超ショートレングスのバスロッド『ヒロイズム カリプソ(スミス)』はヒロ内藤さんが辿り着いた究極の1本

アメリカ生まれのバスフィッシングを、日本に広めることに尽力した偉人・ヒロ内藤さんが提唱し続ける「仕掛ける釣り」バス釣りの本質に迫るこのスタイルにマッチした、究極の竿がいよいよ完成した。ここでは、氏の哲学の到達点とも呼べるその最新モデルの全容に迫る!

●文:ルアーマガジン編集部

ヒロ内藤さんのプロフィール

[写真タップで拡大]

ヒロ内藤(ひろ・ないとう)

バスフィッシングの黎明期より活躍する活躍するアングラーで、日本で初めてバスマスタークラシックを取材したことでも知られるバスフィッシングの伝道師的存在。アカデミックな視点を持ちつつも、ロマンとこだわりがつまったスタイルは今なお多くの釣り人を魅了する。

2022年、たどり着いたIsm(哲学)の到達点

バスフィッシングの根底にあるもの

ブラックバスが日本に移入され、100年が経とうとしている。もちろん、発祥の地であるアメリカに目を向ければその歴史はさらに古く、決して短くはない現在までの間には、バスフィッシングにおけるいくつもの革命・革新が起こってきたことは想像に難くない。プラグメーカー『ヘドン』の誕生はそんな大きな変化のひとつに間違いなく数えられるだろう。

そんな『ヘドン』だが、ある1人のアングラーにとてつもない影響を与えた。それが日本におけるバスフィッシングの伝道師にして、黎明期から活躍するレジェンドアングラー・ヒロ内藤さんだ。

ヒロ「1892年に世界初のプラグを作り出したジェームス・ヘドンが、1902年の『ヘドン』誕生時に発売した最初のプラグはスロープノーズでした。そしてそこにいたるまでの道のりで感じ、残した言葉が『ルアーの外見を本物に似せて得られるものはない』というものなんです」

たしかに、リアルなルアーの進化の行き着く先が、エサ釣りと大差ない世界になってしまうことは想像に難くない。しかし、ヒロさんが選んだのはエサ釣りとは真逆の、ルアーを使ったバスフィッシング。その根底にあるのは『待ち』ではなく、『仕掛ける』釣りだ。

ヒロ「やはりこちらから仕掛ていく釣りが面白いですよね。例えば、ペンシルベイトのザラスプークを使っていて、ゆっくりとしたテーブルターンをさせ続けていても反応がないとします。ですが、そのターンのうちの1回を、意図的に強くターンさせる変化をつけることでバイトさせることができれば、これほど楽しいことはないでしょうね」

アングラーの意のままにルアーを操り、それによってバスをキャッチする。これこそが仕掛ける釣りなのだ。

ヒロ「釣り人って、当然釣れなければ面白くはないわけですよね。ですが、延々と何をしても釣れてしまう状況が続いても面白くないと感じてしまう贅沢な生き物。では何がアングラーを満足させられると思います? それが仕掛ける釣り、つまり、思い描いたとおりに釣れたときなんですよ。ところで、そんな仕掛ける釣りを含め、僕のスタイルを遂行するにはロッドに3つの要素が必要であると考えています」

仕掛ける釣りに不可欠なロッドの要素とは

ヒロ「まずはキャスタビリティ。僕にとってのバス釣りで必要なのは遠くに投げられることではなく、いかに正確に投げられるか。誰も入れられない狭いピンスポットに、一発でキャストを決められて、それで釣ったらもう最高ですよね」

バスが付いていそうないかにもな場所へ、狙いを定めてルアーを正確にプレゼンテーションしていく。まさしく仕掛ていく釣りと言えるだろう。

ヒロ「それから操作性。これは先程のザラの例で出した通りですね。ルアーを思った通りに動かしきることができる性能が、仕掛ていく釣りには必要不可欠なんです。特にやる気のある魚が思わず口を使ってしまうような動きを出すための鍵になりますね」

3つ目は魚のコントロール力。つまりバスを掛けたあとのやりとりに関わる部分だ。

ヒロ「やっぱり大きい魚が釣りたいので、そういった魚に負けないタックルである必要があります。それも、先に紹介した2つの条件を満たしつつ、です」

そしてこのヒロ内藤さんの求める要素を形にしたロッドこそが、5ft2inという究極のショートロッドにして最高傑作『ヒロイズム カリプソ』だ。

超ショートレングスロッドが見せる極上の世界がそこに

ショートロッドはメリットだらけ!

[写真タップで拡大]

5ft2inの『カリプソ』はもちろん、ヒロさんの手掛けるロッドで特徴的な要素といえば、やはりその短さ。そこにはどんな狙いがあるのだろうか?

ヒロ「メリットは色々とあります。例えば、長いロッドだと、キャストしたあとにもより長く竿がぶれ続けます。ですがこれでは正確なキャストができないんです。投げたときにピタッと竿先が止まるロッドはより精度の高いアプローチができる。そのための短さです。例えば、同じ竿で、たった1in短くしただけでも良くなるはずです。竿が短くなれば、物理的に竿のブレが小さくなるからです」

ショートロッドの恩恵は、ルアーの操作感にも大きな影響を与えるのだという。

ヒロ「ジャーキングアクションは圧倒的にやりやすいです。それも縦横問わず、あらゆる向きで操作しやすいです。しかも、そのジャーク幅を自在に調整できる。長いロッドでもできなくはありませんが、想像してみてください。ギア比の低いリールと高いリール、どっちがゆっくり巻きやすいですか? ローギアを一生懸命巻いて速巻きはできますが、ハイギアのリールでできるスローな巻きスピードって、技術的にも精神的にも厳しいですよね。しかも疲労感が違う。僕が6ftのロッドでジャーキングだけで釣りを続けたら、2~3日で限界がくると思います。でも5ft2inなら、1週間はできるでしょうね」

そして意外にもこのショーロッドが、でかバスとのファイトにも強いのだという。

ヒロ「ファイト時の竿の操作が速いわけです。とくにボート際の攻防では、突発的に方向展開してこちらに向かって泳いでくるような動きを取られても、瞬時に竿を有効な位置に動かせますからね。それから、竿を立ててさえいれば、テコの原理で魚に対して容易に負荷を掛け続けられるのも短いロッドの利点です」

つまり究極的な短さは、ただそれだけでもすでに、ヒロさんの求めるロッドの要素を満たすに至っているのである。

製作者もファンも納得の最高傑作

DAIWAの技術提供を受け、OFTからリリースされていた『ヒロイズムエアー ジ・アンサー』はヒロさんのシグネチャーモデルの前作と言える。AGS(カーボンフレームのガイド)搭載に度肝を抜かれたファンも多かったはずだ。しかし、今回登場した『カリプソ』にはAGSが搭載されていない。それでもなお、自信を持って最高傑作であるとヒロさんは語る。

ヒロ「非常に軽かったAGSを搭載しない代わりに、5ft5inの『ジ・アンサー』よりも3ft、さらに短くしたんです」

それは、ヒロさんがそれまでに築き上げた哲学に、タックルの進化が合わさったからこそ現実となったのだ。

ヒロ「これが効果的でした。特に驚いたのが投げ心地。非常にロッドの戻りが早くなったため、ブランクスが曲がって戻るタイムラグをほぼ感じなくなりました。ピストルの引き金を引くと弾が出る。そのくらいのレスポンス感で、指を差した方向にすでにルアーが飛んでいる感覚です」

その完成度の高さは、旧モデルのヘビーユーザーすらも一瞬で魅了されたという。

ヒロ「『カリプソ』を作っているさなか、春にショップイベントでユーザーさんに実物を触ってみてもらう機会があったんです。その流れの中で、前のモデルを16本も持っている方に、実際に使ってもらったんですよ。そしたら、『これはいつ発売になるんですか? 』って聞かれたんです。それで8月ですよって答えたら、『夏まで楽しみはお預けか…』ってひどく落胆されていました(笑)。その方はもう、前のモデルは使うことはないだろうとおっしゃっていましたね」

コアなファンほど、新しくなったものに対して否定的である印象がないわけではない。しかし『カリプソ』は、そんなイメージさえも払拭してしまう。

ヒロ「現存する素材でやれることは全てやりました。これ以上、1mmたりとも変える場所のない自信作になっています」

バスフィッシングの伝道師が生み出した最高傑作を手に、『仕掛ける釣り』を体感せよ!

ヒロ内藤さんがロッドに必要であると考える3つの要素

  • キャスタビリティ:遠投よりも正確無比なアプローチができること
  • 操作性:ルアーを思うがままに、しかも快適に動かせること
  • 魚のコントロール力:でかバスの苛烈な突っ込みを瞬時にいなせること

ヒロイズム カリプソ【スミス】

ヒロ内藤さんの思い描くバスフィッシングに欠かせない「右腕」

バスフィッシングの本質とも呼べる『仕掛ける』釣りのために生み出したロッドシリーズの最新にして最高傑作。5ft2inという驚くほどのショートレングスが、正確無比なキャスティング精度、ルアーを思うがままに動かせる操作性、ビッグバスとのやり取りで武器となる取り回しの良さをもたらした。ラインナップは全部で4種類。100mm以下のジャークベイトを中心としたルアーの使用を想定したSJ、そして100mmを超える大型プラグを操作するためのLJで、それぞれに1ピースと2ピースモデルが用意されている。

ビッグバスとのファイト時にラインが擦れることを防ぎ、より安心してやりとりのできるスパイラルガイドを採用。もちろん、キャストフィールには影響がないのでご安心を! [写真タップで拡大]

ルアーの操作やバスとのやりとりで特に快適なショートグリップを採用。握り直した際に違和感が少ないよう、トリガーもショート化している。 [写真タップで拡大]

型番全長重さルアーラインパワーアクショングリップ長仕舞寸法価格(税込)
HIM-C52L-SJ15ft2in95g1/8~3/8oz8~20lbLエクストラファースト140mm157mm(1P)40,700円
HIM-C52L-SJ25ft2in97g1/8~3/8oz8~20lbLエクストラファースト140mm82mm(2P)41,250円
HIM-C52ML-LJ15ft2in99g3/16~1/2oz8~20lbMLファースト140mm157mm(1P)41,800円
HIM-C52ML-LJ25ft2in106g3/16~1/2oz8~20lbMLファースト140mm82mm(2P)42,350円

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

最新の記事

ルアマガプラス