読者が選んだ2021年バス用スピニングロッド人気ランキング【T.O.Y.2021】



これまでのT.O.Y.の歴史の中で、スピニングロッドの殿堂入りはエバーグリーンの『テムジン・エアリアルHP』のみ。しかし、その次の殿堂入りを狙うべく、新たな1本がその扉の目の前までやって来た。果たして、来年のT.O.Y.でそれを実現することができるのか!?

【1位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ 266L【→1位 131P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
1.98m1本87g3~10g3~6lbファスト39,050円(税込価格)

4年連続の栄冠で、ついに殿堂入りに王手!!

ライトリグから小型ハードルアーまで幅広く扱える、スピニングのバーサタイル王者がついに殿堂入りへと王手をかけた! コンパクトなフィールド、または多くのタックルを持てない状況ならば、コレ1本でゲームが成立してしまうという究極のバーサタイルモデルで、オカッパリやレンタルボートでのアプローチが大半を占める、日本ならではの結果かもしれない。

【2位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ2610UL/M【↑13位 123P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
2.08m1本90g2~15g1.5~8lbエクストラファスト43,450円(税込価格)

特殊とも思える味付けのワームSPが一気に上昇!

しっかり感のあるミディアムパワーのブランクスに、ソフトながらも高感度なチューブラーティップを搭載したワーミングスペシャル。ライトリグを繊細に操ることができ、食い込みの良さで渋いバイトもフッキングへと導ける。抵抗感が少ないハードルアーも扱えるのが嬉しい。

【3位】レイドジャパン グラディエーターアンチGA-61ULS-STフィクサー【↓2位 109P】

全長総数使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
6ft1in1本1/32~3/16oz3~5lbファスト34,650円(税込価格)

現代バス界の世相を反映したライトリグ完全対応モデル

無骨なアンサンドフィニッシュのブランクスと、30tカーボンのソリッドティップをコンボさせたライトリグスペシャル。これ以上ないほどナチュラルなアクションをワームに伝えるために、ゼロフィンガースタイルでソフトに握ることができるFujiのIPSシートを採用している。

【4位】レジットデザイン ワイルドサイドWSS-ST65L【↑16位 99P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
6ft5in1本86g1.8~7g3~6lbファスト31,900円(税込価格)

ひと味違うソリッドティップ!

硬めの30tソリッドティップはダルい感じを徹底的に廃し、ボトムの地質&地形を敏感に感じ取って不意の根掛かりも抑制し、感じる変化をしっかりとバイトへとつなげる。キャロライナリグやダウンショットリグ、シャッドにも有効。

【5位】シマノ ゾディアス268L【NEW 67P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
2.03m2本97g3~10g3~6lbファスト20,570円(税込価格)

あと数mの飛距離をアシストしてくれる「ロクハチ」

バーサタイルモデルより、もう一歩先の飛距離が欲しいときに頼もしく思えるセミロングモデル。10gまでのライトリグ&小型ハードルアーを快適に扱えるので、広範囲で食わせを意識したゲームを展開できる。

【6位】レイドジャパン グラディエーターマキシマムGX-61ULS-STマックスフィクサー【↓4位 61P】

全長総数使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
6ft1in1本MAX3/16オンスMAX5lbエクストラファスト55,000円(税込価格)

フィクサーのさらに上を行く、究極の『黒幕』

フィクサーのコンセプトを踏襲しつつ新素材のブランクスとオールトルザイトリングガイドを採用してマックス級のブラッシュアップを実現したファクトリーカスタム。下は2.5gから上は5gまで、リグ重量の幅広い対応力も魅力。

【7位】シマノ ゾディアス264UL【↓3位 55P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
1.93m2本95g2~7g2~5lbファスト19,800円(税込価格)

ライトリグに命を吹き込む繊細なティップが武器

ウルトラライトパワーのティップは非常に繊細な味付けで、アングラーが意図する生命感溢れるアクションをライトリグへとしっかりと伝達できる。過度なファストテーパーではないので、アキュラシーキャストが決まりやすい。



【8位】シマノ バンタム274M【↑10位 52P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
2.24m2本102g5~18g4~10lbレギュラー53,900円(税込価格)

奥田学の右腕ロングパワースピン!

カーボンをベースにわずかながらグラスを複合させたブランクスは絶妙なしなりを見せ、適度なラインスラックを作り出してライブリーなスイミングを実現する。ハードルアーや小型スイムベイトも使えるだけのパワーも持つ。

【9位】ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ264UL【↓7位 48P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
1.93m1本85g2~7g2.5~5lbエクストラファスト37,400円(税込価格)

この繊細さがワームを『生き物』へと変える!

ネコリグやダウンショットリグなど、ピンスポットでアクションし続けて食わせるようなスタイルに最適なモデル。繊細なティップがライブリーな動きをワームに与えて、スレたバスの口を否が応でも開かせる。

【10位】シマノ エクスプライド265UL+【↑23位 45P】

全長総数重量使用ルアー範囲使用ライン範囲テーパー価格
1.96m1本92g2~10g2.5~6lbレギュラーファスト30,250円(税込価格)

エキサイトトップⅡならアタリが増幅して感じられる

シマノオリジナルの超高弾性ソリッドをチューブラー穂先の先端に封入したエキサイトトップⅡをティップ部分に採用。これまでとは別次元の感度を得たことで、ショートバイトや甘嚙みすらアクティブに掛けていける。

続いては座談会!

「66L」が今年で4冠人気の秘密は無難さか

LM:昨年もポイズンアドレナ266Lが1位で、これでスピニングロッド部門は2018年から4年連続で同じ番手が1位となりました。たしかにこの番手はオールマイティーに使えるから、安定した人気なんだと思います。

長谷川:これは琵琶湖のワカサギパターンもあると思います。PEラインが使えて、意外とパワーがあるからロクマルがきても対応できるのも理由のひとつなのかなと。

千藤:あとはメディアや動画でのアドレナ使いなアングラーが多くて、大抵の場合使っているロッドが266Lというのもあると思います。

LM:2位のポイズンアドレナ2610UL/Mっていうのはどんなロッドでしょうか。

長谷川:ティップが柔らかくて、バットがしっかりしてる竿です。お店でも結構売れました。9月ぐらいに入荷して、一気に売れましたね。

千藤:ランキングが上がったのは、欲しいという人の票と、実際に買った人が入れた票のどちらもが増えたからだと思います。

LM:他社でも見かけるし、最近流行りつつある番手ですよね。

千藤:スピニングロッドはトーナメンターだと、それこそリグごとに何本も用意するのが当たり前になってるけど、一般の人はライトリグ用に1本だけ持っていこう、みたいな人が多いんでしょう。

田中:金森隆志さんがよく使ってるアンチのフィクサーとか、奥田学さんのバンタム274Mみたいにアングラー主導型のロッドも安定した人気ですね。

千藤:自分もロッドメーカーをやっていて思うんですが、素材や生産技術はどんどん進化しているし、もっと尖ったモデルがランキングに入ってきてもいいと思います。テーパーもファスト気味なのが主流だけど、もうちょっとレギュラーテーパーで初心者から上級者まで使えるものとか、そういうのも出てきてほしいなと。仕事柄色んなメーカーのロッドを触ってるんで、そう思います。長さに関してもベイトロッドだとひと昔前は6ft6inが定番の長さで、今は6ft10inに長くなっているけど、スピニングは6ft6inのままでずっと止まってる感じがします。

長谷川:12位に、エンジンのスペルバウンドコアが入ってます。これはミドスト特化ロッドなので、関東では人気の1本です。グラディエーターマキシマムのマックスフィクサーはお店でもすごく人気です。フィクサーもアンチがデビューしてからずっと人気が衰えない1本です。販売価格的に手に入れやすいのも理由だと思います。あとDAIWA、シマノは流通量がハンパない。手に入れやすいというのも人気につながってますね。同じぐらいの流通量があれば、千藤さんのロッドもランキング上位に入ってくると思いますよ(笑)。

LM:いい締めくくりになりました(笑)。

センドウ「自分もロッドメーカーをやっていて思うんですが、素材や生産技術はどんどん進化しているし、もっと尖ったモデルがランキングに入ってきてもいいと思います」
2017年にリリースされたグラディエーターアンチシリーズ。その当時から今なおフィクサーが人気を博しているのは、金森隆志さんが実戦で多用しているからに違いない。
奥田学さん愛用のバンタム274M。10年近く前から人気の番手で、ファイナルディメンション時代から「陸王スピン」というニックネームで呼ばれているほどだ。
長谷川「DAIWA、シマノは流通量がハンパない。同じぐらいの流通量があれば、千藤さんのロッドもランキング上位に入ってくると思いますよ(笑)」

T.O.Y.2021スピニングロッド部門ランキング

順位変動ブランド製品名ポイント
1→1位ジャッカル×シマノポイズンアドレナ266L131
2↑13位ジャッカル×シマノポイズンアドレナ2610UL/M123
3↓2位レイドジャパングラディエーターアンチGA-61ULS-STフィクサー109
4↑16位レジットデザインワイルドサイドWSS-ST65L99
5NEWシマノゾディアス268L67
6↓4位レイドジャパングラディエーターマキシマムGX-61ULS-STマックスフィクサー61
7↓3位シマノゾディアス264UL55
8↑10位シマノバンタム274M52
9↓7位ジャッカル×シマノポイズンアドレナ264UL48
10↑23位シマノエクスプライド265UL45
11NEWDAIWAスティーズSC S64L-SV STファイアフラッシュ43
12NEWエンジンスペルバウンドコアSCS-60-1/2ULST41
13↓5位シマノゾディアス264L40
14↑25位シマノエクスプライド266L38
15↓6位レイドジャパングラディエーターアンチGA-63LS ディフェンダー36
16↑19位シマノゾディアス270M-235
17NEWジャッカル×シマノポイズングロリアス266L33
18↑30位DAIWAハートランド7102L+FS-SV AGS18 別誂 冴掛 710 AGS31
19↑20位DAIWAリベリオン641UL/MLXS-ST28
20↓16位レイドジャパングラディエーターマキシマムGX-59ULS-AS ソリッドマックスUL27
21NEWレジットデザインワイルドサイドWSS-ST64L+25
22NEWシマノエクスプライド263L-S23
23↓12位DAIWAスティーズ681MLFS-SVキングボルト22
24NEWシマノエクスプライド264UL20
24NEWシマノエクスプライド267L+20
26NEWDAIWAブレイゾン641L19
26NEWノリーズジャングルスピン680JMHS19
28↓14位レイドジャパングラディエーターアンチGA-611MLS-STストライド16
29NEWレジットデザインスタンドアウトSOC-65ML15
30NEWアブ・ガルシアベルサートVERA-66ULS13

HISTORY of T.O.Y. 1999~2020

1999エバーグリーンインターナショナル コンバットスティックインスパイア
2000メガバス デストロイヤー
2001エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP
2002エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP
2003エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP
2004エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP
2005エバーグリーンインターナショナル テムジン・エアリアルHP【殿堂入り】
2006エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ
2007エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ
2008エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ
2009エバーグリーンインターナショナル テムジン・スピンコブラ
2010メジャークラフト コルキッシュCKS-60L
2011エバーグリーンインターナショナル タクティクス・フォーチューンブルー
2012アブ・ガルシア ファンタジスタディーズFDS-60ULEFフィネス1
2013アブ・ガルシア ファンタジスタディーズFDS-60ULEFフィネス1

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!