フックのアイ部分にねじ込み式の“マキサスキーパー”を搭載した『マキサスフック』。ワームのズレを防ぐほか、コイル部をねじ込むだけなのでセッティングも簡便、ウィードレス性能も高い。サイズやバリエーションも数多く展開しており、これから様々な釣りでメインのフックとなるかもしれない。
解説は馬路久史さん!
ワームがズレない“マキサスキーパー”付きのフック
あのキロフックの使用感を踏襲し、コイル式に変えたというマキサスフック。このタイプのフックの欠点としてフッキング性能が低下してしまうところがよく指摘されているが、マキサスフックは全体の形状を改善することでこれを解消している。
【スペック】
●サイズ:#2、#1、#1/0、#2/0、#3/0、#4/0、#5/0
●入数:#2~#1は5本、#1/0~#3/0は4本、#4/0~#5/0は3本
●本体価格:350円(税抜き)
螺旋状のネジがついたワームフック自体は珍しいものではない。しかし、比較的後発であるマキサスフックは完成度やバランスが高いに違いない!
ということで、マキサス愛用者として知られるケイテックの馬路社長にお話を伺った。
違いは“ズレ”ない
馬路「一般的には、ワーム用フックといえばオフセットですよね。そのオフセットの欠点というのがホールド性の弱さや細いワームの裂けやすさ。マキサスフックならコイル式のワームキーパーをねじ込むだけで固定できるので、非常にエサ持ちがいいですね」
従来のオフセットだと、フックをワームの頭に貫通させる必要がある。これがホールド性の弱さ、裂けやすさの原因だという。
せっかくのワームがすぐに身切れしてしまってはもったいないし、釣りのリズムも狂ってしまうので、これはありがたい。ただ、メリットはそれだけではないそうだ。
馬路「コイルとフックはアイの部分で繋がっているのですが、そこに自由度があるのでワームをセットする際にまっすぐ刺しやすくなっています。特に、スイムベイト系はフックセットが容易になりますね」
適切なワームセッティングはバス釣りの要。馬路さんが強調したのは特にシャッドテール系のスイムベイトだ。通常のオフセットフックだと、アイ部分もポイント部分も両方まっすぐ刺さないと曲がって泳いでしまう。
馬路「また、使っていて感じたのですが、ウィードレス性能がものすごく違います。オフセットフックだとアイの近くのZ型にクランクしている部分、あそこが障害物に引っかかるんです。非常にストレスフリーなワームフックですね」
馬路さんのマキサスフックおすすめリグセット
ソルティコアチューブ4.25インチ
バックスライドセッティングのノーシンカーリグでは非常に回避性能が高くなる。オフセットフックにあるクランク部分がないので、ウィードなども引っかかりにくい。
馬路「塩がたくさん入っている高比重ワームもしっかりホールドしてくれます」
スイングインパクトファット4.8インチ(ケイテック)
このタイプはスイムベイトとの相性が非常にいい。ジグヘッドよりもウィードなどを拾いにくく、バスが食ったときにもポイントが露出させやすい。
馬路「ウィードレスジグヘッドという、そんなイメージですね」
スイングインパクト4.5インチ(ケイテック)
霞ヶ浦などマッディウォーターではブレードのフラッシング効果が効く。
馬路「僕はブレード付きが大好き。これを付けると…本当に申し訳ないのですが、なんでか知らないんですけど釣れますね」
ノイジーフラッパー(ケイテック)
カバーに送り込み、水面をバシャバシャと波立たせる、バジンフロッグ系とも当然相性がいい。
馬路「今まではオフセットを使っていたのですが、もう一切使う気が起きませんね。ウィードレス性能が活きます」