エリアトラウト用フックの選び方をタイプ別にわかりやすくご紹介【エキスパート編】

「もっとアタリを獲りたい! 」「もっとたくさん釣りたい!! 」ならば、エキスパートの世界へと足を踏み入れる必要がある。そして、より細分化されたフックセレクションが迫られることに。果たしてキミは、付いてこれるか!?

●文:ルアーマガジン・マス王編集部

エリア専用フックの基礎知識 エキスパート編

突き詰めたフック選びで釣れる魚の数は増える!

ビギナー編ではルアーのタイプ別にフックも使い分けることを説明したが、エキスパート編ではさらに突っ込んだ使い分け方法を伝授する。

まずは『スプーンの重量別フックの使い分け』で、スプーン本体の重量に合わせてフックの線径を選ぶ。例えば0.4~0.6gの超マイクロスプーンにはSPシリーズの中でも線径がもっとも細い『11F』を装着すると、全体的にバランスが取れてしっかり泳ぎ、アタリも獲りやすい。

さらに活性の強弱といった魚の反応次第でフックサイズを調節すると、より確かなフッキングに持ち込みやすくなる。

エキスパート向けの具体的フックチョイス

大型魚狙いなら太くて強い41F

エキスパートフック ミディアムヘビーワイヤー SP-41F(ヴァンフック)

強度に優れたミディアムヘビーワイヤーを採用した『41F』は、イトウやドナルドソンなどの大型魚に最適だ。

サイズ入数カラー価格
#10、#8、#6、#4、#216本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

魚が反転しない、口を閉じないならワイドゲイプ

スプーンエキスパートフック ワイドゲイプ SW-21F(ヴァンフック)

バイトしても反転せずに真っ直ぐ進んで来る、もしくは口を閉じないなどフックが掛かりにくい状況なら、軽めのスプーンにワイドゲイプの『SW-21F』がおすすめです。

サイズ入数カラー価格
#9、#8、#7、#616本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

【スプーンサイズ:0.4~0.6g】おすすめフックサイズは#10、#8

スプーンエキスパートフック スーパーファインワイヤー SP-11F(ヴァンフック)

スプーンエキスパートシリーズで、もっとも線径が細いモデル。通常のフックでは拾えないアタリも獲れる。

サイズ入数カラー価格
#9、#8、#7、#616本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

【スプーンサイズ:0.6~1.5g】おすすめフックサイズは#8、#7、#6

スプーンエキスパートフック ファインワイヤー SP-21F(ヴァンフック)

もっとも汎用性が高いSP-31Fより線径が一段階細いが、不意の大物にも耐え得る強度を持ち合わせている。

サイズ入数カラー価格
#9、#8、#7、#616本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

【スプーンサイズ:1.5g以上】おすすめフックサイズは#7、#6、#5

スプーンエキスパートフック ミディアムワイヤー SP-31F(ヴァンフック)

汎用性の高さとフッ素コーティングによる抜群の刺さり性能は、トーナメントでも大活躍。

サイズ入数カラー価格
#10、#8、#7、#6、#516本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

ワイドな動きのプラグにはワイドゲイプのフックを!

エキスパート編を締めくくるのは『プラグ用フックの使い分け』。中でもクランクベイトのように動きがワイドなルアーには、ワイドゲイプ仕様のフックがスタンダードになってくる。ルアーの体積が大きいだけに魚の口にルアー本体が入り切らなくても、大きく開き気味のフックポイントで外掛かりを誘発するのだ。

一方でバイトがあっても乗せられない、食いが浅いときにはフックサイズはそのままに、線径を細くすることで刺さり性能がアップする。線径が細くなったぶん強度面に不安が残りそうだが、最新のフックは細軸でも強度の高い合金鋼を使用しているので安心。またはナローゲイプ仕様にして、口に入りやすくするのもアリだ。

プラグはワイドゲイプが基本。乗りが悪ければ細軸、もしくはナローゲイプに。

【プラグ使用中の通常時】

ボトムエキスパートフック BC-33zero(ヴァンフック)

その名の通りボトム系ルアー用だが、クランクにも対応、スローに巻いてもフックポイントが立ちやすい。

サイズ入数カラー価格
#10、#8、#7、#610本、50本フッ素ブラック440円、1,760円(税込)

【プラグ使用中の乗りが悪いとき】

スプーンエキスパートフック ワイドゲイプ SW-21F(ヴァンフック)

細軸かつワイドゲイプでも高強度合金鋼に平打ちを施すことで開きにくく、強気のファイトにも向いている。

サイズ入数カラー価格
#9、#8、#7、#616本、50本フッ素ブラック660円、1,760円(税込)

しかし!? プラグの種類によってサイズが変わることも

ひと口にプラグと言ってもいろんな種類&動きがあり、その違いにより線径だけでなくフック自体のサイズを替えることもあり。

例えばワイドな動きのクランクやトップウォーターには#8~#7の標準サイズを、タイトの動きのマイクロクランクやミノーには#9の小サイズを装着するといった具合だ。

クランクベイト【#8、#7】 [写真タップで拡大]

ミノー【#9】 [写真タップで拡大]

同じサイズ表記でも大きさが違うことも

実は同じフックサイズ表記でも、その目的や線径の違いで実際の大きさは異なることがある。例えばBC-33zeroとSW-21Fとでは同じ#8でもSW-21Fの方が若干大きく、ボトムレンジでアタリが出にくいときに大きい方のフックを使うと、よりアタリを感じやすくなる。

【BC-33zero】#8 小 [写真タップで拡大]

【SW-21F】#8 大 [写真タップで拡大]

現在ワイドゲイプのフックを開発中!

クランクベイトやトップウォーターなど、ワイドな動きでアピールするプラグに最適なワイドゲイプフックが3種類、開発進行中。プラグゲームがさらに面白くなるぞ!

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