見た目がミミズそっくりのミミズ系カラー。バスが実際にミミズを食べているかどうかは別として、フィールドを選ばず実際によく釣れるカラーだ。この色の釣れる理由、そしてカラーの使い分けを、サイトフィッシングを得意とする峯村祐貴さんに解説してもらった。
●文:ルアマガプラス編集部
解説していただくのは関東屈指のサイトテクニシャン!常勝峯村!!
峯村祐貴(みねむら・ゆうき)
相模湖や亀山ダムをホームに活躍するO.S.Pプロスタッフ。各種ローカルトーナメントで優勝・入賞経験多数。見えた魚は高確率でバイトさせる卓越したサイトフィッシング技術を持つ、見えバスの達人。
ミミズカラーの釣れる秘密はその「見やすさ」にある !
――数年前から一気にブームになったミミズカラー、峯村さんも実際によく使う?
峯村「はい、ミミズカラーは流行りだしたころから好きで使っていました。クリアウォーターでもマッディでも釣れるワームカラーですね。釣れる理由としては、まずアングラーから見やすい。チャートやホワイトは視認性はいいけれどナチュラルな色ではない。ミミズカラーはすごく見やすいけれど、釣れる気にさせてくれるカラーですよね。これはサイトが好きな人はみんな思ってくれることだと思います」
――O.S.Pのストレートワームにもミミズカラーがラインナップしていますね。
峯村「“みみずぅ”というカラーから始まり、ツートンカラーなどどんどんラインナップが増えていきました。それで、今回はドライブクローラー、HP3Dワッキー、MMZ、ドライブクローラースリム8.6にミミズ系カラーが足されました」
今回のミミズカラー祭りには以下の5色がラインナップ。
- みみずぅ/グリパンブルーフレーク
- なちゅらるみみずぅ
- イソメン
- まんまみみずぅ
- ステルスみみずぅ
ミミズカラーはボトムに置くかフォールさせるかで色の濃さを使い分ける
――では、今回の5色、どうやって使い分けていったらいいのでしょうか?
峯村「『みみずぅ/グリパンブルーフレーク』と『イソメン』は、自分の中では同じようなアピール力のカラーです。『みみずぅ/グリパンブルーフレーク』は濃いツートンカラーで、グリパンブルーフレーク配合。ちなみに『イソメン』は僕がめちゃくちゃ好きなミミズカラーです。これらをチョイスするときは、ワームをボトムに置いて誘いたい時。ボトムに置くときは濃いめの色がいいんです。ボトムの色に同化させつつ、ワームの動きやシルエットで食わせるイメージです」
――ミミズカラーにおけるラメの有無はアピールの違いになる?
峯村「個人的には、ラメが入っているほうがボトムに馴染む気がします。単色のソリッドカラーのほうが馴染まない。これはサイコロラバーを作っている時にも感じたんですが、ラメが入っているとボトムに置いたときにボトムと同化するんです。逆にソリッドカラーのほうがボトムでは異物感が出てくる。ラメが底の砂や石のツブツブ感にマッチするからなんでしょうね。フォール中ではまたアピール感が変わってくる。フォール中では、ラメのアピールが増して、ソリッドカラーよりも目立つようになります」
――では次に「なちゅらるみみずぅ」「まんまみみずぅ」の特徴はどんなところだろうか?
峯村「ツートンカラーですが、使われている2色の濃さの違いがあまりない、グラデーションの少ない色ですね。今回のラインナップでは濃い部類の色なので、ボトムに置いて使うことが多いです。本当のミミズの色に近いナチュラルさがあるカラーですね。一方で『まんまみみずぅ』はツートンの色の差が大きい。薄い色を使っているんだけど、2色のグラデーションがはっきりしている。全体的には薄いので、フォールで食わせたいときに出番が増える色です」
――そして今回の5色でもっとも薄いのが「ステルスみみずぅ」です。
峯村「『ステルスみみずぅ』は、スモーク系に近いカラーで、これまでのミミズカラーに反応しないスレている個体に効く色です。サイトしていて、カラーが強いなと思ったらこれにローテするといいと思います。薄い色なのでワカサギなどの小魚を食べている時にも効果的ですね。水がクリアな場所でも使いやすい色です」
ミミズカラーを準備してフィールドにGO!
――同じように見えて実は奥が深いミミズカラー。サイトを制するには、このミミズカラーの違いをぜひ理解しておきたい。
峯村「ミミズカラーの使い分けで自分が気にしているのは、ボトムで食わせるかフォールで食わせるかです。ボトムにワームをおいて食わせる場合は濃いカラーがいい、逆に、フォールで食わせる場合は薄い色がいいです。どう誘うかで色をローテしてみてください。あとは、現場で見ながら調節していく感じですね。水の色や天気などで見え方は変わってくるので、いろいろ試して釣れる色を見つけていってください!」
峯村さんによるMMZの実釣動画は必見です!
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