秋のエギングシーズンに合わせて、2022年夏に新たにリリースとなったエメラルダス フォールLC ラトル。実はこのエギの持つポテンシャルが、秋イカ狙いに最適だということで、その開発にも深く関わったヤマラッピさんに、解説をお願いした。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
山田 ヒロヒト(やまだ・ひろひと)
サラリーマンのかたわら、休日を利用して各地のアオリイカを釣りまくるスタイルに多くのサンデーアングラーから支持を受け、数年までに独立。現在は、専業プロとして活躍中。DAIWAフィールドテスターとして、エメラルダスの製品開発にも深く関わる。
ストイストRT IL 89LMLとエメラルダスフォールLCラトルの相性は抜群!
エメラルダスフォールと言えば、安定したフォール姿勢でイカを誘うエギとして、根強い人気のあったモデルだった。
数年前に惜しまれつつ廃盤となったエメラルダス フォールだが、今年の秋イカシーズンに合わせて何と、2.5号と3号が復活!
しかも、単に復活しただけでなく、内部に磁着式の重心ウエイトを搭載し、遠投性能を大幅に強化。秋イカ釣りに活躍してくれること間違いないモデルだ。
エメラルダス フォールLC ラトル/TypeS
ボディ内部には、磁着式の移動式ウエイトを搭載。キャスト時は、ボディ後端にウエイトが移動し、安定した飛行姿勢で向かい風でもしっかりと飛距離を稼ぐ。着水後の前傾姿勢でウエイトは前部に磁着。ややスロー気味のフォールでイカを誘う。タイプSは沈下速度がさらにスローなので、シャローエリアでも使いやすい。ラトル内装でサウンドでもアピールする。
山田「飛距離はやっぱり圧倒的です。89LMLを使えばさらに飛ばせるんですが、ロングロッドでなくても十分飛びます。特に、アゲインストの風で投げなければならないようなシチュエーションで、その効果を実感します。エギって、構造上どうしてもキャスト時に風に影響されやすいんですけど、エメラルダスフォールLCに関しては、風を切ってポイントまでしっかりと飛ばせます」
磁着式のウエイトですが、アクション的な部分で影響はないですか?
山田「使っていてデメリットを感じることはないですね。ピークは左右へのダートを得意とする一方で、このエギは上下の動きで見せて、ややスローなフォールで誘うタイプです。なので、シャローと言うよりかは多少水深のあるエリアの方が、特性をいかしやすいでしょうね。ピークで探っていって、帰りにもうひと流しする場合に、エメラルダスフォールLCで目先を変えるという使い方も面白いと思います」
磁着式重心移動&ラトル仕様
浅場も得意とするエメラルダスピークの2.5号。圧倒的な飛距離と上下の動き、安定したフォール姿勢でイカを誘うフォールLCラトル。秋イカを楽しむためのアイテムがさらに拡充。これらを活用し、最高のシーズンを是非、楽しんで欲しい。
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