日本全国のオフショア青物ゲームに必要なロッドとは何かを地域別に想定「ジグ・ザム ドラッグフォース」



大型の青物を本気で狙うオフショアにおいて、ロッドチョイスに悩んでいるアングラーも多いことだろう。テンリュウの「ジグ・ザム ドラッグフォース(JIG-ZAM Dragg Force)」は全国のフィールドを想定して、様々な場面に対応できる10本をラインナップ。今年は新たに明石や鳴門海峡ジギングにフィットした「JDF5101B-G4/5」が登場。このロッドに込められているのは、地域性豊な釣りを愛する人が好むセッティングを導き出すという思いだ。詳細をテンリュウ釣具事業部の舟木雄一さんに伺った。

■テンリュウ釣具事業部
舟木雄一(ふなき・ゆういち)

テンリュウ釣具事業部において、ロッドプロダクトを担当。ルアーフィッシング全般を得意とし、自身もアングラーとして各メディアに出演する。

ジグ・ザム ドラッグフォースの基本構成

すべてのロッド共通なコンポーネントとしては、C・N・T(カーボンナノチューブ素材)を使用している。C・N・Tをブランクに配合することで、ロッドの粘りが上がって、曲げ込んだときの強度がアップ。

ガイドはすべてチタンフレームにSICリングJDF5101S-6JDF5101S-8のみ、バットガイドはステンレスフレームのMNガイド)。

スピニングはDPSリールシート、ベイトロッドはPLSリールシートを採用。また、グリップ部に4軸カーボンのパーツを配置している。

ジグ・ザム ドラッグフォース SPEC

モデルタイプ長さ(m [ft])継数アクション仕舞寸法ルアーウェイトベストウェイト適合ラインPEMAXドラグロッド自重カーボン/グラス価格(税抜き)
JDF621S-2/3S1.88 m [6’2″]1RS188 cmMAX 150 g100 gMAX 35 lb2-4 号5 kg211 g86 / 14 %46,000 円
JDF621S-3S1.88 m [6’2″]1F188 cmMAX 150 g100 gMAX 40 lb2-4 号6 kg217 g86 / 14 %47,000 円
JDF621S-4S1.88 m [6’2″]1F188 cmMAX 180 g130 gMAX 50 lb2-4 号8 kg224 g86 / 14 %50,000 円
JDF621S-5S1.88 m [6’2″]1F188 cmMAX 200 g150 gMAX 60 lb2.5-5 号10 kg235 g86 / 14 %53,000 円
JDF5101S-6S1.78 m [5’10”]1F178 cmDOTERA MAX230 gDOTERA 180 gMAX 60 lb3-5 号10 kg245 g86 / 14 %47,500 円
JDF5101S-8S1.78 m [5’10”]1F178 cmDOTERA MAX330 gDOTERA 230 gMAX 80 lb3-5 号12 kg249 g86 / 14 %49,000 円
JDF5101B-G4/5B1.78 m [5’10”]1R178 cmMAX 200 gMAX 50 lb2-4 号8 kg218 g0 / 100 %47,000 円
JDF581B-G5B1.72 m [5’8″]1RF172 cmMAX 200 gMAX 60 lb2.5-4 号10 kg238 g1 / 99 %48,000 円
JDF581B-G6B1.72 m [5’8″]1RF172 cmMAX 300 gMAX 60 lb3-5 号10 kg251 g1 / 99 %50,000 円
JDF561B-G7B1.68 m [5’6″]1RF168 cmMAX 400 gMAX 80 lb3-6 号12 kg262 g1 / 99 %52,000 円

ジグ・ザム ドラッグフォースはテンリュウジギングロッドのフラッグシップ

編集部:それでは解説をお願いいたします。それぞれ個性的なジグ・ザム ドラッグフォースですが、そのコンセプトは?

舟木雄一さん(以下、舟木):ジグ・ザムはテンリュウの近海ジギングロッドの総称で、そのなかでもフラッグシップになるのがこのドラッグフォースシリーズです。

ドラッグフォースは全部で10種類、それぞれに個性を持たせたラインナップになっています。大きく分けて、3種類。まずはスピニングモデルから紹介しますね。

チョイ投げもできる6ft2inとドテラ流しの5ft10in

外房のヒラマサはかなりスレているので、ジグを泳がせてくることも多いですからね。そういった意味もあって、ロッドも長めの6ft2inにしてあるんです。

Western Loco’s Custom



急流のヘビーウェイトジグを扱うためのグラスという選択

ジグが暴れすぎないのもグラスのメリット

舟木:また、この釣りではブリを狙っているんですが、その際のベイトフィッシュがタチウオだったりする。その場合、ジグを激しく動かさない。上下のゆっくりしたジグの動きの方が反応がいいんです。ということは、張りの強いカーボンのロッドで激しく動かす必要がないんです。

そこで、しなやかなグラス素材で使用する抵抗を軽くしようと考えたのが、このドラッグフォースのベイトロッドシリーズです。同じ釣りをスピニングでもできなくはないのですが、潮が飛んでいる状態で、ジグが着底した瞬間を見逃すとどんどんラインが出ていってしまう。着底がわからないと一発で根掛かってしまって、ジグが何個あっても足りないと。着底の“トン”という感触を見逃さないためにも、この釣りにはベイトロッドが向いているんです。

今年追加された新作ロッドは瀬戸内海の海峡ジギングにぴったり

編集部:そのグラスのベイトロッドシリーズに今年、新たに1機種が追加されました。

舟木:これまでのベイトシリーズよりもライトなモデルですね。瀬戸内海の明石や鳴門海峡では200gくらいのジグがちょうどいい。潮が緩いときはタチウオではなくアジなど小さめのエサが捕食されていることもあるので、ジグのシルエットを小さくしたい。そんなときに使いやすいのが、このJDF5101B-G4/5ですね。

パワー表記がG4/5。MAXのジグウェイトはG5と同じですが、調子を柔らかくしてある。そうすることで、ワンランク下の番手でありながら、ワンランク上の強さまでのジグを使えるロッドになっています。

アングラーに負担を掛けずに魚を上げてこれる「玄人好み」なグラスの特性

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