
カバー攻略特集なのはわかったけど、カバーってどんなものがあるのかわからない? アシやブッシュって言葉は聞くけど、具体的なイメージがわかない? 大丈夫です。そんなカバー不慣れなアングラーのために、こんな企画をご用意! 古今東西のカバー(ここではスナッグレス性の高いルアーで狙いたいスポット全般と定義)の凡例をタイプごとに紹介し、プロアングラーからの解説コメントを紹介。カバー攻略の参考にして欲しい。今回はアシ帯、オーバーハングを解説していく。
●文:ルアーマガジン編集部
ぶっちゃけカバー論
黒田「企画を根本からぶち壊していいですか? 正直、カバーだけをみてどうこう考えるのはナンセンスだと思います。カバーって、バスがどこにいて、どこに身を潜めているのか、その目安でしかないんです。では何が重要でどう考えるべきなのかですが、第一にバスの生存にかかわる条件です。例えば水温が低すぎる、あるいは高すぎると生理機能がうまく働かないわけですから、快適な場所にバスは行きたがるわけです。いわゆるシーズナルパターンにあたります。それからベイトの存在。そのフィールドにはどんな種類のベイトがいて、バスは何を好んで食べているのか。それらの要素を考えた後に、撃つべきカバーが決まってくるわけです。例えば夏、バスがみんな水通しのいい場所でワカサギを食べているのに、アシ際にクローワームを投げたって可能性は低いわけです。そんな考え方を前提に、各カバーに対してコメントしていきますね」
シャローカバーの超典型
黒田「アシの壁そのものもいいのですが、水中のアシの下がえぐていることも多く、一見平面的なタイプに見えますが、実は立体的だったりします。アシは水深が浅くて底質が固いところ、ガマは水深が少しあって泥底でも生えるといった違いがありますので、周辺の環境を推察する要因にもなります」
黒田「春先の新芽が生え始める季節で、手前に見えているのはガマですね。奥までルアーをいれられるとは思いますが、季節的なことを考慮すると狙うべきは入り口(オープンウォーターとの境目)だと思います。特に狙いたいのは写真左側の水面から少しだけ新芽や枯れアシが出ている場所。自分であればこういった場所にジグを落としたり、隙間にスピナーベイトを通したりすると思います」 [写真タップで拡大]
編集部おすすめルアー:テキサスリグ
根掛かりを気にせず、テンポよく攻略したい。

単体では美味しく無い?
黒田「強いて言えば、落下昆虫が期待できるというのが強みですが、オーバーハング単体にカバーとしての魅力はそこまでないと思います。なにせバスがいる水中には何も変化がありませんからね。ただし、シェードを形成するという働きは大きくて、オーバーハングの下に他の要素が絡めば話は別ですが…」
黒田「写真だとローライトなのでわかりにくいですが、葉っぱがしっかりと生えていないオーバーハングはシェードをしっかりと作ってくれないので、魅力は薄いです。濃いシェードができているのであれば、沖に出ているオーバーハングほどいいとは思います」 [写真タップで拡大]
編集部おすすめルアー:虫ルアー
『ルアーマガジン』2023年7月号 発売情報
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発売日 | 定価 |
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2023年5月19日 | 990円(税込) |
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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