最先端理論搭載のエリアトラウトパックロッドが爆誕! 松本幸雄が解説『ホワイトウルフ 606L-e』

アングラーの成長に合わせて、次々と新しい世界を見せてくれるホワイトウルフ。ホワイトウルフの中には開発者・松本幸雄の「やりたいこと」のすべてが凝縮されている。今回はそんなホワイトウルフの中から「低伸度系ライン」に対応した「操作系ロッド」の世界を徹底解説! 3本目はパックロッドでありながら軽量なスプーンを操作可能な『ホワイトウルフ 606L-e』。

●文:ルアーマガジン・マス王編集部

2024 シーバス特集

松本幸雄さんのプロフィール

松本幸雄(まつもと・さちお)

ロデオクラフトスーパーバイザー。バリバスフィールドテスター。タレックスモニター。オプトさいとうフィールドテスター。伝説的エリアロッド『ホワイトウルフ』シリーズ開発者にして、ウッサ、BFの開発者。誰からの影響も受けていない、超個性理論は「独創性」の塊。一見「奇想天外」に思える松本理論も、実は王道を直撃しているため、のちにエリアの常識として定着することが多い。エリア業界に数多くの「常識」と「定説」を築き上げた、影響力マックスのプロアングラー。

『ホワイトウルフ 62MLS』から『ホワイトウルフ 606L-e』へ

ヘビー級ルアー×操作性ロッドの釣りは62MLSでひとつの頂点を極めたが、トラウトの習性が変化した結果、時代は軽量系ルアー×操作系ロッドの釣りを求めはじめた。そこで誕生したのが606L-e。

ホワイトウルフ606L-eというロッド!

写真は606L-e。6ピースのパックロッドだが、優れたデザイン性はホワイトウルフと同じ。現存するパックロッドの最高峰と評価されている、超ハイクオリティロッド。最強のパックロッドに仕上がっている自信はあります。

最先端理論搭載のパックロッドが爆誕!

トラウトの習性が変化(進化)するからアングラーの釣り方が進化するのか? それとも逆の順番なのか? は不明だが現在もトラウトの習性は変化(進化)を続けており、釣り方のレベルアップも続いている。ホワイトウルフ62MLSの登場によって、重たいルアーを使った操作系の釣りはひとつの頂点を極めたが、時代はさらに進み続けている。

松本「今では軽い系ルアーをより高い精度で操作しないと、相手にしてくれないトラウトの数が増えました」

低伸度ライン×軽量ルアー(スロー展開)ロッドとしては62UL-eがあまりにも有名だが、62UL-eは巻きのスロー展開に特化したモデル。現在、新たに必要なのは低伸度ライン×軽量ルアー×高精度の小技対応ロッド。

松本「そこで開発したのが606L-eです。軽量ルアー対応なので、味付けは62MLSよりもマイルドです。さらに言うと体感的には62UL-eよりもマイルドだと思います。62UL-eはスロー特化型ロッド。ゆっくり巻くのでカウンターでフッキングする確率は低いです。ある程度のアワセが必要なので張りは強めです。606L-eはトルクがあるロッドですが、スロー展開専用ではありません。そのため62UL-eよりも、まろやかに仕上げています」

松本「6ピースにした理由ですか? ひとつは純粋な携行性。そしてもうひとつはカッコイイからです(笑)。自分の部屋で6本継ぎのロッドをセッティングしている姿を想像するだけでワクワクしませんか(笑)。イメージはタナゴ釣り師か釣りキチ三平の一平じいちゃんの世界観ですね(笑)」

実際606L-eは現存するパックロッドの中の最高峰との呼び声が高い。全国区のトーナメントの決勝戦においても、一軍ロッドとして愛用しているエキスパートも多い。もちろん松本さんもそのひとりだ。パックロッドにしては凄い、という領域の話ではなく、純粋にロッドとして最高レベルに到達している。最高レベルのロッドがパックロッドである、という認識が一般化している。そして現段階における、松本幸雄開発の低伸度ラインロッドの最前線のモデルでもある。

ちなみに裏技として、606L-eを駆使したクランキングや、ボトムゲームとの相性もバッチリ。基本何でもできるオールマイティロッドなのだが、606L-eでないとできない誘いも多い。

最強のパックロッドに仕上がっている自信はあります。

軽量スプーンを超繊細に操作可能! 最先端メソッドが繰り出せる究極の操作系ロッド!

ホワイトウルフ 606L-e

松本幸雄×低伸度系ロッド[四号機]

軽量ルアーの操作系ロッド最高峰にして究極の6ピースロッド!

10年前の理論だけでは、現代は戦えないですね。

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