私たちのフィールドには、ルアーを送り込むのがためらわれるような難攻不落のヘビーカバーが存在する。水面に分厚く堆積したフローティングカバー。キャストさえ許されないほど高く伸びた草木やアシ。そんな手強いヘビーカバーを味方にするテクニックを我らが釣りウマ兄貴・エグシュンこと江口俊介さんにレクチャーしてもらった。今回は「ウェッピング」の狙い方をご紹介。
●文:ルアーマガジン編集部
江口俊介さんのプロフィール
江口俊介(えぐち・しゅんすけ)
日本最高峰のバスフィッシングトーナメント・JBトップ50で長きに渡り活躍し、数々の輝かしい戦績を残し2022年に引退。バス・ソルト問わず様々な釣りに精通する誰もが認める釣り上手。
COVER TECHNIC FILE02「ウェッピング」
やり方
オーバーヘッドキャストやサイドハンドキャストでアシなどの背の高いカバーの上を通過させ、奥の水面に落とし込む。タックルは7ft前後の長めのベイトロッドと20lb以上のフロロカーボンラインなど、魚を掛けたら抜き上げられるパワーがあるものを選ぼう。
適合ルアー
- テキサスリグ
- リーダーレスダウンショットリグ
- 高比重ノーシンカーリグなど
有効なシチュエーション
- 自分より高さがある草やアシの奥にルアーを入れたいとき
- 土手の上など水面と自分との間に距離があり、草木が生い茂っているとき
誰も撃たないから釣れる! 試してみる価値あり!
江口「そこまでのヘビーカバーに対してちゃんとカバー撃ちをしようという意識の人はそう多くはないので、釣れるアプローチですよね。注意点は、着水音を極力小さくすること。ルアーをキャストしたままの勢いでボチャンと着水させたら、せっかくカバーにいたバスが逃げてしまいます。ラインを手前のアシや草にもたれかけさせて、サミングしながらルアーを水面に静かに落とすのがキモです。カバーが覆いかぶさった岸沿いはバスがつきやすいので、陸っぱりでもボートでもウエッピングは武器になりますね」
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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