
●文:ルアマガプラス編集部
カレイとは?
カレイは、カレイ目カレイ科に属する魚類の総称。日本近海だけでも数十種類が生息しており、その中でもマコガレイやイシガレイは投げ釣りの対象魚としてとくに人気が高い。「左ヒラメに右カレイ」と言われるように、体の右側に両目が寄っているのが最大の特徴だ。沿岸の砂泥底に生息し、体の色を海底の色に似せる“擬態”が得意な魚としても知られている。
左からマコガレイ、マガレイ、イシガレイ。
カレイの生態
おもに水深100mより浅い沿岸の砂地や砂泥地に生息する。日中は砂に潜って目だけを出して身を隠し、獲物や敵をやり過ごすことが多い。夜行性というわけではないが、潮の動きが活発になる時間帯に積極的にエサを探し回る。食性は肉食で、ゴカイやイソメといった多毛類のほか、小型の甲殻類や二枚貝などを捕食する。産卵期は種類や地域によって異なるが、多くは冬から春にかけて行われ、この産卵前後の荒食いする時期が釣りのハイシーズンとなる。
カレイの釣りシーズン
カレイは水温の低下とともに活性が上がる魚で、秋から春先にかけてがおもなシーズン。真夏は深場に移動するため、岸から狙うのは難しい。
ノッコミ(10月~12月)
産卵を控えたカレイが体力をつけるため、深場から浅場のカケアガリなどに接岸して積極的に餌を捕食する時期。大型の肉厚なカレイ(通称:座布団ガレイ)がもっとも期待できるハイシーズンだ。
戻りカレイ/花見ガレイ(2月~5月)
産卵を終えたカレイが、体力を回復するために再び活発にエサを食べ始める時期。とくに桜の咲く時期に釣れるカレイは「花見ガレイ」と呼ばる。産卵直後は身が痩せている個体もいるが、徐々に回復し力強い引きを楽しめるようになる。
カレイの釣り方
海底に潜んでエサを待つカレイを狙うため、置き竿でじっくりと待つ「投げ釣り」がもっとも一般的な釣り方。
海底にエサを沈めて待つ釣り方が一般的だ。
投げ釣り
複数の竿を扇状に投げ分け、広い範囲を探るのがセオリー。カレイはエサを吸い込むように捕食するため、アタリは小さく繊細なことが多い。竿先が「コツコツ」と揺れる前アタリの後、大きく引き込まれる本アタリを待ってから合わせるのが基本となる。群れで活動している事が多く、1匹釣れた場所で複数匹釣れることもある。
仕掛け例
- ロッド: 3.0m~4.0mの投げ竿(オモリ負荷15~35号)
- リール: 投げ釣り用スピニングリール
- ライン: PEライン 1~2号+力糸(ナイロンテーパーライン)3号-8号
- オモリ: 投げ天秤 15~35号
- 仕掛け: カレイ専用投げ釣り仕掛け(2~3本針)
- ハリス、モトスは幹糸から枝を出すタイプが主流。キラキラと光るビーズやエッグボールが付いているものもアピール力が高く有効
- 針: 丸セイゴ針/カレイ専用針 12~15号
- エサ: アオイソメ/イワイソメ/マムシ(ホンムシ)など。1本の針に複数匹を房掛けにしてボリュームを持たせ、アピール力を高めるのが効果的
カレイの食べ方
淡白で上品な旨味を持つ白身魚であり、さまざまな料理でその美味しさを堪能できる。とくに冬の子持ちガレイは絶品として珍重される。
淡白な白身で、カレイの煮つけが代表的な食べ方だ。
煮付け
カレイ料理の王道中の王道。甘辛い煮汁でふっくらと煮付けた身は、ご飯のおかずに最適だ。とくに卵を抱えた子持ちガレイの煮付けは、多くの釣り人が求める至高の味覚である。
唐揚げ
比較的小型のカレイでも美味しく食べられる調理法。低温でじっくり揚げた後、最後に高温で二度揚げすると、ヒレや骨までカリカリに仕上がり、まるごと食べることができる。カレー粉やスパイスで風味付けするのも良い。
刺身
新鮮で大型のものが手に入った場合にのみ味わえる贅沢な食べ方。透明感のある美しい白身は、弾力のある食感と繊細な甘みが特徴だ。薄造りにしてポン酢と紅葉おろしでいただくのが定番。縁側(エンガワ)の部分は脂が乗っており、とくに美味である。
塩焼き
カレイ本来の上品な味わいをシンプルに楽しむなら塩焼きがおすすめである。焼く前に軽く干して水分を飛ばす「一夜干し」にすると、旨味が凝縮されてさらに美味しくなる。
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