秋イカは季節の進行とともにイカのサイズも釣れる場所も変化。最前線を追ってアベレージ超えを獲るのが秋のエギングの醍醐味だ。デュエル&ヨーヅリのプロスタッフ、池内さんが秋のでかイカ攻略法を実釣解説!
→沈下速度 7秒/m《アオリーQ LCスロー3.0》のスペックと価格
●文:ルアーマガジンソルト編集部
笑う門にはイカ来たるスマイルエギンガー
池内 修次(いけうち・しゅうじ)
太平洋側にも日本海側にもアクセスしやすい京都府在住。年間通してアオリイカを追い続けるエギングのスペシャリストだ。中層のエギングを得意とし、釣り場で釣果と笑顔を絶やさないのが持ち味。デュエル・ヨーヅリのプロスタッフ。
仙波 勝也(せんば・かつや)
今回の取材にサポート役として参加してくれたデュエルのフィールドスタッフ。スタイルはラン&ガン派。釣り大会への参加、マナー、知識向上を目的としたエギンガーズミーティングを開催するなど、その活動は多彩。
シャローエリアや低活性時はデッドスローフォールが効く!
EZ-Qキャスト喰わせラトル3.0号とLQ(レンズエギ 透明布巻)3.0号で、足元から広範囲にわたって秋の良型イカにアプローチする方法を、これまで2記事に渡って解説してきた。
【記事1】
非ダート系のエギとして人気の高い「EZ-Qキャスト」。ボディの下部に搭載したパタパタフットが絶妙なアクションを発生し、スレたアオリイカでさえ思わず触腕を伸ばしてしまうという、大人気エギだ。2.5号から[…]
【記事2】
秋イカは季節の進行とともにイカのサイズも釣れる場所も変化。最前線を追ってアベレージ超えを獲るのが秋のエギングの醍醐味だ。デュエル&ヨーヅリのプロスタッフ、池内さんが秋のでかイカ攻略法を実釣解説[…]
これで、秋でも良型アオリイカを狙うための戦略はバッチリですね。
池内「そうですね、アベレージサイズからキロアップまで、多くのイカを誘うことができます。ただ、どちらのエギも急に反応が鈍くなったり、居るはずなのにアタリがない、ということもあります」
サイズを落として、2.5号に替えてもダメな場合があるんですか?
池内「そういうこともあります」
EZ-Qキャスト喰わせラトルとLQ(レンズエギ 透明布巻)の相反する特性を持つエギをローテーションしても効かないことがあるんですか?
【パタパタフットの波動でイカを誘う、喰わせエギの本命】
【ダート&フラッシングで強烈アピール!】
池内「全然性格の違うこの2つのエギにも、実は共通点があります。それが沈下速度。EZ-Qキャスト喰わせラトル3.0号は約3.2秒/m、LQ3.0号は約3.5秒/mという設定で、フォールスピードがかなり近い。そして、このフォールスピードでは手を出してこないイカもいるんです」
何と、気難しいアオリイカがいるんですね…。対策はありますか?
池内「そういうときに使ってみて欲しいのが、アオリーQ LCスロー3.0号です」
アオリーQ LCスローは、浅場を攻略できるエギですよね? これは、単なるシャロー用のエギではないということですか?
【超デッドスローフォールが、無反応のアオリイカに効く!】
●サイズ:3.0号 ●重量:15g ●沈下速度:約7.0秒/m ●カラー:10色 ●価格:オープン
池内「約7秒/mのデッドスローでフォールさせると、急にイカの活性が上がることがあります」
超低速フォールで抱かせることができる?
池内「そう。さらに沈下速度が遅いので普通にシャクると浮上しすぎる。アクションの違いも見せることができます。あとLCはロングキャストの略で、飛距離も武器。シモリが点在するような広大なシャローエリアを効率良く探るのも得意です」
晩秋は深場隣接のシャローエリアも有望!
池内「晩秋でも深場に隣接したシャローはチャンスがある」
深場に近い浅場ですか?
池内「そうです。大きいイカはカケアガリ沿いを回遊する傾向にあります。日中に日差しでシャローの水温が上がり、水温上昇のピークの夕マヅメに捕食で上がって来る。イカの活性は高いので激浅ならLCスロー。根がかりの心配がなければ、EZ-Qキャスト喰わせラトルにLQ。お好きなエギで狙ってください」
【エギのカラーは潮の色で判断】
秋は、エギの動きやイカの追尾が発見しやすい視認性の高いカラーが有効とされる。
池内「とくにシャローでサイトフィッシングをするときは視認性の高いカラーが有利。ミドルレンジやディープエリアでブラインドの釣りをするときは、僕は潮の色を見てエギのカラーを選びます」。
実釣でも潮が濁り気味のときは『濁り潮マスター』を使っていましたよね。
池内「夜光が入る強いカラーです。逆に潮が澄んでいるときは澄み潮マスターやブルーボイルなど、全身が青っぽいカラーが効きます。LQ(レンズエギ 透明布巻)のクリアボディは、潮がどクリアで警戒心の高いイカにも有効です」
秋イカシーズンも残りわずか。効率良く探って、大型のアオリイカを狙ってみよう!
池内さん使用、秋のタックルセッティング
南紀勝浦の磯はおまかせ 清丸渡船
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