カンパチはブリにも煮ている「青物」を代表する魚。やや扁平な魚体で体高があり、その分だけ遊泳力が強い。強烈な引きを見せる魚で、青物狙いの釣りでは人気が高い。遊泳力が高いだけあって身も締まっていながら、脂もよく乗る。秋になればよく肥えて食べごたえという意味でも人気がある。食べでのある大型魚、唐揚げにしてわいわい楽しむのもおすすめ。
●文:ルアマガプラス編集部
カンパチについて
養殖ものや小型でもそれほど味が変わらないちょっと不思議な魚!
スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属。ブリやヒラマサなどの仲間で、大型は1mを超える。磯に居付いていることもあり、ブリなどよりも岸から釣りやすい。小型はショゴ、シオなどと呼ばれ、沿岸で数釣れることも。30cmを超えると、立派なカンパチの味となる。ブリなどよりも小型と大型の味の差がない点も面白い。養殖、天然ともに市場価値は常に高い。
代表的なブランド
南方系の魚なので、おもに関東から西(南)で多く水揚げされる。沖縄などはヒレナガカンパチが多くなる。鹿児島、宮崎、和歌山、三重などでは養殖も盛んに行われている。とくに鹿児島は垂水を始め、養殖もののブランド魚として力を入れている。
おすすめ料理 | 旬 | 全国の主な産地 |
---|---|---|
刺身、焼き物、煮物など | 7月~10月 | 鹿児島、宮崎、伊豆諸島など |
カンパチの唐揚げ
食べやすい大きさに切りしょう油で下味をつけ片栗粉で衣付けして高めの温度で揚げる。
材料(2~3人前)、調理時間目安(20分)
- カンパチ:半身
- 片栗粉:約1カップ
- 揚げ油:適量
- しょう油:適量
- ポン酢:適量
- 紅葉おろし:お好みで
- カボス:1/2個
作り方
【手順1】
ひと口サイズに切る
3枚におろした身を、刺身にする感じで食べやすい厚さに切る。あまり薄いと食べ応えがない。1cm厚ぐらいで。
【手順2】
下味を付ける
カットした身をボウルに入れ、しょう油で下味を付ける。サッと洗う感じでOK。漬け込む必要はない。
【手順3】
衣を付ける
身の全体に片栗粉をタップリとまぶし、それから身を軽くたたいて、余分な衣をはたき落とす。
【手順4】
180℃の油で揚げる
フライパンに油を張って火にかける。身に火が通りやすく皮も小さいので、高温で一気に揚げる。適温は約180℃。
【手順5】
色が付いたら完成
表面がキツネ色になったら身にも十分火が通っている。油から上げて、ペーパーの上で余分な油を切れば完成。
【ワンポイント】下味はムラ洗いで付ける
完成!
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