[正気か?]とんでもないスペックのロッドが登場!もはや「意味がわからないレベル」と話題に。

自重60g台! アジングロッドと見紛うばかりのエギングロッドがデビュー。おそらく(いや間違いなく)史上最軽量。ロッドに対する負荷強度が高いエギングで通用するのか? 一抹の不安を覚えるアングラーは少なくないはずだ。そこで、このロッドをプロトの段階から使い込んでいる河野さんに使用感を語ってもらった。そこには究極の軽さによるメリットが!

>>とんでもないエギングロッドのスペック

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

アングラー紹介

河野 誠(こうの・まこと)

1981年生まれ。宮崎県在住。行動力旺盛で豊富な実釣経験を持つエギングのエキスパート。高活性なイカを探すラン&ガンスタイルが得意。釣具店店主(https://fishing-b-plaisance.com/)、居酒屋オーナー、遊漁船船長と三つの顔を持ち、日々アクティブに過ごしている。ラグゼエギングスタッフ。

【本記事はルアーマガジンソルト最新号でさらに詳しく掲載!】

『ルアーマガジンソルト2023年11月号』(9/21発売)では、今回の記事の全文を掲載。特集はエギング、エキスパートのテクニックや最新タックル情報など満載!

極限まで追求した「軽さ」と「細さ」が、エギングを進化させる!

河野「これ、アジングロッドじゃないですよね?」

河野さんが初めてラグゼEG Xアルティメイトを手にしたのは昨年の晩秋。見た瞬間に衝撃を受けたそうだ。ラグゼは自重30g台が中心のアジングロッド『宵姫天』シリーズや、根魚ロッドで自重50gを切るモデルをラインナップする『寧音』シリーズなど、軽量ロッドの開発を得意とする。その技術力を活かして、エギングロッドの超軽量化も加速させた。

河野「見た目から細くてシャープで、手にした瞬間、『軽っ!』と(笑)。エギは3.5号を使いましたけど、いきなりフルキャストはできませんでした」

普段どおりに使ったら破損するかも…EG Xアルティメイトの軽さと細さが、初見の河野さんに華奢な印象を与えた。長年の経験を持つエギンガーほど最初はその扱いに不安を覚えるのかもしれない。

河野「シャクリも最初はトゥイッチ程度で(笑)。で、キャストもシャクリもまだ大丈夫かな? と徐々に強度を上げていって、最終的には今まで使っていたEG Xと同じようにしっかり振り抜いてロングキャストもできるし、強くもシャクれる。強度が感じられて、安心感が生まれました。このロッド、すごいなと改めて驚きました」

既存のEG Xシリーズも自重80g台が中心で、エギングロッドとしてはかなり軽い部類に入る。それを遥かに凌ぐ軽さで、同じように機能するということだ。

河野「いや、EG Xアルティメイトの異次元の軽さは、釣り人により大きなアドバンテージをもたらします」

河野さんは実際にEG Xアルティメイトで投げて、シャクった上で、明らかな優位性を実感。では、このロッドの詳細について、さらに詳しく見ていこう。

限界突破の軽さを実現!EG X アルティメイト(ラグゼ)の特徴

EG Xのデビューから3年。超軽量ロッドの開発を得意とするラグゼがエギング界に送り込み、驚嘆を巻き起こすロッドがEG Xアルティメイトだ。軽量化と反響感度・荷重変化の察知能力を極限まで追求し、エギングロッドとしての強さも担保。まずはそれを構成するロッド各部をチェック。

ソリッドということを意識せず、しっかり振り抜ける
河野「軽くて細いので初めて投げるときは加減をしましたけど、その必要はなかったですね。めちゃくちゃ振り抜きやすく、全機種、3.5号のエギがしっかり飛ばせます。精度重視のコンパクトなキャストも、大きく振るロングキャストもしやすく、精度も飛距離も出ます。ソリッドティップでもロッド全体がきれいに曲がって、ティップの強度もあるので、ソリッドティップを意識せず投げれる点も気に入ってます」

ブランクス

本体チューブラーのメインマテリアルは東レのTORAYCA®︎M40Xを採用。この高強度高弾性素材が、強度の確保と驚異的な軽さを実現。8ft6inのエギングロッドで自重70gを切る軽量化の新たな到達点を打ち出した。

EG Xアルティメイト(ラグゼ)は全4機種のラインナップとなっている。

リールシート

リールシート本体も高弾性カーボン素材による自社成型パイプを搭載。ブランクとカーボンパイプを固定するブッシュ材を分割し、中空構造にすることで軽量化と感度の向上が図られている。

グリップ周り

グリップ周りはミニマルなリアグリップをはじめ、贅肉を削ぎ落としたシャープなデザイン。ルックスでも超軽量・超高感度を印象付ける。

ガイド

ガイドは全機種、富士工業製のチタンフレーム+SiCリングを搭載。径の大きいバットガイドのみトルザイトリングで、細部まで軽量化。ライントラブルを軽減し、最先端のブランクの特性を最大限に引き出すセッティングを採用する。

全機種カーボンソリッドティップ搭載

ティップは機種ごとに最適化された張りが強めのカーボンソリッドを搭載。エギの操作性が高く、負荷がかかると継ぎ目を感じさせないきれいな曲がりをみせる。ティップ部のガイドのスレッドはレッドで視認性が高められている。

EG X アルティメイトのスペック

軽量化と反響感度・荷重変化察知能力を極限まで追求し開発。本体チューブラーのメインマテリアルに高強度高弾性素材TORAYCA(R)M40Xを採用。強度確保と驚異的な軽量化を実現。

オリジナルカーボンパイプ型リールシートをリザウンド構造で搭載することで、クリアで高い反響感度を獲得。全機種カーボンソリッドティップモデルのラインナップ。

EG X アルティメイト、全4機種のレングススケール。

モデルNo.標準全長(ft/cm)標準自重(g)仕舞寸法(cm)パワー使用材料(%)継数適正エギ(号)適正ライン(PE/号)先径(mm)グリップ長(mm)
S82ML-solid8’2″(249)65129.5MLC99.9 G0.121.8~3.50.3~10.8310
S86ML-solid8’6″(259)66134.0MLC99.9 G0.121.8~3.50.3~10.8310
S77ML+-solid7’7″(231)62120.5ML+C99.9 G0.121.8~3.50.3~10.85310
S86M-solid8’6″(259)69134.0MC99.9 G0.122~3.50.3~10.9310

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