ついにリールの限界を突破したインテリジェント次世代リールである「IM Z XH TW HD-Cリミットブレイカー」。スマホアプリとの連携で、データ蓄積とブレーキモードのアップデートを可能にした「DAIWAコネクティングシステム」そして、デジタル制御のブレーキシステム「インテリジェントマグフォース」この2大特長に加えて、ハイパードライブデザイン、TWSなどDAIWAテクノロジーの粋を結集。世界が注目する次世代リールだ。
●文:ルアマガプラス編集部
IM Z XH TW HD-Cリミットブレイカー[DAIWA］
左がZで、右がIMZ。ボディーはよりコンパクト化されているが、デザイン的に同じ遺伝子を受け継いでいることがよくわかる。もちろん、内部構造は格段の進化を遂げている。
SPEC
●ギア比：8.4●最大ドラグ力：7キロ●自重：250グラム●スプール径：38ミリ●糸巻量：ナイロン16ポンド125メートル●最大巻き上長：100センチ●ハンドル長：95ミリ●ベアリング数（BB/ローラー）：12/1●価格：12万5000円（税抜き）
注目の新製品「IM Z」を釣りビジョンマガジン編集長がインプレ！
テッペイ
3Gインプレッションなど、長年ルアーマガジンのタックルインプレを受け持ってきたインプレ職人。その鋭い舌鋒で新製品を一刀両断してきたので、各メーカーのブラックリストに載っているとか？ 現在「釣りビジョンマガジン」編集長を務めつつ、ライター業も兼業。
POINT.1 外観デザイン
新時代の到来を告げる「光るリール」
形状的にはZの系譜を継いでいると思われる。大き目なボディながら、直線を鋭角に交差させたデザインは、スピード感とシャープさを感じさせる。そしてなんといっても目を引くのは、ブレーキモードとその強弱を示すLEDライトだろう。4色に輝くその光は、リール自体を変身させる。新時代の夜明けを知らせる光だ。
POINT.2 回転・巻き心地
剛性感と滑らかさに加えて、操作性の高いハンドル
ボディは握ってみてもごつい感じを受ける。でも、リーリング中の滑らかなハンドル回転を味わうと、その剛性感あふれるボディーが安定感の土台となっている気がした。長めのハンドルは細かいデジ巻きやリーリングジャークもやりやすい。大きなハンドルノブは、とっさのアタリに対する、巻きアワセをより確実に遂行するだろう。
POINT.3 キャストフィール
キャストの最初から終わりまで、ずーっとブレーキが効いているイメージではなく、特に中盤は、制動をほとんどかけていない印象を受けた。まさしく「抜けるような」キャストフィール。遠投性能は素晴らしいの一語。
3/8オンスのラバージグをピッチングしてみた。低弾道で飛ばし、狙った場所にピタリと落とすことはできる。でも、リールが大きいし、最軽量モデルでもないので、ピッチングを主眼にして使うリールではないと思う。
POINT.4 ブレーキ
4つのモードを使い分ける高揚感
ボタンを長押しして、ブレーキモードを選択。短押しでその強弱を調節する。その都度LEDが点滅しサウンドも発する。この作業は、最新のおもちゃをいじる子供のように、心が躍ってしまった。多くの場合はスタンダードモードでバックラッシュしない。逆風の場合はMAXブレーキモードが得策。距離を稼ぎたいときはロングキャストモード。その飛距離の違いはスマートフォンで確認した。
POINT.5 ドラグ
ファイト中の操作が容易にできる
ドラグノブの当たりが柔らかく、指に痛みを感じることなく楽に調節できる。想定外の大物を相手にしたとしても、ファイト中に落ち着いてドラグを調整できるはずだ。ちなみに最大限に締めたら、ほぼフルロックになった。
POINT.6 総合的使用感
リールの世界に新たな楽しさを加えてくれる革命機
投げるだけで楽しくなるのがこのリールの素晴らしさだ。スマホを見れば、いつどんなブレーキモードで、何メートル飛ばして、何投したか、全てわかるのだ。釣果につながるかどうかは別として、釣りが楽しくなるのは確実。特にビッグベイトが使いやすいリールだと思った。
POINT.7 価格
買うなら今か？ それとも数年後？
このリールに12万円の値が付くのは、誰もが納得するだろう。でも、上級者でもなかなか手が出せない価格だと思う。本心を言うと、もっと下の価格帯に、同様の機構を搭載させたモデルが登場するのを待ちたい。それって何年後？
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