対馬遠征釣行!ジェネラル大澤ロックショア青物!パワーマスター(テンリュウ)追加4機種実践投入インプレでヒラマサをキャッチ!

テンリュウのショアジギング&キャスティングゲーム用のロッド「パワーマスター」シリーズに、2022年秋、新たにヘビーモデルが4機種追加ラインナップされる。それぞれ、キャラクターの違う4本を、テンリュウフィールドモニターの大澤大介さんと、パワーマスターシリーズの開発を担当した吉川さんが、対馬での実釣を踏まえて解説!

●文:ルアマガプラス編集部 ●協力:天龍

2024 シーバス特集

大澤 大介(おおさわ・だいすけ

ジェネラル大澤の愛称でも知られるアングラー。ショアからの大型回遊魚からシーバス、渓流まで幅広く活躍。テンリュウのフィールドモニターとして、パワーマスターシリーズを活用する。

吉川 直輝(きっかわ・なおき)

新しいパワーマスターシリーズの開発を担当した、テンリュウスタッフ。ロックショアゲームにも精通するアングラー。

ジェネラル大澤in対馬、遠征釣行をムービーで見る

一日中投げ続けられる! 軽さと高い操作がヘビーモデル4機種の共通点

今回は動画の撮影の合間にお二人にインプレッションを依頼。実釣の舞台は、ヘビーショアジギング&プラッギングで人気の対馬(長崎)だ。ターゲットはヒラマサ。ショアから10kgオーバーが出る可能性があるフィールドだ。

実釣当日の海は穏やかで、遠い沖に潮目が走る。大澤「もうちょっと波気がほしいところですね」。いつ巡ってくるかわからないチャンスの備えて投げ続けるしかない。

大澤「風が背中からで海は凪の状態。もうちょっと波気があったほうが良いんですけど。釣り場の状況としては厳しいですけど、ただ投げなければ結果は出ない。そういう意味では、新たに追加されたパワーマスターシリーズのヘビーモデル4機種は、軽くて操作しやすいので投げ続けられる。そこはショアキャスティングゲームをやる人間にとって大きなアドバンテージになります」

大澤さんが最初に選んだルアーはダイビングペンシル。実釣はプラッギングからスタートした。

大澤「ダイビングペンシルを喰う魚はジグで釣れる魚より大きいことが多い。あと大型のヒラマサを水面近くでかければ、根ズレで切られるリスクが減って獲りやすいです」

離島で一発大物ならシリーズ最強のパワーマスターPM9102S-XX
パワーマスターシリーズにヘビーモデル4機種が追加。もっともパワーがあるのがパワーマスターPM9102S-XX。使用ルアーのベストウエイトはプラグ140g、ジグ150gに設定。大澤「140gのプラグをしっかり振り抜いてキャストできます。250mmの大型ダイビングペンシルも操作できます」

対馬にきたからにはターゲットは、あくまでも大型ヒラマサ。選んだロッドは?

大澤「パワーマスターPM9102S-XXです。PMシリーズ最強モデルで、離島などで一発大物を狙うときに使います。使用ルアーは200mmオーバーのダイビングペンシルやポッパーで、リールは18000番。ラインはPE6~8号。リーダーは130~220lbというヘビーなセッティングです。トップウォーターで反応がなければ、150gくらいのジグもこのロッドでいけますね」

吉川「パワーマスターPM9102S-XXは、大口径のガイドを搭載しています。PEライン8号にリーダー50号を5ヒロ入れるロングリーダーのラインシステムでもスムーズにガイドを抜けて飛距離が伸ばせます」

各機種にベストルアーウェイトを設定。大澤「大型をロッド1本で狙うならPM1002S-Xです」

実釣に持ち込んだ機種の中にはパワーマスターPM1002S-Xというモデルもありますが、これはパワーマスターPM9102S-XXよりパワーを一段階落としたモデルになる?

パワーマスターPM1002S-Xのベストルアーウエイトはプラグ120g、ジグ130gに設定。大澤「大型プラグでも飛距離が出しやすく、操作しやすい。移動距離が長くタックルを多数持てない地磯で大物狙うときに使いたいパワフルなモデルです」

吉川「そうですね。パワーマスターPM9102S-XXもパワーマスターPM1002S-Xも大型プラグの使用を想定したテストを重点的に行い、今までテンリュウのロッドにはなかった大型プラグをしっかり振り切れて、誘えるロッドに仕上げました。これは4機種に共通して言えることですが、各機種にベストルアーウエイトを設定しています。それに近いウエイトのルアーを選んでいただければ、キャスト時の負担が少なく、気持ち良く振り切ってライナー性の弾道でルアーを飛ばすことができます」

パワーマスターPM9102S-XXに次ぐパワーのパワーマスターPM1002S-X。どちらも10kgクラスをターゲットを狙えるパワーがあるが、ルアーの操作性も高い。大型ヒラマサ狙いの定番メソッド、ダイビングペンシルによる誘い出しも行いやすい。

ではパワーマスターPM1002S-Xはどんな状況で使います?

大澤「120g前後のプラグや130g前後のジグがベストウエイトで、ダイビングペンシルもポッパーも操作しやすい。10kgクラスの青物が喰っても安心してファイトできます。釣れる魚はでかいけど、地磯などロッドを複数本持っていけないような状況で頼りになります。レングスがあるので、海がちょっと荒れ気味のときもルアーが操作しやすいし、根が荒いところでも有利。強引なやりとりができる粘り強いバットを備えています。リールは14000番がマッチします」

大澤「パワーマスターPM1002S-HHはジグをキビキビ動かせる」

大澤さん、吉川さん共々、パワーマスターPM9102S-XXでダイビングペンシルを投げ、対馬らしい10kgに迫るヒラマサを狙うが、水面付近のルアーをチェイスする魚影は見えない。そこで大澤さんは水中の状況を探るためにショアジギングにスイッチ。

大澤「ジグは110g。水面に出ないときにボトムを狙うと反応することは多いです。使うロッドはパワーマスターPM1002S-HH。適度に張りがあってパリッとしてて、なおかつ軽いからシャクり続けることができます。ジャークした後のロッドの返りが速くて、ジグをキビキビ動かせるところがすごく気に入っています。リールは10000番のハイギア。PEラインは4~5号。リーダーはフロロ80~100lb。ジグは80~110g、プラグは90g前後というセッティングで使うことが多いです」

トップウォータープラグでは反応がないと判断し、タックルを持ち替えてメタルジグの釣りにチェンジ。着底後のジャークで見事ヒラマサを反応させた。大澤「狙っているのはこのサイズではないんですが、嬉しいですね」

吉川「パワーマスターPM1002S-HHは、100g前後のプラグをPEライン6号でも飛ばせるスイング速度が出せるように設計しました。結果的に曲がるけどシャープ感も出て、ジグとの相性も非常に良いロッドになっています」

大澤PM1002S-HHで100g前後のジグを使うと、ティップの返りが速いからジグをキレ良く動かしやすい。100g弱のプラグをシャープに振り切って投げれるのも魅力です」

大澤「ショアプラッギングを楽しむならPM1002S-HP」。全4機種でヘビー系ショアキャスティングゲームを網羅

パワーマスターPM1002S-HP

今回出番は少なかったですが、パワーマスターPM1002S-HPはどんなロッドですか?

大澤「ショアプラッギング専用モデルです。160~180mm、50g前後のプラグが操作しやすく、ティップがしなやかだからダイビングペンシルに水を噛ませやすい。ミスダイブが減らせます。パワー的にはターゲットのマックスが7kgくらいのフィールドに最適です。リールは14000番。ラインはPE5号。リーダーは100~130lb。ショアプラッギングの標準的なセッティングで、大型青物が回ってきた堤防や地磯でも活躍します。沖磯ではパワーマスターPM1002S-HHを相方に、プラグとジグの2本出しというのもありですね」

パワーマスターPM1002S-HPは180mm、60g程度のプラグが快適に操作できる。大澤「ティップがしなやかでダイビングペンシルに水を噛ませやすく、ジャークしたときに水面を転がるようなエラーが減る。チェイスするターゲットを見切らせずに誘い続けることができます」

吉川「トップでヒラマサを出しやすいのが沖磯。トップでかけると、もうこの釣りから抜け出せなくなります(笑)。あと、近年は各地の離島でマグロが釣れることを考えると、大澤さんの言うとおりタックルは複数セット用意して、ロッドの長所を活かして使い分けていただくのが一番だと思います。例えば、シンキングペンシルを思い切り遠投しないと届かないナブラが出ることもあります。ルアーを変えていたら時合を逃す。複数セットあれば、滅多にないチャンスをものにできる可能性が上がります」

全4機種、バットにはC.N.T(カーボンナノチューブ)を採用し、曲がり込むほど粘り強さを発揮。ターゲットの引きを吸収し、止めて、リフトする優れた復元力で釣り人をサポートする。

大澤「小型プラグが効くこともありますからね。逆にパワーマスターPM910S-XXで250mmのダイビングペンシルを投げて一発大物狙いも楽しい(笑)。パワーマスターシリーズに今回追加されたヘビーモデル4機種があれば、40gのプラグから150g超のジグまで様々なルアーが使えて、幅広い状況をカバーできます。良く行くフィールドや好みのスタイルに合わせたモデルを選んでいただき、ヘビー系のショアジギング、ショアプラッギングをぜひお楽しみください!」


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