【涸沼の秋シーバス後半戦】 イナッコを好んで食べるランカーハントは『マッチ・ザ・ベイト』と『レンジ攻略』がカギを握る!【ヒヤマンの茨城涸沼1年釣記】

使用タックルの紹介

ロッドは「モアザンブランジーノEX AGS 97ML/M」と「モアザンブランジーノEX AGS 98M/MH」を使い分け

檜山「大型ルアーがメインになる秋はタックルも強化したいところです。私は状況に合わせてモアザンブランジーノ『EX AGS 97ML/M』と『EX AGS 98M/MH』を使い分けています」

リールはレバーブレーキモデル「モアザン-LBD 2510PE-SH」

檜山「不意な大型のヒットの突っ込みに対応できるよう最近はレバーブレーキ付きのハイギアモデルモアザン-LBD 2510PE-SHを使用しています」

タックルデータ
●ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 97ML/M、モアザンブランジーノEX AGS 98M/MH●リール:モアザン-LBD 2510PE-SH●メインライン・UVFモアザンデュラセンサーx8+si²1.2号●リーダー・モアザンリーダーEX Ⅱフロロカーボン20LB ※メーカーはすべてDAIWA

2024 シーバス特集

檜山さん愛用!涸沼の晩秋攻略必須ルアー紹介

ここからは、実際に檜山さんが使用するルアーを細かく紹介していく!

檜山「釣れるタイミングやレンジ等、涸沼におけるランカーシーバス攻略を書いて来ましたが、前述したことを纏めると秋にランカー狙いで使うルアーが絞り込まれてきます。私がお勧めする涸沼ランカーシーバス狙いのアクションはS字スラロームと引き波。

ランカーサイズ特化型となると実績共にルアーのアクションは2種類に絞ってしまっても良いかもしれません。基本は『追われているであろうベイトサイズとレンジ』を合わせていくことになります」

常に3本はBOXに入れているランカー対応ルアー

「モアザン モンスターウェイク156F(DAIWA)」

檜山「水面にイナッコが大量にいて何匹ものシーバスが激しくボイルしている状況ではベイトが多過ぎてルアーの存在が掻き消されてしまうと感じる方も多いと思いますが、逃げ惑うイナッコのスピードは意外にも速く、『1秒1回転』くらいのリーリングスピードでも十分にアピール出来ます。

逆に逃げ遅れて喰えそうなイナッコに見えたならベイトに狂ってる時のシーバスはここぞとばかりにアタックしてきます。ベイトも多い分バイトを獲るまでキャストの手数は増えてしまいますが、ルアーも大きくラトル音のアピールもあり、私の中でも秋のランカーヒット率が高いルアーです」

常に3本はBOXに入れているランカー対応ルアー。カラーはその時の状況に合わせてローテーションしていく。

大量のイナッコに狂ったようにボイルする中、モンスターウェイク156Fにて引きずり出した83cm。

さらにレンジを入れたいときにウエイト調整したものも使用

「モアザン クロスウェイク140F-SSR(DAIWA)」

檜山「警戒心の強い大型個体は大きな音を響かせて水面まで顔を出して捕食する行為もリスクを伴うのではと思っています。1mに迫るシーバスは神経質で臆病だからこそ、大きな魚体になれたとも聞きます。

水面下20cm前後のスーパーゾーン。ランカーシーバスがプレッシャーを感じずに捕食がしやすいレンジです。一枚水を噛ませた水面下でのウォブンロールアクションはクロスウェイク140Fの独壇場です。私の中でも140Fは90アップ捕獲率が高いルアーのひとつです」

イナッコが逃げるときに出す音にそっくりのプロップ音『モアザン レイジーファシャッドJ』シリーズ

ランカーサイズには届かなかったもののファッドJ138Fのトゥイッチアクション飛びついてきたシーバス

とくにフローティングタイプがお気に入り

檜山「とくにファシャッドJシリーズのフローティングタイプは水面直下のS字スラローム他、ジャークやトゥイッチ、ウエイト調整によるサスペンド化などアングラー側がマニュアル感覚でルアーを操りバイトを誘う釣り方が可能です。表層ドックウォークにより発生する水切り音はイナッコが逃げる時に出すプロップ音にそっくりなんです」

こちらが檜山さん愛用のモアザン レイジーファシャッドシリーズ。上からJ170.5mm、J156、J138。

リリースされたばかりの『120SS』モデルが後半戦も活躍!

「モアザン レイジーファシャッド120SS」

こちらは今秋リリースされたファシャッドシリーズの120SSモデル。スローシンキングバージョンだ。

檜山「ファットボディによる水押しの強さは、太いイナッコに負けないアピール力があります。最近の私の涸沼においての使い方はベイトボールにぶつけながらの『速巻き』『ストップ&ゴー』です。速巻きでベイトを蹴散らしてベイトの塊に穴を開けてリーリングを止める、さらにダッシュ! リアクションでバイトを誘発する誘い方ですが、ランカーよりも先にひと回り小さいサイズがヒットしてくるかもしれません(笑)。

それとショートピッチでの『チョンチョンフォール』は、とくにベイトボールにボイルするシーバスに効果的。“叩かれてユラユラ沈むイナッコ”をイメージして使用しています。ラインテンションを掛けた状態でゆっくり沈む120SSは丸呑みバイトが多いので、バラさないよう注意が必要です」

大量イナッコの中にファシャッド120SSを投げ込み、スローなトゥイッチをするとヒットしたシーバス。

残り1ヶ月弱のシーズンでメモリアルフィッシュを狙おう!

檜山「今シーズンの涸沼はスタートも例年よりかは少し遅く、ベストシーズンの夏もあまりパッとしない状況でした。秋真っ只中の現在(10月中旬)、ベイトもシーバスもそれなりに入っていますが、とりわけ大型個体は例年に比べて少ないと感じています。

ただ、ランカーサイズの数は少ないもののシーバス自体の活性は秋本番。活発にエサを追い回していますよ! フィールドに足繁く通えば、誰にでもチャンスは平等に訪れると思います!」

――最後に、注意点等あれば教えてください!

檜山「涸沼本湖のシーバス狙いも残り一ヶ月弱となりました。これから水温が下がるにつれて産卵を控えウエイトの乗ったシーバスが狙えるチャンスです。秋は夜な夜な涸沼周辺で釣りをするアングラーも増えるハイシーズンですが…

近隣には住宅も多く、夜は話し声もかなり遠くまで響いてしまいます。もし釣りに行かれる際は、ご配慮の程宜しくお願いします。今年のシーズンもあと僅かとなりましたが、私も記憶に残る魚を釣り上げるべく、引き続き通い詰めたいと思います!」

檜山さんのInstagramでは随時釣果をアップ中! 今後の涸沼の動向が知りたい方はこちらもチェック!

檜山さん&ミッチー高橋による秋の涸沼シーバス攻略動画も必見です!

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