新規開拓上等! 池ローテ最高!! そんなアクティブため池エキスパート4人が、王道パターンから限定ネタまで独自の視点を語りおろす! 4人とも「年々厳しくなっている」という状況だが、それをどう打破するかの秘策が山盛りだぞ。今回は佐々木勝也さんのため池「あるある」&「ひそひそ」話をご紹介。
●文:ルアーマガジン編集部
佐々木勝也さんのプロフィール
佐々木勝也(ささき・かつや)
東北ため池最強ロコとして知られたが、20代ラストに霞ヶ浦に移住。岸釣りで日々驚きの釣果を叩き出し、プロアングラーとして頭角を現す。DAIWAでプロデュースしたルアーも好評!
タンニン系の池探し
デカいバスに限ってなんですが、クリアウォーターな池はいいです。しかも、タンニン系。広葉樹が多くて、落ち葉からの茶色がお茶のように染み出している池。そういう池は、いろんな生物が豊富ですね。だから広葉樹があって、透明で茶色の水がある池は、期待を持って探りを入れます。
カエルメインベイトパターン
関東の山間部でいうアカガエルパターンのような状況は、池でもあります。そういうカエルフィールドは、雨が降ったときに池に流れ込んで、爆発する。そして、なによりサカナがデカい。春のイメージだが、冬以外はあるあるなイメージ。雨など湿度の高い日にいくと、カエルが目視できたりしますね。
野良ネズミ【ティムコルアーズ・クリッタータックル】
数年前からため池のアカガエルパターンを提唱している佐々木さんのイチ推しルアーは、野良ネズミ。カバーに投げ込んでの高速首振りの王道メソッドが効く!
フィネスから始める池アプローチ
弱いルアーから投げることを心がけています。ビッグベイトを嫌がるバスもいるし、フィネスはバスを逃がすほどのアピールが少ない。でも一撃必殺を心がけて、キャストによるプレッシャーを重ねない。
シュリンピード【DAIWA】
佐々木「池でもめちゃくちゃ釣れますね。ノーシンカーだけでいい。エビ食い池で岸を見ているバスはイチコロ。サイトでも重宝しますね。風や流れがあるときは、リーンタイプのネイルリグをボディの真ん中に重心がくるようにセットします」
置きルアー
釣れない池でも、回遊コースが分かれば前もってルアーを置いておきます。ロッドを振っただけで逃げる池もあるので。
秋は岬
夏のインレットが失速したら、岬がいい。季節や池を問わず岬は回遊ポイント。ピンだけでなく大きな地形変化を捉えていきたい。
インレット×羽根モノ×ドリフト
インレットの最上流から、流れに乗せたらリールのクラッチを切って、フリーで。途中、流されながらもパタパタとアクションするように、サミングしながら絶妙にテンションを掛けます。飛んでくるルアーや着水音に警戒するような超スレたでかバスでも、これならだましきれます。ハイプレッシャーなインレットなら、なおさらですね。
バンクフラッター【DAIWA】
岸釣りに特化した羽根モノ!「足場が高い状況も少なくない池の釣りで、ヘッドが水へよく食いつくコイツは、高足場でも足元まで引き切りやすい」
佐々木勝也さんのため池タックル
- ロッド:リベリオン6101MLFS (DAIWA)
- リール:20ルビアスFCLT2500S(DAIWA)+クイックドラグノブ(SLPワークス)
- ライン:UVFタトゥーラセンサー×8+Si2 0.6~0.8号(DAIWA)+フロロリーダー1.5~1.75号
佐々木「野良ネズミやシュリンピードに対応。ここ15年くらい、池ではPEスピニングですね。このロッドはバーサタイル性が高く、軽量プラグにもベストです」
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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