メバルをルアーで狙う釣りが”メバリング”。近年、ソルトフィッシングのライトゲームはアジ狙いのアジング人気が高まっているのだが、そんなことはおかまいなく、ヒロセ☆マンこと広瀬達樹氏にとっての“メバル愛”は不変だ。「ジグヘッドリグのただ巻きで簡単に釣れる。昔からソルトルアー入門の鉄板ですからね」 海のルアー釣りは敷居が高いと尻込みする釣りビギナーのアナタに、ヒロセ☆マンが永劫不変のメバル釣りをレクチャー。ソルトゲームのゲートウェイへと導く!
●文:ルアマガプラス編集部
広瀬達樹(ひろせ・たつき)
ハイコスパのアイテムを量産し、業界をけん引するメジャークラフトのアイテムプロデューサー兼プレイヤー。豊富な経験と深い知識を誇り、各種メディアで釣りまくるルアーフィッシングのエキスパート。愛称はヒロセマン。好物は蕎麦だ。
要点1:釣り場=足場の良い港湾部や漁港で手軽に楽しもう
メバルは北海道から九州にかけての沿岸部に生息している。
広瀬「南の島や黒潮が直接影響する暖かい海を除けば、全国各地でルアーでメバルを狙うメバリングが成立します。シーズンは地域によって多少異なりますが、晩秋から梅雨頃までが一般的。ビギナーであれば、釣り場は港湾部や漁港がおすすめ。足場が良く、手軽にメバリングが楽しめます(手軽とはいえライフジャケットは必ず身につけましょう)」
要点2:狙い所=夜は常夜灯周りが基本。日中は縦に伸びる障害物際が有望
港湾部や漁港などで手軽に釣れるメバル。より釣りやすい条件は次のとおり。
広瀬「ビギナーの方は、まず夜の常夜灯周りで楽しんでください。常夜灯の明かりにプランクトンなどメバルのエサが集まります。メバルは岸壁など明かりが絡む障害物際に潜み、活性が高いほど浅い層に浮いて活発にエサを捕食しています。日中も釣ることができ、明るい時間帯は堤防際、沈み根、海藻など水中で縦方向に伸びる障害物に身を潜めているメバルを狙います」
要点3:ルアー=手始めはジグヘッドリグのみでOK。ワームはピンテールタイプ
オモリと一体化したハリにワームを装着するのがジグヘッドリグ。
広瀬「ジグヘッドは、ただ巻きにも落とし込みにも使えるラウンドタイプ、重さは扱いやすい1.5~2gがおすすめです。ワームは尻尾が真っ直ぐでピン状に先細になるピンテールタイプ。メバル釣りの基本となるワームで幅広い状況に対応できます。それからもうひとつ、ピンテールよりゆっくり落とし込めるフォールが得意なワームがあれば入門は完璧。カラーはクリア系と、チャートなどのアピール系を用意しましょう」
要点4:タックル=ただ巻き中のアタリが自動的にハリがかりしやすい専用ロッドが◎
ロッドはメバル用を推奨。
広瀬「夜釣りはソリッドティップモデルがおすすめ。ただ巻き中に喰ったメバルが自動的にハリがかりしやすいです。長さは飛距離や操作性を考えると7ft6in前後が基準。日中はアタリを取ったり、喰う瞬間を見てアワせるので、サオ先にやや張りのあるチューブラータイプが向きます」
ヒロセマンの道具立てを参考にタックルを揃えよう。PEラインに不慣れな人はフロロカーボンラインの3lb前後でもOK。
要点5:釣り方=夜は横に引く。日中は縦に落とす。アタリがなければ泳層を下げる
広瀬「釣り方はいたって簡単。夜は投げてゆっくり横に引くだけ。障害物際を通すのも効果的です。最初はリールひと巻き1秒くらいの速度でOK。表層から探り、アタリがなければ泳層を下げて通し、それでも反応がなければ巻き速度を落としましょう。日中は障害物の際沿いでジグヘッドリグをサオ先でチョンチョンと小刻みに踊らせて誘い、サオ先を50cmほど送り込んで落とし込み、喰う間を与えます。日中も表層から探り、反応がなければ縦方向に段階的に層を下げていきます」
メバルは、全国各地の身近な海にいるターゲット。目が良い魚なので、日中よりも夜の釣りの方が実績が高いが、瀬戸内海などでは日中でのメバルゲームも盛んだ。春から梅雨ころにかけては、大型の個体も釣れるようになる。ぜひともチャレンジしてみてほしい。
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