唯一無二のフルボディテーパー
T1100Gとレジンリッチカーボンとのコラボレーションは軽さと強さの両立だけではなく、竿の命とも言うべきテーパーでも新しい融合を起こした。
ソリッドのような肉厚が産んだ至高のフルボディテーパー
「この竿にはアクションがない。アクションとはいわゆるファストテーパーやスローテーパーと言われる竿の曲がり方のことであり、ファストテーパーは先調子、スローテーパーは全体調子(胴調子)と訳される。これは竿の性格を決定付けるものであり、掛ける竿なら先調子、トップウォーターにはスローテーパーという具合に、目的別にアクションを設定しカーボンの種類や巻き方、太さで調節するのが通常のロッド作りのプロセスだ。
だが、ジャイアントディアウルフはベースにレジンリッチ24tカーボン、外装をトレカT1100G33tピュアカーボンで均質に武装しているため、アクションのポイントというものをあえて設けていない。そのため負荷に応じて均等に曲がる『フルボディテーパー』とも言える独特のアクションになっている。
負荷に応じて素直に曲がるため、投げるときはスローテーパー、アクションさせるときはファストテーパー、掛けたバスをいなすときにはスローテーパーになっているがごとく、掛けた負荷に応じて素直に応じるため、中量級ルアーから超重量級ルアーまで極めてニュートラルな感覚で普通に扱えてしまうという、極めてバーサタイルで特殊なロッドに仕上がっている」
ディアウルフ譲りのスパインレスフィール
このフルボディテーパーを実現しているのは、前項で紹介したジギングロッドを超えるようなソリッドロッドに近いほどの極厚ブランクス構造を持っているから。しかし厚くカーボンを巻くほどに顕在化しやすいのが、ブランクスの背骨と言われるスパインの存在だ。
「ビッグベイト以上の重量になると投げたときに猛烈な負荷がロッドに掛かるため、曲がる系のパワーロッドほどスパインレス性能が重要になってくる。強い負荷が掛かりロッドが捻れた瞬間、スパインがあるとその瞬間にグリンと復元力が急速に働き嗤ってしまう。ビッグベイト以上の重量ではキャスト時にブランクスが激しく曲がるため、フッキングと同じくらいスパインの嗤いが出やすくなるんだ。
ジャイアントディアウルフがスパインレスロッドの象徴でもある『ディアウルフ』の名を冠したのは伊達ではない。超重量級まで扱えるジャイアントディアウルフにも、ディアウルフと同等のスパインレスフィールを実現させているからだ。ただ、ジギングロッド並の肉厚な多積層カーボン構造をスパインレスに組み上げるには長年の経験と知見、そして恐ろしいほどのコストを必要とする。まず国内以外では不可能だろう」
また7ftクラスのパワーロッドとしては珍しく、グリップが着脱式ではないのもスパインレスを極めようという意思の現れだ。
「ビッグベイトをキャストすると想像以上の捻れ負荷が掛かる。着脱式も試したが、ガッチガチに挿入していても半日も使えばガイドが45度ほど倒れ込んでくる。スパイラルガイドはどうせ倒れ込むから最初から倒しておこうという発想だろうと思うが、それはスパインに対する逃げとなる。ジャイアントディアウルフはグリップを固定し、捻れに対して正面から対峙し、きっちりと克服した正統派パワーロッドなんだ」
“ジャイアント”ディアウルフ・常用ルアー一覧
IRSC-611XXXHR-SXF<SG> ジャイアントディアウルフRS
全長 | 2.11m | 継数 | 1 |
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標準自重 | 178g | パワー | トリプルエクストラヘビー |
ルアー範囲 | 14~230g | ライン範囲 | 12~30lb |
価格 | 91,000円(税別) |
ロケ地:山代湖(生見川ダム)山口県岩国市
山口県東南部に位置する小型リザーバー。周囲はほとんどが断崖絶壁で岸釣りスペースはほとんどなく、レンタルボートでの釣りが主流となる。バスのコンディションは抜群で、日本ではほとんど見なくなった『秘境感』を味わえる数少ない湖。
『未来のアングラーも遊べるフィールド環境づくり』
TRCPレンタルボート
- 山口県岩国市美和町渋前1865-1
- 080-1644-3838
- www.revive-corporation.com
- ※ボートは2日前までに予約が必要