10cmクラス、もしくは10cm以下のアジに照準を絞った「豆アジ専用設計」のアイテムが、アクアウェーブからリリースされた! 本当に豆アジは釣れるのか!? アジング大好きスタッフがインプレに行ってきました!
●文:ルアマガプラス編集部
ビギナーも経験者も効率的に釣ることができる豆アジ専用設計
小粒な中にもこだわり満載のアイテムに
やってきたのは千葉県房総エリアのとある漁港。周囲のサビキ釣りの人に話を聞いてみると、先週までは豆アジがたくさんいたとのことだが、ここ数日はアジがあまり釣れていないらしい…。小サバはいるらしく、サバ10尾に対してアジ1尾という割合なんだとか。それってかなりまずいんじゃない? 早くも企画倒れか!?
嘆いていても始まらないので、とりあえずタックルを準備。今回使うのが『アジピンピン』、『アジペンペン』の2種類のワームと、ジグヘッドの『ナンバンヘッド』。まずはワームのほうから見ていくと、とにかく小さい! 長さはふたつとも1inクラス。これなら豆アジの口にもすっぽりと入ってくれそうだ。さらに、小さいボディながら、リブやパーツもあしらわれており、細かくデザインされているのがわかる。
アジピンピン1.2in
アジペンペン1.4in
続いてナンバンヘッド。こちらはヘッドがソラ豆のような形をしていて、やや扁平の形になっている。つまみやすいからワームがセットしやすいし、小粒なヘッドにもちゃんとウエイトが刻印されているのが嬉しいところ。
ナンバンヘッド
セッティング例
一緒に開発されているということもあって、ジグヘッドとワームのマッチングは言うまでもないが、双方共にミニマムサイズなので、操作感を向上させる工夫などが詰め込まれている。
ナンバンヘッド×アジピンピン
ナンバンヘッド×アジペンペン
ジグヘッドを刺しやすいガイドホールがうれしい
『アジピンピン』と『アジペンペン』にはそれぞれ、ジグヘッドが刺しやすいように、ガイドホールが採用されている。ワーム、ジグヘッド共に豆アジ用のミニマムサイズなだけに、これは非常にありがたい機構だ。
今回もワームやワームカラーを頻繁にローテーションしていたが、ストレスフリーでアジングを楽しむことができた!
豆アジも立派なターゲット! ちゃんと狙えばすごく楽しい!
豆アジ専用の超小型なアイテムですが、使用感・操作感はちゃんとあって、何をしているかわからないなんてことはまったくない。
では早速実釣開始。まずは0.8gの『ナンバンヘッド』からスタートすることに。まず使って見て感じたのは、どちらのワームもしっかり操作感を感じられるということ。
アンダー1gのジグヘッドにこれだけ小さいワームを付けると、何をやっているのかわからなくなってしまうかと思っていたのだが、キャスト後のフォールでもちゃんと抵抗感を感じるし、シェイクを入れても動きすぎず、こちらのアクション入力に対して適切に反応して動いてくれる。
「アジがいる」という情報は得ていたが、念のため明るい時間帯に釣り場をチェック! これ、かなり大事な行為。それまでまったく反応がなかったのが、常夜灯が点灯したタイミングからアタリが出るようになっていった。
ナンバンヘッドの形状のおかげか、軽量の極小リグの扱いもしっかり手元に伝わってくる!
『ナンバンヘッド』は、フォールやスイミング、シェイクなど、アジングのオーソドックスなアクションに対応してくれる。唯一、その形状ゆえに「ダート」アクションに関しては専用モデルに分があるイメージだ。
さて、肝心の釣果の方はと言えば…。ショートバイトはあるのだが、なかなかフッキングに至らない。豆アジのショートバイトをとれず悶絶パターンで終わってしまうのか!? いやいや、まだ焦ることはない。ヒットパターンを見つけられていないに違いない。
そこで、フォールスピードを落とすために、ジグヘッドを0.8gから一気に0.3gにチェンジ。するとこれがアタリ! まずは『アジペンペン』で豆アジをキャッチ! 短いボディとフラットなテールの『アジペンペン』は、ナチュラルフォールで見せることができる。これが奏功したのだろう。
その後も同じ釣り方でバイトが連発。海面に差し込む常夜灯の明かりと、暗がりの境目にルアーを着水させ、そのままフォール。バイトがなければシェイクで誘って、またじっくり落とすというパターンのようだ。
ジグヘッドウエイトを0.8gから0.3gに落としたところ、豆アジをキャッチすることができた!
0.3gが切り開く、豆アジングの新境地
ナンバンヘッドについては、もう少し触れておきたい。豆のような独特の形状は水の抵抗を受けやすく、非常に優れた操作性を実現しているのだが、
特筆すべきは、当日爆釣した0.3gの最軽量モデルだろう。当日、かなりの数の豆アジを釣ることができたのだが、最も釣果があったのがこちらの0.3gだったのだ。ウエイトの軽さゆえのスローなフォールスピードが効果的だったのだと思う。
とくに表層にアジがいるシチュエーションで、各サイズに対する反応を試してみたのだが、1.0より0.8、0.8より0.6、0.6より0.3gと反応がよくなっていった。もちろん、重いものを吸い込むのと、軽いものを吸い込むのとでは、軽いもののほうが当然ながら吸い込みやすいという部分ももちろんある。
高活性状態ということもあったが、ほとんどのアジが0.3gに反応し、反応したアジのほとんがリグを丸呑みしていた。フッキングのタイミングに慣れてくると、上顎にかかるようになった。
ナンバンヘッドは0.3g、0.6g、0.8g、1.0gの4サイズ展開。豆のような独特の形状をしているが、そのヘッド形状はスイムバランスを徹底的に追求したものだ。
少しバイトが遠のいたなというところで、今度は『アジピンピン』にローテーション。こちらはアジペンペンよりもさらに短いモデルなのだが、素材がやや硬めなのでしっかりと使用感を感じられる。
同様のパターンでこちらも連発! その後もワームタイプをローテしたりカラーを変えながら釣っていき、蓋を開けてみれば、ふたりで40~50尾ほどの豆アジを釣り上げることができた! 豆アジにも関わらず、リグが完全に口の中に入っている丸飲みバイトが多かったのが印象的だった。
虫のような体から絶妙な波動を生み出す「アジピンピン」
『アジピンピン』は、全体的に張りのあるボディが特徴のピンテールタイプのワーム。小さいながらもまるで節足動物のようなアームが、水流に対する抵抗を生み、それがフォールスピードや操作性に影響している印象を受けた。
小粒なボディでありながら、意のままに操作できるストレスフリーな釣りを展開することができたのと同時に、逆向きにつけられた足がシルエットの小ささを補うほどの波動を生み出していることも実感。
また、ピンテールタイプのワームということで、メーカーホームページではアミを意識した攻略も効果的と書かれているが、今回の実釣のような常夜灯周辺の近距離線というシチュエーションで釣果を得られたことがそれを証明しているだろう。
アタリが頻発するようになり、アワセのタイミングが掴めるようになってからは、上顎フッキングが多くなった。こちらはアジピンピンでの釣果。
リングボディが生む操作感とバイトを誘うヒラヒラテール「アジペンペン」
波動で誘う『アジピンピン』とは対照的に『アジペンペン』は、よりナチュラルな誘いを得意とする。まず特徴的なのが頭部のリブ。このリブの役割は、抵抗を生みスローにフォールさせること。波動というよりは、水の抵抗板としての意味合いが強そうだ。
全体的に『アジピンピン』に比べると素材もやわらかく、テール部分はフラットになっており極薄素材が採用されている。この部分が絶妙にヒラヒラとアクションし、アジにアピールしてくれる。
当日も、表層で出ていたアタリがなくなり、レンジが下がったアジに対して効果的な印象を受けたのだが、食い渋ったシチュエーションなどで有効な1手となってくれそうだ。『アジピンピン』が波動で誘う攻撃的なワームだとすれば、『アジペンペン』はナチュラルな喰わせのワームという位置付けになりそうだ。
カメラ担当の編集スタッフも竿を出し、アジペンペンでキャッチ!
いつもはショートバイトだけで終わってしまう豆アジも、専用アイテムで狙えばゲーム性が高く、非常に楽しめることを再確認できた釣行だったように思う。
夏はまさに豆アジシーズン。みなさんも『アジピンピン』、『アジペンペン』、『ナンバンヘッド』を使って、ぜひ豆アジの数釣りを楽しんでみてください!
ちなみに今回使ったタックルはこちら!
今回は豆アジ専用のワームとジグヘッドを使うとあって、タックルも軽量のリグが扱えるものを用意した。
ライター西村
- ロッド:ヌードND-5’10″(モンスターキス)
- リール:ルビアス1000(DAIWA)
- ライン:アジの糸エステル0.35号(サンライン)
- リーダー:フロロカーボン3Lb
編集スタッフ
- ロッド:スラムEXR-64S-Sis(ティクト)
- リール:セオリー2004H(DAIWA)
- ライン:アジングマスター エステル[レッドアイ]0.3号(バリバス)
- リーダー:フロロカーボン0.5号
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