イヨケン流「フロッグ」で狙うバス釣りオープンウォーター攻略

不朽の名作・アイオビーの生みの親であるイヨケンがあらためて挑むレギュラーサイズのフロッグゲーム。スモールフロッグやエラストマータイプが主流の現在、敢えてレギュラーサイズでチャレンジするその意図とは……? 関東ハイプレフィールド×イヨケン×フロッグゲームの真骨頂、とくとご覧あれ!! 今回はオープンウォーターを攻略するぞ!

●文:ルアーマガジン編集部

伊豫部健さんのプロフィール

伊豫部健(いよべ・けん)

1979年3月21日生まれ。愛知県常滑市出身&在住。中学2年の時に地元知多半島の野池で初めてバスを釣った感動を胸に、アメリカからヨーロッパに至るまで世界の第一線で活躍するプロアングラー。座右の銘は『Never Give Up』と『FISH it EASY!』。

今取材時、ファンの息子さんがイヨケンの目前で人生初フィッシュ!!

伊豫部「僕も初バスは今でも鮮明に覚えてる。この感動は一生モノ。良かったね~!」

今やフロッグも状況によって使い分けていく時代……『泳がせて食わす』という、もうひとつの醍醐味とは?

奥で気付かせ手前で食わす首振りフロッグの真骨頂!!

伊豫部「ちょっと違うフロッグに……」

ボックスから取り出したのは、手塗りのプロトタイプフロッグ。

伊豫部「柔らかボディが特徴のオリジナルフロッグ。オーソドックスさが逆にいいでしょ(笑)」

根掛かりしない水面トップは最強!! 中空フロッグの最大の利点はスナッグレスであるということ。また、タイプによってはペンシルベイトのように左右の首振りアクションも演出できる芸達者なのだ。

ちょうど流れが出てきたタイミングで、アシとガマの複合スポットをひと狙い。奥から手前へ……左右にキレよく首を振りながら泳ぐフロッグに、いきなりのバイト!!

伊豫部「よっしゃ出た!! バレんなよ!!」

プロトフロッグに食らいついたのは堂々45cmのグッドワン!!

伊豫部「カバーの奥に入れ込んだところから外側までアクションを入れて、奥に潜んでいるであろうバスに追尾させて食わせる。コンディションがいいとは言えない中、柔らかい素材のフロッグをチョイスしたのが正解だったね。霞ヶ浦水系での貴重な1本、久々に興奮しましたワ~。カバーかオープンか……1種類のルアーでトコトン楽しめる、釣れたらデカいフロッグゲーム、皆さんも是非、楽しんでみて下さいネ!!」

【オープンウォーター攻略のキモ】パターンは狭→広、濃→薄

伊豫部「ワイドオープンなエリアでは、シェード自体もカバーと捉えるようにしましょう。シェードは午前と午後、太陽の向きで変化していきますが、暗部がより広い方がバスも安心するので警戒心は薄れがちですね」狙いドコロを考慮して、時間帯によってアプローチ方法に変化を持たせよう。

バイトタイムは有限。攻めるエリア一体を考えたときに、バスが集まるのはどのあたりなのか……ざっくり見渡して、まずは広い視野でカバーを捉えてみよう。

【フロッグ攻略ロッドアクション】ドッグウォーク

ドッグウォークをイメージしてアクションさせるのではなく……

糸フケをはたくイメージでフロッグを振り向かせてみよう!!

ペンシルやポッパーなどでお馴染みのドッグウォークアクション。キモはラインスラックの扱い方にある。

伊豫部「ルアーを動かそうという意識の下にやると、これまたどこかに余計な力が加わるのかナチュラルな動きが出づらい。最初は軽く、1回ごとにラインスラックをはたくイメージでチョンチョンと」

慣れたら連続でやってみよう。

出た糸フケを巻き取るイメージで!!

ハンドルを巻くタイミングはロッドを上に戻すとき。一連の流れはこうだ。

伊豫部「ロッドをちょんと下ろす、下ろしたロッドを上げる(と同時に巻く)、ちょんと下ろす」の繰り返し。

アシ壁ポケットの奥からドッグウォークでバスを誘い出せ!!

伊豫部「僕はポケットのみ、しかもより深い、奥行きのあるポケットを狙い撃ちしていきます。アシ壁ポケットは産卵後のバスの休息地でもあるんです」 [写真タップで拡大]

奥側からネチネチと首振りさせ、入り口付近でスライド幅をとって逃げていく様を演出。バスの追尾を誘導しよう。 [写真タップで拡大]

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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