「夏の大型高級魚」が釣りやすく根掛かりしにくい“神”ジグヘッド!『スリーパーマッチョDX(ジャングルジム)』

ルアマガソルトの大人気コーナーであった、各メーカーからリリースされているソルトルアー用ジグヘッドを検証する「THE JIGHEADS」。フックと鉛の奇跡の出会い、奥深きジグヘッドの世界がそこにはある!!今回ご紹介するのはシーズン開幕したばかり、これから最盛期を迎えるグルーパー(ハタ)ゲームに向けたオススメジグヘッド。どれも同じようで、じつは個性的かつこだわりが詰まったジグヘッドの数々。その開発秘話やインプレを現場目線でお届しよう。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

スリーパーマッチョDX(ジャングルジム)

【スペック】

  • 重さ(g):18、21、28、35
  • 入数:2
  • 価格:550円

ヘッドが発生させる振動も釣れるヒミツ

オリジナリティー溢れるライトゲーム系アイテムを数多く揃えるジャングルジム。そのスリーパーシリーズのヘビーウェイトモデルがスリーパーマッチョDXだ。特徴とコンセプトをプロダクトディレクターの脇田政男さんにうかがった。

脇田政男(わきだ・まさお)
アジングやロックフィッシュゲームを得意とし、アウトドアのアクティビティ全般に精通する遊びの達人。「ジャングルジム」のプロダクトディレクターを担当する。愛称はワッキー。

脇田「スリーパーはもともとライトウェイトのスリーパーミドルウェイトのスリーパーマッチョがあるんですが、より重たいウェイトが欲しいというユーザーの要望と、自分でもより深いレンジを快適に攻めたいという思いからこのモデルを作りました」

――ミドルウェイトのスリーパーマッチョとこのDXはどのように違うんでしょうか?

脇田「グルーパーやフラットフィッシュ向けに、ウェイトを重く、そしてフックも大きくしています。またアシストアイを付けることで、グルーパー系が好きなブレードや、アシストフックを装着することもできるようにしました」

――この独特のヘッドはどのような役割があるのでしょうか?

脇田一番は根掛かりを極力少なくすること。ボトムレンジを引いても、オフセットフックのテキサスリグのようなスリ抜け性能を発揮しますよ。ボトムで置いたら倒れずに立ちますし、ヘッドが水流を受けて、フォールや巻いたときにローリングするんです。全国に生息するグルーパー系や、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ用のジグヘッドとして、是非使ってみて下さいね」

ポイント1:ヘッド

根掛かりしにくく低重心でスイミング姿勢も安定

ボトムレンジをスイミングさせたときにゴロタなどを回避しやすい。下面にせり出した独特のヘッド形状。低重心であるため、スイミングが水平姿勢で安定しやすく、水流を受けてロールアクションが生まれるという特徴もある

ポイント2:キーパー

ホールド力の高めた鉛成形の2突起で設計

スリーパーマッチョはワイヤー1本のワームキーパーであったが、DXは鉛で成形。上下に突起を設けることで、よりバルキーなワームを使った場合でもホールド力が上がり、ワームがづれにくいような設計になっている。

ポイント3:フック

全体的に丸みを帯びたベントカーブのネムリフック

根掛かりを軽減させるネムリ形状のフック。フックポイントだけをねむらせるのではなく、ゲイプからポイントまで弧を描くようにデザインされているのが特徴。太軸で伸びにくいこの大型のフックは、錆びにくいしシルバーメッキ加工が施されている。

アクション

フォールとスイミングでブルブル震えてターゲットを誘う

メインはフォールとスイミング。スリーパーシリーズ共通のヘッド形状は、水流を受けてブルブルと震えるようにロールアクションを発生する。下にせり出したヘッドの裏側で水流が巻くことで、独特のバイブレーションが発生するのだ。

気になるサイズラインナップは?

重量級ウェイトラインナップでより攻略の幅が広がった!

重さは18~35gの4種類。21gと35gはDXモデルだけのウェイトラインナップだ。ロングキャストが欲しい場合、より深いレンジを攻めたい場合、潮の流れが強い場合などはDXの出番。フラットフィッシュにもベストなアイテムだ。

ワームセッティング

スイングさせるパターンにはシャッドテール系がベストマッチ!

4incシャッドテールワーム(バルト/エコギア)との組み合わせ

テールでしっかりアピールができるシャッドテールワームはヘッドのバイブレーションと相まってマッチングは最高。また、カーリーテール、グラブ系ももちろん有効。フックが大きいのでバルキーなワームも十分対応してくれる。

またグルーパー系によく効くブレードをセットしたり、フラットフィッシュ用にアシストフックを付けることができるのもこのモデルの特徴だ。

写真は地磯で釣り上げた40cmオーバーのグッドサイズのオオモンハタ

脇田「このクラスになると軽トラックが掛かったかと思うくらいにアタリが強烈です!」

今年の夏は身近な堤防や磯などでスリーパーマッチョDXを使って、リールのハンドルが止まるほどのビッグバイトが楽しめるハタゲームにチャレンジしてみてはいかがだろうか?


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。