その名の通り、細身のボディが特徴的なシーバス用ミノー。一見、サヨリパターンを意識したものかと思いきや、実はそれだけにとどまらない実力と汎用性を持つ。実際に、開発の段階から深く関わった、シマノインストラクターであり、自身のブランド「マルジン」でもルアーをプロデュースする島田仁正さんに、このスリムアサシンの活用方法を解説して頂いた。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
嶋田仁正(しまだ・じんせい)
広島県在住。卓越したスキルでランカーを量産するデカシーバスハンター。理路整然としたパターン追求を旨とし、ルアーやタックルに関する深い独自理論を持ち合わせる。シマノインストラクター。ルアーメーカー「マルジン」代表。
遠距離シャローレンジにスリムミノーを投入可能という新境地
エクスセンス スリムアサシン149F/149S ジェットブースト(シマノ)
この記事は、嶋田さんがウェーディングで中海を攻略する際に取材されたものである。季節は秋。当日の状況は、海に向かって降りていこうとするシーバスの通り道を探る。まずはスリムアサシン149のシンキングタイプから投入。
嶋田「これは細身のミノーなのでサヨリパターン専用かと思う人もいるかもしれませんが、サヨリだけでなくどんなベイトフィッシュにも対応するルアーになっています。ただ巻きでは、流れの変化を受けてアクションがフリーズするような可変アクションを搭載。また、シンキングになって、ウエイトバランスが変わったことで、トゥイッチやジャーキングもかなり良い動きが出るようになりました。なので、デイゲームにもぴったりなルアーになっていますよ」
このルアーの大きな武器のひとつが飛距離。遠距離に見えるベイトフィッシュの波紋や潮目も楽々と届いている。
流れを受けて泳ぎが一瞬「フリーズ」して魚にアピール
嶋田「バイブレーションと同様の飛距離が出ていますよね。シンキングではありますがそこまで潜らないので、遠距離の上のレンジを攻めることができる。橋の明暗部攻略では、ルアーのスイムレンジがとても重要になってきます。そんな中で、バイブレーションの飛距離で浅いレンジが引けるこのルアーは、ローテーションの中でかなり活躍すると思います。アクションは巻いてよし、流してよし、ジャーキングしてよしと、結構芸達者なルアーになっていますよ」
使うタックルは、スピニングでもベイトタックルでもどちらでも使用可能。前述した、スコーピオンMDとエクスセンスジェノスB80H/RFの組み合わせもオススメだ。
エクスセンス ジェノスB80H/RF(シマノ)
嶋田「このロッドはティップセクションが繊細なので、ビッグベイトだけでなく、ミノーやバイブレーションなどあらゆるルアーを使うことができます。ナイトのウェーディングゲームで使っても面白いですよ。使い心地はしなやかですが、秘めたパワーはかなりのもの。テストではウェーディングで12kgのブリもキャッチしているので、パワーは全く問題ありません」
竿抜けスポットの表層を攻略できるスリムアサシン149で、秋のシーバスゲームを堪能してみてほしい。
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