《いくら何でも簡単に釣れすぎる》O.S.Pスピンナッツのボトムジャークを加藤栄樹さんが完全解説

近年流行しているノーシンカーワームのボトムジャークパターン。この釣り専用のワームがO.S.Pから登場、その名もスピンナッツ50だ。実はボトムジャーク以外にも、いろいろと使い方があるというこのアイテム。その特徴を、実釣を踏まえて加藤栄樹さんに解説してもらった!

●文:ルアーマガジン編集部

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加藤栄樹さんのプロフィール

加藤栄樹(かとう・えいじゅ)

茨城県在住。2000年生まれの期待のホープ。今年からJBトップ50に参戦している。オカッパリとボートの両方からホームの霞ヶ浦水系を攻略。フィールドを広く使ったランガンスタイルの釣りを得意としている。

扱いやすくてよく釣れる、ボトムジャークワームの決定版

どこでも使えてイージーに釣れるのがスピンナッツ

スピンナッツのメインの使い方はボトムジャークだ。そもそも、ボトムジャークとはどんな釣り?

加藤「琵琶湖のディープで流行った釣りですが、リザーバーでも川でもどこでも釣れるパターン。オカッパリでも釣れますよ。フルキャストしたらまずは2~3分待つ。ルアーが着底して、ラインも完全に沈み込ませるのが大事です。ラインはフロロの12lbを使って、ラインの重さも使って沈ませていく。アクションはちょんちょんと動かしたら6~8秒ステイ、この繰り返しですね」

おつまみ感覚でひと口サイズ、でも集魚力はメインディッシュ級!

スピンナッツはこの釣りを誰でも簡単にできるよう設計されている。

加藤「後方重心にすることで、太くなっている部分を軸に首を降るアクションが生まれるんです。また、先端が尖ったカップ形状になっていて、ここにフックのアイを隠すようにセットすることでスナッグレス性能が生まれます。さらに、ボトムジャークした時にここで砂埃を上げるので、それもバスの捕食スイッチを入れる要因になっています。小粒なのでバスが違和感なく食ってくるし、バイト数はとても多いですよ」

これはどんなエリアで使っていけばいいのだろう?

加藤「場所を選ばず、どんなエリアでも釣れるのがこの釣りのすごいところ。シャローでもディープでもいいし、フラットやブレイク、岬まわりでもいい。個人的には、土埃を利用できるので、底が土系の場所で使うのが好きですね。ラインが走ったりジャーク中に止まったらそれがバイト。ラインスラックをとってからスイープにアワセるのですが、この瞬間がたまらなく楽しいですよ!」

スピンナッツ 50(O.S.P)

ボトムジャークに特化した後方重心のシンプル形状

O.S.Pのこだわりを詰め込んだイモ系高比重ワームのアップグレード版。全長50mmという超コンパクトボディはどんなバスもバイトに持ち込む釣れごろサイズ。小型ながらも重さは4gほどあるのでキャスタビリティや操作感は抜群。ボトムジャークだけでなく、いろいろな使い方に対応するワームに仕上がっている。

項目スペック
全長50mm
自重約4g
カラー10色
入数8本

カラーチャート

スピンナッツの3つの使い方

  • ボトムでのジャークパターン
  • ライトカバー撃ち
  • 水面ドッグウォーク

ヘッド形状「フックアイを隠すことができる逆スコップヘッド」

ヘッドはフックのアイを隠すことができるカップ形状に。先端が尖っているので、カバーのすり抜けも良い。ボトムでアクションさせると砂埃を上げるので、それがルアーを見え隠れさせる幻惑効果を生み、バイトチャンスに繋がる。

フックセッティング

フックはオフセットの1/0がマッチ。

加藤「基本的にはナローゲイプを推奨します。アクションのキレが増しますし、ショートバイトにも対応できます」

アクションその1「ボトムジャーク」

沈み込ませてちょんちょんジャーク&ステイ

フルキャストしたらまずはルアーとラインを完全に沈みこませる。シャローなら1分、ディープなら2~3分ほど待つ。その後、チョンチョンと動かしたら6~8秒ステイ。ボトムで砂埃を上げてルアーの存在感を気づかせるイメージで動かそう。

ちょい沖のブレイクを狙ってボトムジャーク

ベイトフィッシュが濃いと感じたエリアでは沖を狙ってボトムの釣りを試す。

加藤「根掛かりしにくいのでそこの様子がわからないような場所でも入れていけますね」

カスミ水系での出しドコロ「水門前や沖の地形変化を狙ってじっくりジャーク」

マッディシャローのオカッパリでもボトムジャークは成立する。水門前のミオ筋、少し沖のブレイクや杭、オダなど、何かしらのストラクチャーラインをどんどん狙っていこう。この水系はあまり深くないので、手返しはそこまで悪くない。

カスミでは超優秀カバー撃ちワームとして活躍

ハイプレマッディシャローでこのサイズ感が威力を発揮

スピンナッツの第2の使い方、それがノーシンカーリグを用いてのカバー撃ち。

加藤「カスミ水系で使う場合で最も出番が多いのがライトカバー撃ちです。使い方としては、バックスライドワームをノーシンカーで撃っていくのと同様です。フォールは水平姿勢、ボディをユラユラと揺らしながら落ちてくれるので、これも大きなアピールになってくれます。ボトムまで落ちたら数回トゥイッチしてまたフォール、これを数回繰り返して回収という釣りですね。シンプルな形なのでカバーのすり抜けは良いですよ。スローに落ちていくものに反応が良くなる、これからのアフターにぴったりです」

タックルはベイトフィネスをチョイス。

加藤「ベイトフィネスやライトパワーのロッドで、ラインはフロロの10lbくらいが使いやすいです。10lbあれば大体のカバーを攻めることができるし、アプローチの精度もアップします。スピンナッツは大きさが50mmとひと口サイズ。だから一般的なバックスライドワームよりも断然バイトが多いのも特徴。サイズ問わず、いろいろなバスが釣れるのがスピンナッツですね」

加藤さんの釣りを見ていると、フリッピング・ピッチングで足元やアシ際などを撃っていったかと思えば、そのままの流れで沖の杭や地形変化をキャストで狙ったりと、攻め方がとても多彩だ。

加藤「シャローを撃ちしながら、ちょっときになる沖の地形変化も同時に攻めることができる。ひとつのルアーでいろいろな攻めができるので、持ち歩くタックルが制限されるオカッパリで釣り歩くのにもおすすめです」

ピンポイントを巡ってハイスピードランガン

取材時はゴールデンウィーク中でどこも超ハイプレッシャー状態。水門や流れ込みなど、有望なピンスポットだけを狙ってカスミ水系をランガンしていく。

加藤「試合でも1ヶ所撃つために長距離移動したりしますね」

小粒なのでおちょぼ口のギルもフックアップ。

ノーシンカー以外の使い方は?

ライトテキサス、ライトキャロ、スモラバトレーラーもおすすめ

加藤「重さ3.5~5g。シンカーフリーのライトテキサスは、風が強い場合にボトムジャークさせたいときにおすすめです。また、リザーバーなどで手っ取り早くディープに沈めたい場合はライトキャロでも使ったりしますね。あとはパワーフィネス用のスモラバのトレーラー。使っててボロボロになってきたら、それをとっておいて、頭をカットしてセットする。重量感があるのでパワーフィネスにぴったりです」

アクションその2「カバー撃ち」

バックスライドワーム感覚であらゆるカバーを撃ちまくろう

小規模河川のアシ際などを、バックスライドワームを入れていくイメージでどんどん撃っていく。

加藤「フォールさせたらちょんちょんと動かして、バイトがなかったら回収でOK。カスミ水系のあらゆるライトカバーで釣れますよ!」

加藤さんは足元などの近距離戦ではフリッピングを多用。ファーストフォール1発勝負な場所ではこの方法が効率的。

流入河川のアシ撃ちで落ちパクHIT!

小規模流入河川のアシを撃っていくと、バイトシーン丸見えの落ちパク!

加藤「水面に飛び出すくらいの激しいバイトでしたね! もっとスローな感じかと思ったんですが、バスの活性は結構高いかも」

水面で誘って、食わなければそのままフォールで追撃させる

スピンナッツの最盛期、それはまさにこれから

スピニングタックル&PEラインでキャッチしたのはノンキーサイズ。小規模河川の対岸のアシに引っ掛けてバイトを誘った。飛距離を出したい場合もPEラインが使いやすい。

ボトムだけでなく表層でも使うことができるのがスピンナッツの大きなメリット。

加藤「これからエビのボイルパターンなどが効果的になってくるのですが、そういった時に試して欲しいのが表層ドッグウォーク。カバー際に入れて、沈めないでそのまま首振りアクションさせてくる。障害物回避性能が高いのでカバーを絡めながら引いてくるのも良いですね。エビだけでなく、小さなベイトフィッシュを追っている時にもおすすめですよ。ボイルがあったらすぐに投げ込んでみてください。これもカスミ以外に房総リザーバーやため池など、どこでも釣れるパターンです」

エラストマー系と違うのは、フォールでも誘えるという点。

加藤「ミスバイトしたらそのままフォールさせれば追い食いのチャンスにつながるし、カバー撃ちした後に、バイトがないなと思ったらそのまま水面引きに切り替えて、回収ついでにドッグウォークさせてくる、というのも手。1キャストでバイトチャンスが多いから、無駄のない釣りができるのがスピンナッツです」

水面で使う場合、使用するタックルはベイトフィネスではなく、スピニングとPEラインの組み合わせが使いやすい。

加藤「細かく連続した首振りができるし、飛距離が出ますからね。カバーに引っ掛けてチョウチンで虫っぽくも誘ったりもできるので、PEラインを推奨します」

ボトムジャークからカバー際のフォーリング、水面ドッグウォークまで、ひと粒で何度も美味しいのがスピンナッツ。このワームの威力が最も発揮されるのは、まさにこれからの季節だ。

カバー撃ちでキャッチしたグッドサイズ。これも着水直後の落ちパクだった。

加藤「これからどんどんこういうエキサイティングなバイトが増えてくる時期ですよ!」

カスミオカッパリのお供に、スピンナッツをぜひッ!

アクションその3「水面ドッグウォーク」

エラストマーのネズミ系のように水面を踊らせる

いわゆるネズミ系ワームのように、キャスト後は沈めずにドッグウォークさせながら引いてくる。ミスバイトした場合はそのままフォールさせれば追い食いを期待できるのが強み。バスがエビや小魚を追ってボイルしている時に効果的な技だ。

ハイシーズン中はいつでもチャンスがあるのが水面ドッグウォーク。小粒ながらしっかりと首振りアクションが演出できる。

スピンナッツを使うタックルは?

ボトム&カバーはベイトフィネス、水面系ならスピニングタックルで。

ベイトフィネスにフロロラインの10~12lbが標準タックル。深く沈めていくには12lbが良い。10lbであればライトカバー撃ちからボトムまで幅広く対応する。水面ドッグウォークで誘うなら、スピニングタックルにPE1号+リーダー8lbあたりがマッチ。カバーを絡めて誘うので細くしすぎるのはNG。

<ベイトフィネス>

項目タックル
ロッドスティーズ C68ML-SV スカイレイ(DAIWA)
リールアルデバランBFS XG(シマノ)
ラインFCスナイパー アザヤカ 10lb(サンライン)

<スピニング>

項目タックル
ロッドテムジンカレイドインスピラーレ セルペンティ
TKSS-64MSTスピンサーペント(エバーグリーン)
リールルビアスエアリティ2500(DAIWA)
ラインPE1号&フロロリーダー2号

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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