【永久保存版!】根掛かりしにくいエギングテク『スラックジャーク』を重見典宏さんが解説!!

フォールと並び、現代エギングの根幹となるテクニックと言えるのがシャクリ。つまり、ジャークテクニックです。伝統的な漁具を昇華した、イカ専用のルアーであるエギは、ウォブルやロールなどのアクションを発生しないという、ある意味で単一的な性能を持ちます。エギをどう動かし、結果としてイカを誘えるかどうかは全てアングラー次第。アオリイカゲームを展開する上で最も重要な、この誘いの極意をエキスパートアングラーにレクチャーしていただきます。今回はエギング界のパイオニアでありPEエギングやデイエギングを確立したレジェンド・重見さんの代名詞である「スラックジャーク」を実践する際のフォームやコツなどを教えていただきます。

●文:ルアマガプラス編集部

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前回のおさらいはこちら!

前回はスラックジャークの概要や使用エギなどについて、エギング界の重鎮・重見さんに教えていただきましたが、今回は実践する際のフォームやコツ、使い所などを教えていただきます。

フォーム解説これが「スラックジャーク」だ!!

  • ①:着底したらラインスラックを出した状態からシャクリを開始!
  • ②:シャクってエギの重みを感じたらロッドを元に戻す。このシャクリを2~3回繰り返す。このときずっとラインを巻き取らないことが重要。
  • ③:フォールでアタリを待つ

アタリがなく着底したら、また①②③を繰り返す。シャクリが効かないほどスラックが出たところでラインを回収する。

最初の注意点は、着底後の最初のシャクリをラインスラックを出した状態から始めるところ。シャクリはルアーをリフトするようにジャーッっと引き上げるのではなく、シェイクでルアーを移動させずに微動させるように、エギの重みをツンと感じたらすぐにロッドを倒し、できるだけエギを移動させないよう心がける。するとラインスラックが残るので、ラインを巻き取らずにその状態から次のシャクリに入る。トップウォーターでペンシルベイトをドッグウォークさせるときの操作に似ている。

重見レクチャー① ラインを跳ね上げる感覚を身につけよう!

重見さん曰く、シャクリを上手にこなすコツが感覚的にあるのだそう。

重見「ジャークというか、ラインを跳ねるんや。そうすることで小さな力が一瞬エギに伝わり、移動距離を抑えてダートすることが出来るわけやね」

重見レクチャー② スラックジャークは実は根がかりしづらい!

浮力のあるPEラインはキャスト後の着底時は、極端に言えばエギの真上に入水点がある。

重見「スラックジャークはこのままバーチカル気味のライン状態になるんで根がかりしづらいんや」

重見レクチャー③ バットパワーがあり、ティップが柔らかい竿を使え!

重見バットパワーがあり、ティップが柔らかい竿がやりやすい。ティップが柔らかくないとゆっくりゆっくりシャクられへんから、ラインが弛まない」

重見さんが使用するロッドは、自身の右腕ともいえる「スキッドロウインペリアル・スラックマスター86(エバーグリーン)

重見レクチャー④ 秋は3.5号で寄せ「スモールサイズ」で抱かせる!

秋イカの時期はボトム狙いのスラックジャークは出番が減る?

重見「何を言うとるねん! 初めに3.5号で沖からイカを堤防際に寄せてくるわけや。それをサイトで仕留める。イカのサイズが小さいなら、2.5号や3.0号のエギの出番やね」

エギ番長ノーマルシンキング2.5号(エバーグリーン)


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