いつものため池であと1尾バスを釣るための法則を水野浩聡さんが解説

年々難易度が高まる全国各地のバスフィールド。ため池もプレッシャーが高まるフィールドの代表格だ。昨年は釣れていたため池が今年はまったくダメということもしばしば。そんなフィールドでも達人たちは、新しい解決策を生み出し続けている。その一端を達人のひとりである水野浩聡さんからおすそわけしてもらおう!

●文:ルアーマガジン編集部

水野浩聡さんのプロフィール

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水野浩聡(みずの・ひろあき)

中部地方のため池や大江川、長良川などをホームグラウンドとするスーパーアングラー。フィネスな釣りから撃ち、巻き、ビッグベイトまで多彩にこなす。経験に基づく的確な釣り方で現代のすれバスをモノにする技術を持つ。

ため池のいまをどう釣りきるのか?

今回のテーマは、いつも行っているため池でプラス1本釣果を上げるための法則。教えてくれる方は誰もが認める中部エリアのスーパーアングラー水野浩聡さん。大江川中流域にほど近いエリアのため池でいざ実釣とあいなった。早速、フィールドに向かう車中にてこんなヒントが早くもポロリ。

水野「昔から比較的通っているため池ですね。最近2週間ぐらいは行けていなくて、前日は局地的に強い雨が降ったので、状況は正直どうなっているか分かりません。なのでルアーセレクトやゲームの組み立て方などはあまり決め打ちせずに行きたいですね。もしかすると普段のインレット以外に田んぼから水が溢れ出して臨時的なインレットが出来ていたりする可能性もゼロではないです。意外とそういう変化がパワースポットとして活躍することもあるので。水中の変化もしかり。時間帯の周期によってシェードが変わってくるタイミングとかも常に意識を持ち続けていますね」

大江川中流域に程近いため池。水深は1番深いところで6mとかなり深め。「5~6m沖から一気にブレイクになって駆け上がりができるポイントなので地形変化を釣ることが釣果への近道ですね」 [写真タップで拡大]

食わせに特化するよりも回遊の魚を狙うことがキモ!

水野「ため池って一見してみると、止水エリアなので、魚の回遊がないと思われがちです。実際に居ついている魚を撃ちモノやライトリグで食わせにかかるという釣り展開に固執している人をたくさん見かけます。でも、1日の状況の中で風が吹き始めたりして水が動くタイミングというのが何回もあるんです。実はそういうタイミングにこそ魚が一気に活性化するということがよくあるんですよね。なので、そういった動いているやる気のある魚に人間側から仕掛けていく釣りの方が意外に釣果を重ねやすかったりするんですよ。だから今日はそういった動いている魚に対してアプローチする釣り展開で魚をキャッチできればなと思っています」

まもなくポイントに到着した水野さん、池の状態をみて驚愕!

水野「あれ、30cmぐらい減水してる! 昨日あれだけ雨降ったのに何で?とりあえず増水と濁りが入っていればカバーの展開も考えてはいたんですけど、すでになくなりました(笑)。まあでも選択肢が一個減ったと思えば釣り方も絞りやすくなりますし!」

予想だにしない状況にも焦りを見せない水野さん。果して今日はどう展開していくのだろうか。

水野×夏のため池 どう見たて、どう正解を導きだすのか!?

水野「固定概念を取っ払い、常にフレッシュな思考回路が釣果アップのキーワードです。フィールドは天然もの。外的要因を念頭におき常に発見する気持ちを大切にしましょう」

真夏のため池3大要素「流れ、シェード、カバー」を忘れるべからず!

水野「真夏のため池に限っての話ではないのですが、鍵となる外的要因として『流れ、シェード、カバー』という3要素は絶対に意識して釣りをしています。流れがあったとしてシェードやカバーがなければ美味しいポイントではないので。その3つが複合的に重なればなるほど、そこが狙うべきポイントだと考えています」

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実釣途中に出会ったナイスガイにニッコリ!

同じフィールドで陸王U30出場メンバーの中川雅偉さんとばったり遭遇!

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水野「陸王U30応援してたよ! また次回頑張って!」
中川「次は絶対優勝します!」

やる気に満ち溢れた若さ全開のナイスガイであった。

目に見えない(水中)変化が夏を制するキーワード!

野池の必需品、バイブレーションはお忘れなく

太陽が西に傾き始めたタイミングで、風が吹き池に流れが再び発生しはじめた。

水野「先ほども言いましたけど、こういうタイミングが絶対1日の中で何回か訪れるんですよ。ため池という止水エリアと言えど、川やリザーバーと食わせるポイントは意外と似ているんですよね」

水野「TN60でブレイク周りをサーチしていこうかなと思います。お盆を過ぎて、全体水温が少しずつ下がってくると、横方向の動きに少しずつ反応が良くなってきます。そういうときにサーチもできてかつ、リアクションバイトも獲れるのでかなり有効的なルアーになってきます。サイズは浅いところも深いレンジもやれる60が1番使い勝手がいいですね。基本はただ巻きなんですけど、今回は地形変化がある場所をやっているので、深い側に落として、地形に沿って巻き上げていくという使い方が効果的です」

水野「ブレイクの壁にぶつけて、乗り越えたタイミングでバイトが1番あるので、ここでは気を抜かずに! たまにリフト&フォールで縦方向の動きを織り交ぜるものグッドです! 魚探の役割も果たせますしね」

TN60【ジャッカル】

「サーチ力と食わせ力は正直圧倒的です」

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長さ重さタイプ価格(税込)
60mm12.7gシンキング1,661円

安定感のある泳ぎ姿勢と圧倒的なキャスタビリティ。ボトム感知能力に優れておりサーチベイトとしての役割も申し分なし。ストラクチャーにコンタクトした際にヒラを打ってからの立ち上がりの良さも特徴のひとつ。

created by Rinker
JACKALL(ジャッカル)

使いどころ

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カバー以外のため池全体。沖の沈みモノや障害物を感知したり、レンジを刻んでパイロットルアーとしての役割も果たす。

使い方

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基本はただ巻きでボトム付近にコンタクト。リフト&フォールで縦ストを撃ったり、リアクションバイトを狙える。

外的要因と地形変化をセットで捉える

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水野「ブレイクが左右に伸びているエリアで、沖に流れが発生しています。この目に見える変化と見えない変化を捉えることがプラス1尾釣れるかどうかのカギですね」

「やっぱりいた!」風によるカレントとブレイクの1級ポイント!!

風によって発生した沖の水流とブレイクが絡むエリアで見事に的中!

いつも行っているフィールドだからと言って固定観念に囚われないことが大切です!

水野「風が当たるウィンディサイドとそれにより流れが発生するブレイクエリアの合流地点で食いました! つまむエリアや複合的要素がタイミングよくハマるといつも行っている激スレため池でも釣れるため池になる魔法がかかるんです!」

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『ルアーマガジン』2023年1月号 発売情報

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『ルアーマガジン』2023年1月号

今月号のルアーマガジンは2つの「モノ」特集! まずは皆様もついつい使ってしまう言葉「神ルアー」。ガチで釣れるルアーの使いこなしや理論・理由を様々なアングラーさんの目線で紹介していきます。そしてもうひとつが「コスパ!」今の世の中、誰しも懐事情は厳しいもの…。悩めるすべてのアングラーに捧げる、お得術にご注目あれ! あ!今回のルアマガから創刊25周年に突入です! 直前から色々とありますが、今年も色々と盛り上げていきますよ~。

  • 発売日:2022年10月20日
  • 定価:990円(税込)

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

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