の現場は実力主義。釣れないワームは選手に見向きもされない中でNo.10にラインクイン。クリアレイク戦では、アンクルゴビー同様にテールカット仕様の選手も多々。

抑えの一手として、2000年代後半から飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍した選手の愛用モデルでもあった。

【No.10:使用選手9人】エグジグ【ジャクソン】

優勝年優勝戦優勝者
2011年第5戦 北浦市村直之

現代スモラバの先駆にして、今なお代表格

現レイドジャパンの江口俊介氏がジャクソン在籍時に開発した、自身が勝つためのスモラバ。スカートのフロントは短く、リアは長めでフレアする現代スモラバの原型を築き上げた。江口氏退社後の現在も発売は続いている。

ルアー名に個人名が付加されたモデルはなぜか短命の場合が多いが、エグジグは別格。その意思は現代のエグダマへと受け継がれた。

タフな現代を生き抜くために必要な手駒たち

究極のタフを知り尽くす最高峰選手にエールを

過去10年間、全50試合(+α)で上位選手が使用したルアーは実に700個。その上位10モデルをフィーチャーして、それ以下は表に列記した。

けっして人気投票ではない。トップ50という国内最高峰トーナメントという究極の現場で、実際に選手が使用したルアーの集計結果だ。『ルアーマガジン』誌が主宰するT.O.Y.(タックル・オブ・ザ・イヤー)とはまた異なる結果がここにある。

当企画で挙げた700のルアーに総じて言えることは、たとえ「どんなにタフな状況でも戦い抜ける」ルアーであること。1発抜ければそれで良いというルアーはここにはほぼ存在していない。

いま国内市場はよりフィネス化が進み、タックルもそこに対応したモデルが多く存在している。ベイトフィネス然り、パワーフィネス然り。なぜか。それは個体数が年々減少する中で、誰もが戦える体制をバックアップするために今の国内市場があるのだ。

バスフィッシングの今を存分に楽しむ上で、最高峰戦の現場が、そして選手が与えてくれる力は、以前よりさらに大きくなっていることは間違いない。誰でも釣れる過去の時代は終わった。今を見つめ直すことで、次の時代がきっと見えて来るだろう。

全てのトップ50選手にリスペクト。今後にも期待したい。

もうすぐTOP10入り ウイニング&ヒットルアー

シャッド御三家 低水温期の巻きならだいたいこの3つ

ソウルシャッド【ジャッカル】

フローシャッド【ジャクソン】

90年代初頭から存在するベビーはかつてジャーク&ステイ主体で使われていたのも今は昔。元来の優れたポテンシャルは現代主流の巻きでも活躍。後のソウルと同じく加藤誠司氏の作品。フローは巻き主体で後年に一躍注目を浴びた存在だ。

単体での使用より、虫チューンのベースに

シェイクシャッド【ディスタイル】

2010年代中盤に開発者である青木大介氏自らが沈む虫のチューンドベースとして使用。後に、早野剛史や藤田京弥といった強豪選手の武器としても活躍。グラブの虫仕様と拮抗する作品だ。

ブレーデッドスイムジグ霞ヶ浦水系の定番

ブレイクブレード【ジャッカル】

巷で呼ばれるチャターは登録商標のため、カテゴリー表記では見出しの通り。14第2戦北浦で、史上初となるハードベイトオンリーでの勝利を果たした片岡壮士氏のウイニングは、その後に多くのフォロワーを生んでいる。

【No.11:使用選手8人】

ルアー名メーカー名優勝実績
Gテールサターンレイン★★
スタッガーワイドハイドアップ
ソウルシャッドジャッカル★★
パワーホグバークレイ
フリックシェイクジャッカル
ガルプ! SWベビーサーディン2inバークレイ
フローシャッドジャクソン/イズム★★
マイクロクローラーバークレイ
モコリークローゲーリーインターナショナル

【No.12:使用選手7人】

ルアー名メーカー名優勝実績
ジンクスイマカツ
シェイクシャッドディスタイル★★
PDLスーパーリビングフィッシュティムコ
ナカタジグジャクソン★★
ベビーシャッドラッキークラフト★★

【No.13:使用選手6人】

ルアー名メーカー名優勝実績
アベラバイマカツ★★★
イールクローラーイマカツ
シュリンプゲーリーインターナショナル
ブレイクブレードジャクソン
ボウワームエバーグリーンインターナショナル★★★
三原虫イマカツ
ラストエースエバーグリーン★★

【No.14:使用選手5人】

ルアー名メーカー名優勝実績
HP 3DワッキーO.S.P
スマイルワーム マミーノイケ
チャンクロージャクソン
ドライブスティックO.S.P
ネコストレートDAIWA
U30フィッシュテイルベイトブレス
メディスジャクソン★★

【No.15:使用選手4人】

ルアー名メーカー名優勝実績
アップラッシュモスフィッシングジャパン
アライブテナガHMKL
アンクルミノーイマカツ
ウォブリングジャッカル
エリートクローイマカツ
ディトレーターゲーリーインターナショナル
野良ネズミティムコ★★
フラッシュJフィッシュアロー★★
2inピンテールワームゲーリーインターナショナル★★
ガルプ! フライバークレイ
BFカバージグジャクソン
ブルフラットデプス
モグラモスチャター パーフェクションイマカツ
ヤミィ500ジャッカル★★

【No.16:使用選手3人】

ルアー名メーカー名優勝実績
アベンタクローラーRSイマカツ
アライブゴビーHMKL
RTOラッキークラフト※RC含む★★
U30ヴェインベイトブレス
ウルトラバイブスピードクローZBC
MMZO.S.P
SHU7エンジン
オリカネムシO.S.P
サイコロラバーフィールドサイド
サカマタシャッドデプス
サンスンエコギア
シザーコームジャッカル
ジャバシャッドイマカツ
FACT C-4シュリンプエバーグリーンインターナショナル
FACTスカルピンエバーグリーンインターナショナル
ダッドカットイマカツ
ドライブシャッドO.S.P
ドライブビーバーO.S.P
RVドリフトクロージャッカル
ハドルフライイマカツ★★
ファットウィップレイドジャパン
フォールシェイカーゲーリーヤマモト/フィッシュアロー
ベイトフィネスクローティムコ
PDLマルチスティックティムコ
ガルプ! ミニアースワームバークレイ
ガルプ! 1inミノーバークレイ
ライクエンジン

【No.17:使用選手2人】

ルアー名メーカー名優勝実績
アイシャッドテールジャッカル
青木虫バークレイ
アライブシャッドロボワーム/矢口釣具店
RVバグジャッカル
イガジグスピン※自作★★
ヴィローラディスタイル
エスケープツインノリーズ
エッグボールジグジャクソン
AR-Wピンテールスミス
HPミノーO.S.P
SH-60SPデュエル
カーリーゴビーイマカツ
旧コイケハイドアップ
ギルロイドJr.イマカツ
SHINGOスクリューラッキークラフト
FACT C-4ジグエバーグリーンインターナショナル
ジョーダンHMKL
ステルスペッパーティムコ
スライドフォールジグハイドアップ
ダイナゴンイマカツ
ダイナモHMKL
タイニーシケイダーティムコ
チャブルジャッカル
2WAYレイドジャパン
テナガホッグスミス
Dジグディスタイル
MoDo Dゾーンエバーグリーンインターナショナル
U30バグフラップハスキーベイトブレス
バックスライドクラーケンジャクソン
ハドルスイマーイマカツ
バレッジスイマージグ アナザーエディションジャクソン
バレットサワムラ
U30フィッシュテイルシャッドベイトブレス
フィネスフロッグミニイマカツ
ブータフロッグイマカツ
フーラディスタイル
フラッシンデビルジャクソン
フラットヘッドカーリーイマカツ
フラッピンホグゲーリーヤマモト/ティムコ
フラップクローエバーグリーンインターナショナル
フラテリスイズム
ボトルシュリンプメガバス
1inミノーゲーリーインターナショナル
ムシィィィィンジャクソン
モッサスミス
リーチロボワーム
リビングストレートエンジン
MoDoワイルドハンチエバーグリーンインターナショナル

【No.18:使用選手1人】

  • この他122個のルアー

結局、強い選手にあやかってみたいのが本音?

例えば青木大介氏のウルトラバイブスピードクローやステルスペッパーのアユカラーなどは、ウイニング直後に世から在庫が消えた。直近の試合では藤田京弥選手が……。

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