「ハーフテンションフォール」をはじめ独自のエギング理論を打ち出す関西エギング界のエキスパート・おかぴ~こと岡隆之さん。2019年DAIWAのエメラルダスチームに加入し、さらなる活躍の幅をひろげている。今回は岡さんも毎年楽しみにしている「夏イカ」狙いに最適なエギ、そしてもうひとつは岡さんも「衝撃を受けた」夏エギングにも最適な最新エメラルダスロッドを解説して頂きます。
●写真/文:岡隆之
エギングとアウトドアが楽しくなる「夏が大好き」なおかぴ~さん!
【岡隆之(おか・たかゆき)】
明るいキャラクターとわかりやすいトークで多くのファンを持つ関西のエキスパートエギンガー。通称「おかぴ~」。おちゃらけキャラとは裏腹にエギングは超理論派。「ハーフテンションフォール」をはじめに様々なエギングメソッドを確立している。2019年からDAIWAのフィールドテスターに就任。
岡「蝉の声を聞く前に、先日、クワガタ虫を発見し、夏の訪れを感じました…。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 DAIWAフィールドテスターのおかぴ〜こと岡隆之です。
春のエギングシーズンも一段落し、私のホーム和歌山県では『夏イカ』のシーズン目前といったところです」
エギングにおいてポピュラーに最盛期として知られるのが「春と秋」。しかし、岡さんはハイシーズンと呼ばれる季節以外にも楽しみにしているのが「夏」だという。改めて「夏イカ」とはどんなシーズンなのか?
岡「夏イカシーズンは早くに産まれた個体や、ダラダラと産卵行動を行う個体、また、産卵を終えた個体と、様々な個体が入り乱れるのが特徴。そして、その夏イカシーズンは、浅場や潮通しの良い深場、サーフや、アマモをメインとした藻場など、餌を追い回す元気なアオリイカがターゲットとなる楽しいシーズンなのです♪」
今回はそんな楽しい夏イカシーズンに向けて、今期岡さんが是非おすすめしたい!アイテムがあるとのことなので解説して頂こう。
「3号」エギを主軸にし、アクションと飛距離でタイプを使い分ける!
岡「まずは皆さんが一番気になるのが『エギ』ですよね。夏イカシーズンは、3号のエギを使用することが多く『エメラルダス ピーク』の3号はもちろんですが、浅場のシモリ撃ちや、サーフなど、より遠くに飛ばすことで釣果を見込める場所では『エメラルダス フォール LC』の3号もオススメとなります」
DAIWAの定番人気エギである「エメラルダス フォール」が、さらなる遠投性能を身に着け、昨年秋にリリースされたのが「エメラルダス フォール LC」だ。
岡「単純に飛距離でのアドバンテージも大きいですが、私の中では『アクション』と『バランス』の良さが際立っていることでの釣果の差というものが大きいように感じます。
フォールLCはダートを得意としたピークとの使い分けで、アクションの違いによる移動距離の差や、跳ね上げ時での急速浮上アクションでのアピールなど、容易に反応を示さなかったアオリイカを釣る為の心強い味方となってくれると思います」
岡「また、今年からエメラルダス ピークに待望の『TYPE S』が追加され、夏イカを始めとし、秋にも大活躍してくれることと思います」
エメラルダスピーク TypeS/TypeS RV(DAIWA)
【スペック】
- 号数(g):3.0(13.5)、3.5(18.5)、4.0(23)
- フォールスピード(秒/m):6
- 色数:10
衝撃を受けた!「SMT」搭載のNEW『エメラルダス ストイストST』
岡「さて、今後のエギングシーンで活躍間違い無しのエギをご紹介させていただきましたが…私の中で、扱うエギの種類や、生み出すアクションに関して最重要となるのが『ロッド』です」
現在、岡さんは『エメラルダスAIR AGS』というモデルにおいて2本の監修ロッドをリリースしている。
岡「ひとつは 『AIR AGS 711M-S』という機種で通年、私がまず最初に掴む絶対的に信頼を置く1本。もうひとつは『AIR AGS 90M』という機種で、こちらは春に的を絞ったロッドで、飛距離ももちろんですが、エギを大きく動かすことに着目したロングロッドです」
エメラルダス AIR AGS 711M-S(DAIWA)
【スペック】
- 全長:2.41
- 継数:2
- 仕舞寸法:125
- 自重:86
- 適合エギ:2.5~4.0
- 適合PE:0.5~1.0
- 本体価格:51,000円
エメラルダス AIR AGS 90M(DAIWA)
【スペック】
- 全長:2.74
- 継数:2
- 仕舞寸法:125
- 自重:96
- 適合エギ:2.5~4.0
- 適合PE:0.5~1.0
- 本体価格:51,600円
岡「いずれも大変良く出来た最高のロッドと言えます。ただ…DAIWAのテクノロジーや開発は日々進化をしています。その進化において行かれないように、自身の監修ロッド以外も様々なロッドを使用し、私自身も日々進化しています」
以前にも岡さんは当連載で、DAIWAエメラルダスシリーズのハイエンドモデルである「エメラルダス ストイスト RT 89MLM」を紹介したのは記憶に新しい。
「ハーフテンションフォール」をはじめ独自のエギング理論を打ち出す関西エギング界のエキスパート・おかぴ~こと岡隆之さん。2019年DAIWAのエメラルダスチームに加入し、さらなる活躍の幅をひろげている。[…]
岡「そんな私が今現在気に入っているロッドで、今回ご紹介した夏イカの釣りにも最適なのが、山田ヒロヒト氏監修の2023NEWロッドである『エメラルダス ストイスト ST 88ML-SMT』。
エメラルダス ストイスト ST 88ML-SMT
【スペック】
- 全長:2.63
- 継数:2
- 仕舞寸法:136
- 自重:30
- 適合エギ:1.8~3.5
- 適合PE:0.4~1.0
岡「実は、以前にもSMTという素材を用いたロッドを使用したことがあったのですが、キャスト時や、シャクリ時での違和感が自分には合わなかった為に使用しなくなっていました。
ですが、今回の『ST(ストリームチューン)』はどう考えても、名称的にも自分に合っていると感じたので、SMTのものを選んで使用しています。
実際にキャストフィールや、シャクリ時での違和感は正直全く無く、逆に気持ち良さと、爽快感が感じられました」
岡「エギングにおいて『シャクリ』という動作は、エギにアクションを与える作業。それは、同時にエギに『命を吹き込む動作』でもあります。
プラスティック製の無機質なものに命を宿すには、ロッドのしなやかさ、それは、すなわちエギのアクションの艶めかしさを与えることです。ST 88ML-SMTは私がエギングを行う上で必要な『エギに命を吹き込めるロッド』なのです」
岡「ST 88ML-SMTはロッドのベリー部でしっかりとシャクった際も、手首への負担をしっかりと吸収し、それでいて鋭い反発力でエギを左右へとダートさせてくれるパワーも兼ね揃えています」
そして岡さんがこのST 88ML-SMTで最も驚いたのは『SMT(スーパーメタルトップ)』の存在感だったという。
岡「正直、今までは『SMTは目で見て楽しむ物』という認識で、SMTの曲がりを目視でアタリだと判断する、いわゆる目感度の為のものだと感じていました。
今回のST 88ML-SMTに関しては、昼夜問わず使用を繰り返し、SMTというものが、夜間で全く穂先が目視できない条件下でも潮流の強弱や変化、波の波長や、エギのふらつきまで、様々な変化を伝達する感度を併せ持つ凄いものだと再認識しました」
岡「使用感がしっかり自分に馴染むまでは、手元へと伝わる情報が多すぎてアタリと勘違いして、何回も空フッキングをしていました…WWW
もちろん、ロッドというものは、個人個人、使用用途によって、合う合わないはあります。すべての人にオススメ出来るかと言われれば、難しい部分はもちろんあります。
ただ、私自身も今回、改めてSMTというものに触れることで、考え方が変わり、新たな武器を手に入れ、今後の自分のエギングが必ず進化すると考えています。
それは、DAIWAのテクノロジーと共に進化をし、私自身もより良い製品作りへと繋げていきたいと思っているからです」
岡「これからは地域差もありますが、夏イカのスタート目前となっています。必ず釣果にプラスアルファをもたらしてくれる『フォールLC』や『ピーク TYPE S』は必ずチェックしておいて下さい!
また今回ご紹介したストイストSTをはじめ、DAIWAのテクノロジーが詰まった様々なエギングロッドに是非触れてみてください。エギングという遊びが、より楽しくなること間違いなしです!!」
岡「私も今年は今まで以上に夏イカシーズンを全力で楽しみます!! 次お目にかかる頃には、こんがり焼けたおかぴ〜をお見せできると思います(笑)ではでは〜」
岡さんのエギングやDAIWAアイテムに関する情報はもちろん、プライベートのつぶやきも日々更新中なSNSも是非チェックを♪(エギングキャンプが気になります!)
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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