カバーのバス釣り巧者「福島健」の手練手管に学ぶ!【COVER+1】

テキサスリグからパワーフィネスまで、多彩なアプローチが存在するカバーの釣り。シンプルな攻めが通用しないときに試したい「+1」のアイデアとは? カバー巧者8名の手練手管に学ぶ「COVER+1」。今回は福島健さんに聞いた。

●文:ルアーマガジン編集部

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福島健さんのプロフィール

福島健(ふくしま・けん)

2011年JBトップ50年間チャンピオン。サイトやフィネスから超高速クランキンまで多彩かつ独自性の高いフィッシングスタイルで知られる。2020年からは自身のロッドブランド「Armada」を始動させた。

一撃で勝負を決めるアプローチ考

以下、福島さんの回答。

カバー撃ちでは、スタビルの5gにフラップクロー4inを組み合わせることが多いですね。ボリュームがデカすぎると思うかもしれませんが、そもそもカバーでアベレージサイズを釣ろうと思っていないんですよ。

小さいワームで先に小バスが食っちゃったら、同じカバーにデカい魚がいても次のキャストで食わせるのはほぼ不可能。なるべく「一投で」ビッグフィッシュを食わせたいんです。

そのために重要なのがアプローチ。カバーにもいろんなタイプのものがありますが、基本は「もっとも岸側の浅いスポット」を撃つことです。

なぜかといえば、バスの視線の先にルアーとバンクしかない状態を作ってやったほうが口を使わせやすいから。サイトフィッシングと同じ理屈です。

たとえばねらっているのがレイダウンで、バスが沖側の枝に浮いているとしても、なるべく「岸側」で食わせたい。

だから、撃ったあとに比較的時間をかけて誘って、魚が気づいて寄ってくる時間を与えてやります。

誘う時間はまちまちですが、普通の人が10秒シェイクしてピックアップする状況でも、僕は30秒以上かけていることが多いと思います。ボトムをトントン小突いて、ワームの動きと音で気づかせるイメージです。

過度なプレッシャーがある場合、またはサイズを問わずバスを確認したいときは、ツインテールリンガーのカバーネコも使います。アプローチの方法はスタビルと同じ。とにかくバイトがもらえるワームだと実感しています。

タックル解説

ツインテールリンガー4.7in【エバーグリーンインターナショナル】

フックはN・S・Sフックパーフェクション#1/0(ハヤブサ)、ネイルシンカーは2.7~3.5g程度。

【ネコリグ用タックル】

  • ロッド:アルマダ AR-C66MLST/LS
  • リール:レボLTX-BF8(アブガルシア)
  • ハンドル:リバイブPGカーボンハンドル92mm
  • ライン:バスザイルマジックハード R 16lb

※ロッドはアルマダ、ラインはエバーグリーンインターナショナル

スタビル5g+フラップクロー4in【エバーグリーンインターナショナル

フックとシンカーが交換可能なハイブリッド・ジグ。フックはLDマスター#3/0(がまかつ)が装着されている。ハイシーズンは5g中心、低水温期ほど重くすることが多い。

【スタビル用タックル】

  • ロッド:アルマダ AR-C71HST/LS
  • リール:スティーズSV TW 1012SV-XH(DAIWA)
  • ハンドル:リバイブPGカーボンハンドル92mm
  • ライン:バスザイルマジックハード R 16lb

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

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