永野総一朗さんの秋バス「表パターン&裏パターン」おすすめルアー

水中がバスにとって過ごしやすい状況となり、魚の行方をつかみにくくなっていく秋は、1年を通して最も釣り方が多様になる季節と言えるだろう。しかし選択肢の多さは釣りを絞り込みにくくもするもの。ここでは、名だたる5名のアングラーによる、頭を悩ませる秋の釣りの基準となるような「セオリー」の釣りと、劇的に効くときがくるかもしれない「裏パターン」を紹介する。今回は永野総一朗さんの王道パターンと裏パターンご紹介。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 シーバス特集

永野総一朗さんのプロフィール

永野総一郎(ながの・そういちろう)

なかなか予約が取れない大人気琵琶湖ガイド「たまらんばい永野バスフィッシングガイド」で日々ゲストをもてなす達人。セオリー通りの釣りを押さえつつも、独自性の強い釣りを展開。サービス精神溢れる解説にファンは多い。福岡県出身であり、実家の作っている高菜が絶品! 一部の釣具店でも購入可能だ。

永野総一朗さん秋の王道パターン

トップウォーター

HUミノー111FS【ハイドアップ】

リアに取り付けられたプロップは、スローリトリーブでも安定して高速回転する設計。また、永野さんはショートバイト対策としてフェザーフックに換装している。

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ハイドアップ(HIDEUP)

動ける魚を水面までヒッパレ

この季節、ガイドでいらしてくれるゲストさんにも楽しんでもらっているのがHUミノー111FSです。テールにプロップがついたミノーなんですが、今まで使ってきたこういったタイプの中でも断トツで魚を引っ張る力が強い印象です。使い方は巻くだけでシンプルなんですが、決して強すぎない、適度なウォブリングによる曳き波とプロップによる水しぶきが効くみたいです。

i字系ルアーではチェイスするだけの魚も食ってくるイメージですね。ガイドでは水面近くまで生えたウィードの上を通したりするほか、漁礁や島周りなど、水がキレイな場所かつ適度な流れがある場所でも使います。水深8m以上のところからバスが食いにくることもあるんですよ!

永野総一朗さん秋の裏パターン

ヘビーダウンショットリグ

コイケフルキャスト【ハイドアップ】

使用しているのは、ワッキーマスターモンスラークラス #4/0+TGスリムシンカー クイックチェンジャー+スルーダウンショットリーダー スペシャルロング30cmだ。

「痙攣アクション」で魅惑の誘いを!

去年の晩秋からやりだした釣りなんですが…「コイケフルキャスト」です。それもヘビダン! エラストマーを沈めて使うことのパワーの凄さを実感しています。ブームはまだまだ続きますね。季節的には、ウィードの中にいた魚が動き出すタイミングになってきます。なので、ウィードポケットに入れたり、シンカーだけをウィードに引っ掛ける形で移動距離を抑えて誘い続けます。

それ以前は、カバースキャットなどの高比重系で釣っていた魚を狙っているイメージですね。動かし方は、2~3秒毎にラインを一瞬だけチョンとはじく「痙攣アクション」。こうすると、コイケフルキャストがほとんど移動しないまま1/4回転を繰り返すのですが、その動きがスゴイ魅力的なんですよ!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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