カバーのバス釣り巧者「松下雅幸」の手練手管に学ぶ!【COVER+1】

テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は松下雅幸さんに聞いた。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 シーバス特集

松下雅幸さんのプロフィール

松下雅幸(まつした・まさゆき)

2016年から米国B.A.S.S.にエントリーし、昨年はバスマスタークラシックに出場。2022年度からは最高峰のエリートシリーズに昇格、セントジョンズリバー戦で3位入賞の活躍を見せた。

イヴォーク2.0のシークレット・チューン

以下、松下さんの回答。

試合でバンクを撃つ展開になったら必ずデッキに並べるアイテム、それがイヴォーク2.0です。ウッドカバーはもちろん、ブッシュやボートドック、水深のある橋脚にサスペンドする魚をねらうこともあります。

大好きなルアーなので大量にストックしていて、イヴォークのこのサイズに関しては、たぶん木村(建太)君よりたくさん釣ってるはずですよ。

このルアーが好きなのは、カバーにコンタクトさせたときの「柔らかいタッチ感」潜行角度が緩くてガツッと刺さりにくい。適度なタッチ感ですり抜けてくれるから、スピーディーに引いてこれるんです。そしてなにより「バスが食う」泳ぎを持ち合わせたクランクだと思います。

それからもうひとつ。もともとは固定重心のサイレントモデルですが、使い込むと内部のウエイトが微妙にズレて「コトコト」鳴るんですよ。これが僕の一軍ボックスにたくさん入ってます。作者には「そこまでやらんでええやろ」って言われるんですが(笑)。

タオルに包んでハンマーで叩いて外すこともできますが、壊れちゃう可能性もあるので、あくまで自己責任で!

なお、増水時など水深30cmぐらいの浅いところに魚が差していればスイムジグに変えます。ストレートに巻くときは1/4~3/8ozのマツラバにデスアダーグラブ・ツインテール。ここぞというスポットではバルビュータ4inをセットして、シェイク巻きでややスローに誘っていきます。

タックル解説

イヴォーク2.0【デプス】

昼になって太陽が高くなると、カバーのなかでも深いシェードのところにデカい魚が浮く。そういう魚もクランクやスイムジグでねらって獲れます。

【クランクベイト用タックル】

  • ロッド:ゲインエレメント・7ftグラスモデル・プロト
  • リール:メタニウム
  • ライン:シューター20lb

マツラバ1/4~3/8oz + バルビュータ4in【デプス】

増水時など水深30cmぐらいの浅いところに魚が差していればスイムジグです。ストレートに巻くときは1/4~3/8ozのマツラバにデスアダーグラブ・ツインテール。ここぞというスポットではバルビュータ4inをセットして、シェイク巻きでややスローに誘っていきます。

【スイムジグ用タックル】

  • ロッド:ゲインエレメント・フリッピングエレメント GE-71MHR
  • リール:メタニウムXG
  • ライン:シューター22lb

※ロッドはデプス、リールはシマノ、ラインはサンライン

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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