釣れるゲーリーワーム・バックスライドの定番『ハガー』の強みを再確認! イヨケンこと伊豫部健自ら解説!



アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、ゲーリーファミリーのそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラス読者にも公開しちゃいます!!

今回のテーマは夏のバックスライド。解説者は世界を股にかけるイヨケンこと伊豫部健さん。肝いりでプロデュースした「ハガー」は見ての通りザリガニをイミテートした12.5gという重量級バックスライドワーム。定番とも言える名作だが、昨今のプレッシャー増大をうまく釣り抜くための秘訣とは? トーナメンターとして活躍するイヨケンさんの秘訣を知りたいところ!

【Profile】

伊豫部健(いよべ・けん)

ゲーリーつり部・USトレイル特攻隊長

中部のいちオカッパリ少年から、本場アメリカB.A.S.S.ツアー参戦へと夢を実現し続けてきた、ご存じ「FISH it EASY」なアングラー。シンプルかつストロングなゲーム展開でビッグフィッシュを追い求める!

もはや完全定番のバックスライド系【4.4inハガー】

さあさあさあ、本誌が発売される頃は梅雨が明けて各フィールドはサマーパターン真っ盛りになっているはずです。そこでメインに使うルアーと言ったら…

間違いなく『ハガー』でしょ!

夏=ハガーの季節!

【スペック】

●全長:4.4in
●重量:12.5g
●カラー:全10色
●入り数:6本
●価格:1,375円(税込)

え、知らない? いかん、いかんですよ、それは。ハガーを知らない・イコール・一生で味わうバスフィッシングの楽しみと釣果の2割を放棄してしまっているといっても過言ではありません。

という冗談はさておき、この連載を毎月読んでいるなら知っている人がほとんどだと思いますが、初めて見る、というアングラーのために『ハガー』をご紹介しましょう。

このワームは、僕がプロデュースしたゲーリーインターナショナル初のバックスライド系です。ウエイトは12.5gあって、ロングキャストが可能。というのも、オカッパリでの使用も前提に設計しているからです。

見て分かるとおり、テナガエビのような長いアームと、3対の脚が特長。これらのパーツがスタビライザーの役目をはたし、ノーシンカー・フリーフォールではシェードのより奥へ奥へとバックスライドしてくれるんですワ。覚えておいてくださいね!!

ハガーの基本アクションはバックスライド! !

具体的な使い方はというと、ブッシュやリーズなど、とにかく障害物の際に投げてシェードへフリーフォール=バックスライドさせるのみ。そして叫んでください。「FISH it EASY! 」。以上!

ハガー:ノーシンカーリグ バックスライド仕様

…と、これまではファーストフォールでラインが走るケースがほとんどだったのですが、アングラーの増加に伴うプレッシャーのせいか、全国的にひと工夫が必要になってきているのを感じます(これはハガーに限った話ではありませんが…)。

ていうか夏場は水温が高くなりすぎて、バスはそもそも夏バテ気味の活性低めですからね。じゃあ、どんな工夫をするのか?

食わせの誘いから仕掛けるリアクションへ

僕が実践しているのは、いったんボトムまでバックスライドフォールさせてからの、プラス・アルファの誘いです。具体的には、フォール後少しだけボトムでステイさせ、そこからゆっくりと20~30cmズル引きして、直後にロッドを短く鋭くあおってパパンッと跳ね上げるというもの。

ファーストフォールで気付いたバスが興味を持ち、近づいてきて、びびった『ハガー』が急いで逃げようとする、みたいなイメージです。要はイマイチ食い気が足りないバスに、リアクションで口を使わせてしまうという作戦。跳ね上げたあとはまたボトムまでフォールさせますが、それで食わないならとっとと回収して次のキャストへ移ります。

工夫の仕方はあくまでも一例であって、自由な発想でいろいろと試してみてください。それもまた、バスフィッシングの楽しさのひとつですからね。



ワームキーパー付きフックならズレずにセットもカンタン!

フックはハヤブサのハイパートルネード#5/0一択です。らせん状のワームキーパーにねじ込んでセットするのでホールド性が高く、ごちゃっとした場所に入れ込んでカバーなどに接触してもズレないのでノーストレス、リズムが保てます!!

ハイパートルネード#5/0

【他メインタックル】

●ロッド:バンタム170MH
●リール:バンタムMGL HG(以上、シマノ)
●ライン:シューター16~18lb(サンライン)

パーツをカットしたイモ仕様も超有効!!

4月末に開催されたセントラルオープンのピックウィックレイク戦(テネシー州)では、ハガーのイモ仕様がスモールマウスにも威力を発揮! これはこれで日本でも効くはずなので、ぜひ試してみてください!

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『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!