これまでのT.O.Y.の歴史の中で、スピニングロッドの殿堂入りはエバーグリーンの『テムジン・エアリアルHP』のみ。しかし、その次の殿堂入りを狙うべく、新たな1本がその扉の目の前までやって来た。果たして、来年のT.O.Y.でそれを実現することができるのか!?
【1位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ 266L【→1位 131P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
1.98m | 1本 | 87g | 3~10g | 3~6lb | ファスト | 39,050円(税込価格) |
4年連続の栄冠で、ついに殿堂入りに王手!!
ライトリグから小型ハードルアーまで幅広く扱える、スピニングのバーサタイル王者がついに殿堂入りへと王手をかけた! コンパクトなフィールド、または多くのタックルを持てない状況ならば、コレ1本でゲームが成立してしまうという究極のバーサタイルモデルで、オカッパリやレンタルボートでのアプローチが大半を占める、日本ならではの結果かもしれない。
【2位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ2610UL/M【↑13位 123P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
2.08m | 1本 | 90g | 2~15g | 1.5~8lb | エクストラファスト | 43,450円(税込価格) |
特殊とも思える味付けのワームSPが一気に上昇!
しっかり感のあるミディアムパワーのブランクスに、ソフトながらも高感度なチューブラーティップを搭載したワーミングスペシャル。ライトリグを繊細に操ることができ、食い込みの良さで渋いバイトもフッキングへと導ける。抵抗感が少ないハードルアーも扱えるのが嬉しい。
【3位】レイドジャパン グラディエーターアンチGA-61ULS-STフィクサー【↓2位 109P】
全長 | 総数 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
6ft1in | 1本 | 1/32~3/16oz | 3~5lb | ファスト | 34,650円(税込価格) |
現代バス界の世相を反映したライトリグ完全対応モデル
無骨なアンサンドフィニッシュのブランクスと、30tカーボンのソリッドティップをコンボさせたライトリグスペシャル。これ以上ないほどナチュラルなアクションをワームに伝えるために、ゼロフィンガースタイルでソフトに握ることができるFujiのIPSシートを採用している。
【4位】レジットデザイン ワイルドサイドWSS-ST65L【↑16位 99P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
6ft5in | 1本 | 86g | 1.8~7g | 3~6lb | ファスト | 31,900円(税込価格) |
ひと味違うソリッドティップ!
硬めの30tソリッドティップはダルい感じを徹底的に廃し、ボトムの地質&地形を敏感に感じ取って不意の根掛かりも抑制し、感じる変化をしっかりとバイトへとつなげる。キャロライナリグやダウンショットリグ、シャッドにも有効。
【5位】シマノ ゾディアス268L【NEW 67P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
2.03m | 2本 | 97g | 3~10g | 3~6lb | ファスト | 20,570円(税込価格) |
あと数mの飛距離をアシストしてくれる「ロクハチ」
バーサタイルモデルより、もう一歩先の飛距離が欲しいときに頼もしく思えるセミロングモデル。10gまでのライトリグ&小型ハードルアーを快適に扱えるので、広範囲で食わせを意識したゲームを展開できる。
【6位】レイドジャパン グラディエーターマキシマムGX-61ULS-STマックスフィクサー【↓4位 61P】
全長 | 総数 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
6ft1in | 1本 | MAX3/16オンス | MAX5lb | エクストラファスト | 55,000円(税込価格) |
フィクサーのさらに上を行く、究極の『黒幕』
フィクサーのコンセプトを踏襲しつつ新素材のブランクスとオールトルザイトリングガイドを採用してマックス級のブラッシュアップを実現したファクトリーカスタム。下は2.5gから上は5gまで、リグ重量の幅広い対応力も魅力。
【7位】シマノ ゾディアス264UL【↓3位 55P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
1.93m | 2本 | 95g | 2~7g | 2~5lb | ファスト | 19,800円(税込価格) |
ライトリグに命を吹き込む繊細なティップが武器
ウルトラライトパワーのティップは非常に繊細な味付けで、アングラーが意図する生命感溢れるアクションをライトリグへとしっかりと伝達できる。過度なファストテーパーではないので、アキュラシーキャストが決まりやすい。
【8位】シマノ バンタム274M【↑10位 52P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
2.24m | 2本 | 102g | 5~18g | 4~10lb | レギュラー | 53,900円(税込価格) |
奥田学の右腕ロングパワースピン!
カーボンをベースにわずかながらグラスを複合させたブランクスは絶妙なしなりを見せ、適度なラインスラックを作り出してライブリーなスイミングを実現する。ハードルアーや小型スイムベイトも使えるだけのパワーも持つ。
【9位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ264UL【↓7位 48P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
1.93m | 1本 | 85g | 2~7g | 2.5~5lb | エクストラファスト | 37,400円(税込価格) |
この繊細さがワームを『生き物』へと変える!
ネコリグやダウンショットリグなど、ピンスポットでアクションし続けて食わせるようなスタイルに最適なモデル。繊細なティップがライブリーな動きをワームに与えて、スレたバスの口を否が応でも開かせる。
【10位】シマノ エクスプライド265UL+【↑23位 45P】
全長 | 総数 | 重量 | 使用ルアー範囲 | 使用ライン範囲 | テーパー | 価格 |
1.96m | 1本 | 92g | 2~10g | 2.5~6lb | レギュラーファスト | 30,250円(税込価格) |
エキサイトトップⅡならアタリが増幅して感じられる
シマノオリジナルの超高弾性ソリッドをチューブラー穂先の先端に封入したエキサイトトップⅡをティップ部分に採用。これまでとは別次元の感度を得たことで、ショートバイトや甘嚙みすらアクティブに掛けていける。
続いては座談会!
「66L」が今年で4冠人気の秘密は無難さか
LM:昨年もポイズンアドレナ266Lが1位で、これでスピニングロッド部門は2018年から4年連続で同じ番手が1位となりました。たしかにこの番手はオールマイティーに使えるから、安定した人気なんだと思います。
長谷川:これは琵琶湖のワカサギパターンもあると思います。PEラインが使えて、意外とパワーがあるからロクマルがきても対応できるのも理由のひとつなのかなと。
千藤:あとはメディアや動画でのアドレナ使いなアングラーが多くて、大抵の場合使っているロッドが266Lというのもあると思います。
LM:2位のポイズンアドレナ2610UL/Mっていうのはどんなロッドでしょうか。
長谷川:ティップが柔らかくて、バットがしっかりしてる竿です。お店でも結構売れました。9月ぐらいに入荷して、一気に売れましたね。
千藤:ランキングが上がったのは、欲しいという人の票と、実際に買った人が入れた票のどちらもが増えたからだと思います。
LM:他社でも見かけるし、最近流行りつつある番手ですよね。
千藤:スピニングロッドはトーナメンターだと、それこそリグごとに何本も用意するのが当たり前になってるけど、一般の人はライトリグ用に1本だけ持っていこう、みたいな人が多いんでしょう。
田中:金森隆志さんがよく使ってるアンチのフィクサーとか、奥田学さんのバンタム274Mみたいにアングラー主導型のロッドも安定した人気ですね。
千藤:自分もロッドメーカーをやっていて思うんですが、素材や生産技術はどんどん進化しているし、もっと尖ったモデルがランキングに入ってきてもいいと思います。テーパーもファスト気味なのが主流だけど、もうちょっとレギュラーテーパーで初心者から上級者まで使えるものとか、そういうのも出てきてほしいなと。仕事柄色んなメーカーのロッドを触ってるんで、そう思います。長さに関してもベイトロッドだとひと昔前は6ft6inが定番の長さで、今は6ft10inに長くなっているけど、スピニングは6ft6inのままでずっと止まってる感じがします。
長谷川:12位に、エンジンのスペルバウンドコアが入ってます。これはミドスト特化ロッドなので、関東では人気の1本です。グラディエーターマキシマムのマックスフィクサーはお店でもすごく人気です。フィクサーもアンチがデビューしてからずっと人気が衰えない1本です。販売価格的に手に入れやすいのも理由だと思います。あとDAIWA、シマノは流通量がハンパない。手に入れやすいというのも人気につながってますね。同じぐらいの流通量があれば、千藤さんのロッドもランキング上位に入ってくると思いますよ(笑)。
LM:いい締めくくりになりました(笑)。
T.O.Y.2021スピニングロッド部門ランキング
順位 | 変動 | ブランド | 製品名 | ポイント |
1 | →1位 | ジャッカル×シマノ | ポイズンアドレナ266L | 131 |
2 | ↑13位 | ジャッカル×シマノ | ポイズンアドレナ2610UL/M | 123 |
3 | ↓2位 | レイドジャパン | グラディエーターアンチGA-61ULS-STフィクサー | 109 |
4 | ↑16位 | レジットデザイン | ワイルドサイドWSS-ST65L | 99 |
5 | NEW | シマノ | ゾディアス268L | 67 |
6 | ↓4位 | レイドジャパン | グラディエーターマキシマムGX-61ULS-STマックスフィクサー | 61 |
7 | ↓3位 | シマノ | ゾディアス264UL | 55 |
8 | ↑10位 | シマノ | バンタム274M | 52 |
9 | ↓7位 | ジャッカル×シマノ | ポイズンアドレナ264UL | 48 |
10 | ↑23位 | シマノ | エクスプライド265UL | 45 |
11 | NEW | DAIWA | スティーズSC S64L-SV STファイアフラッシュ | 43 |
12 | NEW | エンジン | スペルバウンドコアSCS-60-1/2ULST | 41 |
13 | ↓5位 | シマノ | ゾディアス264L | 40 |
14 | ↑25位 | シマノ | エクスプライド266L | 38 |
15 | ↓6位 | レイドジャパン | グラディエーターアンチGA-63LS ディフェンダー | 36 |
16 | ↑19位 | シマノ | ゾディアス270M-2 | 35 |
17 | NEW | ジャッカル×シマノ | ポイズングロリアス266L | 33 |
18 | ↑30位 | DAIWA | ハートランド7102L+FS-SV AGS18 別誂 冴掛 710 AGS | 31 |
19 | ↑20位 | DAIWA | リベリオン641UL/MLXS-ST | 28 |
20 | ↓16位 | レイドジャパン | グラディエーターマキシマムGX-59ULS-AS ソリッドマックスUL | 27 |
21 | NEW | レジットデザイン | ワイルドサイドWSS-ST64L+ | 25 |
22 | NEW | シマノ | エクスプライド263L-S | 23 |
23 | ↓12位 | DAIWA | スティーズ681MLFS-SVキングボルト | 22 |
24 | NEW | シマノ | エクスプライド264UL | 20 |
24 | NEW | シマノ | エクスプライド267L+ | 20 |
26 | NEW | DAIWA | ブレイゾン641L | 19 |
26 | NEW | ノリーズ | ジャングルスピン680JMHS | 19 |
28 | ↓14位 | レイドジャパン | グラディエーターアンチGA-611MLS-STストライド | 16 |
29 | NEW | レジットデザイン | スタンドアウトSOC-65ML | 15 |
30 | NEW | アブ・ガルシア | ベルサートVERA-66ULS | 13 |
HISTORY of T.O.Y. 1999~2020
1999 | エバーグリーンインターナショナル コンバットスティックインスパイア |
2000 | メガバス デストロイヤー |
2001 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP |
2002 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP |
2003 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP |
2004 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP |
2005 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP【殿堂入り】 |
2006 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ |
2007 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ |
2008 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ |
2009 | エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ |
2010 | メジャークラフト コルキッシュCKS-60L |
2011 | エバーグリーンインターナショナル タクティクス・フォーチューンブルー |
2012 | アブ・ガルシア ファンタジスタディーズFDS-60ULEFフィネス1 |
2013 | アブ・ガルシア ファンタジスタディーズFDS-60ULEFフィネス1 |
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