国産ブレードベイトマニュアルに登場したルアーの3/8ozをメインにそのスペックを徹底検証。細部の実測値や水中でのブレードの振幅、そして音まで、ただのカタログでは分からないルアーの実態を紹介していく。
●文:ルアマガプラス編集部
全長
全長 TOP 5
1 | ブレードジグ(O.S.P) | 135.6mm |
2 | ブレードジグSPEC2(O.S.P) | 133.7mm |
3 | ブレイクブレード(ジャッカル) | 107.1mm |
4 | Dブレード(ディスタイル ) | 102.8mm |
5 | Dαブレードジグ(ディスタイル) | 101.4mm |
ロングスカート採用で長いシルエットに
全体的なシルエットを決めるスカート部分。上位のモデルは単体で10cmを超えるという結果に。ブレードジグとブレードジグSPEC2はスカートの一部が長くなっており、ロングシルエットになった。
ブレードの厚み
厚さ TOP 5
1 | ブレードジグスペック2(O.S.P) | 2.3mm |
2 | ブレードジグ(O.S.P) | 2.2mm |
3 | ジャックハンマーステルスブレード(エバーグリーンインターナショナル) | 2.0mm |
4 | モザイクチャター(ボレアス) | 0.5mm |
5 | コブラチャター(ミブロ) | 0.4mm |
スティーズカバーチャター(DAIWA) | 0.4mm | |
ラピッズブレード(DAIWA) | 0.4mm | |
マックスブレード TYPEパワー(レイドジャパン) | 0.4mm | |
イヨケンチャターアディ(10FTU) | 0.4mm | |
ゴーゴーチャター(ジークラック) | 0.4mm |
やはり厚みがあるのはプラスチックブレード
プラスチックのブレードを搭載してるブレードジグシリーズとジャックハンマーステルスブレードがともに2mm超え。金属ブレードは0.4mmが厚めの部類で、0.2mm厚のブレードを採用しているものが多かった。
ブレードのピッチ
ハイピッチ TOP 5
1 | Dブレード(ディスタイル) | 66回/3秒 |
2 | マックスブレード TYPEスピード(レイドジャパン) | 64回/3秒 |
3 | ブレードジグスペック2(O.S.P) | 62回/3秒 |
4 | Bカスタムチャター(デプス) | 59回/3秒 |
5 | ジャックハンマーステルスブレード(エバーグリーンインターナショナル) | 57回/3秒 |
ローピッチ TOP 5
1 | ゴーゴーチャター(ジークラック) | 36回/3秒 |
2 | ロベルタブレード(ティムコ) | 37回/3秒 |
3 | イヨケンチャターアディ(10FTU) | 38回/3秒 |
4 | ブレードウェイカー(テッケル) | 38回/3秒 |
5 | コブラチャター(ミブロ) | 41回/3秒 |
速巻き・スロー巻きが選べるピッチ検証
もっともハイピッチだったのが楕円形ブレードのDブレードで、マックスブレード TYPEスピードやブレードジグスペック2もかなりの高速振幅を見せた。ローピッチだったのはゴーゴーチャターで、ゆっくり巻いても良く動いた。
立ち上がり
立ち上がりの早さ TOP 5
1 | ジャックハンマー(エバーグリーンインターナショナル) | 5~10cm |
Dブレード(ディスタイル) | 5~10cm | |
Dαブレードジグ(ディスタイル) | 5~10cm | |
カーヴァーチャター(ism) | 5~10cm | |
2 | フラチャット(ノリーズ) | 10~15cm |
立ち上がりが早いと狭いスポットで食わせられる
止まった状態から巻き始めてブレードが水を掴むまでの距離を計測。上位のルアーはどれも10cm以内にはブレードが動き始めており、素早い立ち上がりを見せた。カバーの際や狭いスポットなど短い距離で食わせたい場合に効果的だ。
チドリ
自発的にチドリ | 5アイテム |
意図的にチドらせることができる | 5アイテム |
チドらない | 14アイテム |
現在は直進安定系がトレンドか
チドリを3段階で評価しそれぞれを設定。チドリアクションを見せず直進するものが14アイテムと大多数を占め、チドるものが5アイテム、意図的にチドらせることができるものが5アイテムという結果に。今のブレードベイトは直進安定性の高さがトレンドなのかもしれない。
重量
実測重量 TOP 5
1 | ブレードウェイカー(テッケル) | 18.46g |
2 | Bカスタムチャター(デプス) | 16.51g |
3 | コブラチャター(ミブロ) | 16.31g |
4 | ゴーゴーチャター(ジークラック) | 15.32g |
5 | ロビンブレード(メガバス) | 15.30g |
ヘッドは10gでも全体で14gを超えてくる
スペックは3/8ozでもヘッドの重さのみを表記している場合がほとんどで、多くのアイテムは14gオーバーに。一番重かったのは、ブレードが大きくスカートもボリュームがあるブレードウェイカーで、重さは18g超え。
フック
フックの軸線径、トレーラーワームのヘッドが刺さる部分からフックの後ろまでの長さ、そしてゲイプ幅と、ハリの各部分を計測。
太さ TOP 5
1 | Bカスタムチャター(デプス) | 1.6mm |
2 | ゴーゴーチャター(ジークラック) | 1.5mm |
スティーズカバーチャター(DAIWA) | 1.5mm | |
ラピッズブレード(DAIWA) | 1.5mm | |
イヨケンチャターアディ(10FTU) | 1.5mm | |
ジャックハンマー(エバーグリーンインターナショナル) | 1.5mm | |
カーヴァーチャター(ism) | 1.5mm | |
ロビンブレード(メガバス) | 1.5mm | |
ロベルタブレード(ティムコ) | 1.5mm |
フックの長さ TOP 5
1 | ゴーゴーチャター(ジークラック) | 59.0mm |
2 | カーヴァーチャター(ism) | 58.2mm |
3 | モザイクチャター(ボレアス) | 40.4mm |
4 | ジャックハンマー(エバーグリーンインターナショナル) | 40.0mm |
5 | ブレードウェイカー(テッケル) | 39.8mm |
ゲイプ幅 TOP 5
1 | ゴーゴーチャター(ジークラック) | 26.5mm |
2 | カーヴァーチャター(ism) | 23.3mm |
3 | ブレードウェイカー(テッケル) | 23.3mm |
4 | Bカスタムチャター(デプス) | 22.4mm |
5 | ジャックハンマー(エバーグリーンインターナショナル) | 22.3mm |
太軸でデカバス対応のBカスタムチャター
多くのアイテムが軸線径1.5mmのフックを採用しているなかで、Bカスタムチャターは微細ながらも太めを採用。長さとゲイプ幅は、オフセットフック接続モデルのゴーゴーチャターとカーヴァーチャターが上位になった。
サウンド
ブレード音 TOP 5
1 | Bカスタムチャター(デプス) | 約50デシベル |
スーパーモグラチャターTGピッチマックス(イマカツ) | 約50デシベル | |
2 | AKチャター(一誠) | 約49デシベル |
3 | ブレードウェイカー(テッケル) | 約48デシベル(水面では約61デシベル) |
4 | ブレードジグ(O.S.P) | 約48デシベル |
上位ルアーは水中からカチカチ音が聞こえてくるほど
水中で泳ぐ様子を水上から音を計測した。この日の環境音はおよそ44~45デシベルで、それ以上の音が出るとアングラーにもしっかりと音が伝わってきた。ブレードウェイカーはバズベイト的に使うとかなりのサウンドが発生した。
巻きスピード幅
巻きスピード幅 TOP 5
1 | Dαブレードジグ(ディスタイル) | 10~95 |
2 | Dブレード(ディスタイル) | 10~90 |
3 | マックスブレード TYPEスピード(レイドジャパン) | 20~95 |
4 | カーヴァーチャター(ism) | 25~90 |
5 | ブレードジグSPEC2(O.S.P) | 10~80 |
上位ルアーは回収スピード以上で巻いても破綻しない
0はステイ状態、80を回収速度と設定し、巻きスピード値を0から100までの間で検証した。ブレードが破綻することなく動いている速度域を計測した。DαブレードとDブレードは低速でも高速でもちゃんとスイムさせることができた。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。