DAIWAの『FJバーティスR』はサーフゲームの救世主的ルアー!! 超タフだった動画撮影の裏側を公開!【ミッチー高橋のサーフタクティクスEpisode.4後編】

近年日本のソルトルアーフィッシングシーンの中でも、圧倒的な人気を誇り、一大ジャンルへと飛躍したサーフからのヒラメ釣り。広大な砂浜から、少ない情報や自身の観察力を駆使し、導き出さなければいけないその釣りは、決してイージーとは言えないが釣り上げたときの感動と爽快感は図り知れない。そんなヒラメゲームの新たな攻略法を探究し、発信し続けるアングラーが「ミッチー高橋さん」である。今回は先日発売されたばかりのフラットフィッシュ特化ミノー『FJバーティスR』のYouTube動画撮影の裏側を公開。過酷な真夏ロケで導き出したパターンとは!?

●写真/文:高橋慶朗

2024 ブラックフライデー

語っていただくのはソルトルアーエキスパートにして初代ヒラメ王・ミッチーさん!

高橋慶朗(たかはし・みちあき)
ヒラメを始めとしたフラットフィッシュから、シーバス、青物、ロックフィッシュなどあらゆるソルトルアー魚種に精通するスーパーエキスパート。固定観念に捕らわれず、常に進化を求めるアグレッシブなスタイルに定評がある。またシーバスやオオニベにおいてはレコードホルダーとしての顔を持つ(シーバスJGFA・IGFA20lbラインクラス日本&世界記録【107cm9.5kg】、オオニベJGFA20lbラインクラス日本記録【150cm26.4kg】)。グローブライド(DAIWA)勤務。愛称はミッチー。

前回の『FJバーティスR(DAIWA)』の解説記事はこちら

盛夏のサーフ実釣ロケ、プロアングラーの実力が試される!?

――前回はミッチーさんに発売されたばかりの『FJバーティスR(DAIWA)』のハウツーを徹底解説して頂きました。ちょうど製品発売のタイミングでDAIWAの公式YouTubeチャンネルでも実釣解説動画が公開されてましたね。半袖姿を見ると、あれは夏頃撮影されたのですか?

ミッチー高橋「動画を撮影したのは8月初旬の『The・真夏』です。あの時は連日気温が35℃を超える猛暑日が続いており、海水温も高くフラットフィッシュの釣果はメタルジグの超遠投による沖の深場狙いでマゴチがポツポツ釣れている程度の超タフコンディションでした(汗)」

――気温35℃はヤバいですね…魚だけじゃなく、人間も活性が落ちそうです(苦笑)。

ミッチー高橋「確かにそうですよね(笑)。とはいえどんな状況でも釣果を出さなければいけないのが『プロアングラー』の宿命でもありますので、少しでも海水温の低そうな、茨城県の県北エリアでロケを実施しました。

初日は夜明けと同時にエントリー。まずは海岸に降りて離岸流を探すと、見える範囲に2か所の離岸流がが確認できました。釣れていないのか、エントリーした時点で広大なサーフにアングラーは自分のみだったので、その中でも一番大きな離岸流にエントリーしました」 

――真夏とはいえ、夜明けならサーフに釣り人はいそうなのにいないとは…タフな状況が伺えますね。

ミッチー高橋「そうですね、でも誰もいないということは魚はルアーを見ていないので、魚が居れば結果はすぐ出るだろうと思い、FJバーティスR 125Sをセットして早速キャストを開始」

FJバーティスR 125S(DAIWA)

 ミッチー高橋「高水温なので魚は沖側の深みに居ると想定し、離岸流の両サイドのカケアガリ部の沖合めがけてフルキャスト後、カケアガリに沿ってデットスローリトリーブでアプローチします」  

――FJバーティスRの伝家の宝刀「SDメソッド」を早速投入するわけですね! タフとはいえすぐに釣れそう!

 ミッチー高橋「しかし、一通りルアーを通してもアタリすら無い。その後、離岸流の中央部、沖のブレイクラインと、可能性の有りそうなエリアを全て狙ってみたのですが、全くアタらない。  もう一つの離岸流も同じ状況だったことから、このタイミングで移動を決断します。

午後は13時が丁度干潮だったので、少しでも水温が低いであろう河口の流心部を、潮位が下がったタイミングで狙い撃つ作戦にしました。  

河口のサーフに到着すると、川の流れが河口右岸側に蛇行しており、今の潮位であればFJバーティスR 125Sのフルキャストなら届きそうだったので、早速キャストを開始」

 ミッチー高橋「川の流れと沖のブレイクが交差している、釣れるならここしかないであろう場所を目掛け、SDメソッドを繰り返していると、キャスト開始1時間ほどで待望のアタリが! 」

  ミッチー高橋「しっかりフッキングしたのち、慎重にランディングしたのは、25cm程のヒラメ」  

 ミッチー高橋「ヒットパターンはやはりSDメソッドで、ここぞと思った場所を繰り返しデッドスローリトリーブで攻めていたところ、川の流れのカケアガリ部でヒットしてきました」  

――狙いの流心にしっかりルアーを飛ばせて、且つ丁寧にデッドスローリトリーブで狙える。まさにFJバーティスRとSDメソッドの真骨頂が発揮されたわけですね!

 ミッチー高橋「かわいいサイズでしたが、このタフコンディションでヒットしてくれたことに感謝ですよね!この1枚を釣り上げたところで、気温は35℃を超えていたこともあり初日は終了にしました」

――真夏の釣りは無理は絶対禁物ですね、というか朝マズメから15時近くまで炎天下でロケしているんですから上がって正解です(笑)。

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タフコンディションの中、SDメソッドでグッドサイズマゴチをキャッチ!

 ミッチー高橋「2日目は朝から河口部を狙う作戦に。朝は潮位も高かったので昨日釣れた河川とは別の、満潮位でも川の流れが効くスポットを狙える河川からスタート。  

夜明けと同時にエントリーすると、ここもFJバーティスR125Sのフルキャストなら河川の流れと沖のブレイクが交差する場所に届きそうだったので、早速キャストを開始します」 

――前日の釣果をヒントに河川の流れが効くエリアをSDメソッドで狙っていったわけですね!

 ミッチー高橋「そうですね、このポイントは如何にも釣れそうな、川の流れの効いているエリアが岸と並行に50m程続いていたので、少しづつ横に移動しながらラン&ガンでキャストしていくと、開始数投で、ロッドティップがゴンッと絞り込まれました」

 ミッチー高橋「強い引きを堪能したのちランディングしたのは55cmのマゴチ。この魚も、川の流れのカケアガリ部でのヒットでした」

――まさに狙い通りの1尾ですね! しかもパターンやメソッドもほぼ同じとは!

ミッチー高橋「そうなんですよ、このポイントも粘ればまだマゴチは追加出来そうでした。でもどうしてもヒラメが釣りたかったので、ラストチャンスを狙って、ここから一気に県央のヘッドランドまで移動を決断します。 」

――なんか勿体ないような気がしますが、でもヒラメのサイズアップは画的にも欲しい気持ちは分かります…笑。でも何故ヘッドランドに?

ミッチー高橋「それはヘッドランドの際に発生する離岸流であれば、水深もありヒラメの可能性は有ると読んだからです!詳しくはルアマガプラスに掲載されている僕が解説している下記記事をチェックです↓↓」

ミッチー高橋「しかしポイントに到着すると、県央エリアは朝から北東の風が急に強まったようで、すでに風速7m以上の向かい風強風状態となっていました」

ミッチー高橋「何か所かヘッドランドのポイントを見て回りましたが、一番釣れそうだったポイントは、真正面から風が吹きつけるキャスト方向でした。今までのミノーでは確実に釣れそうなポイントまで届かない状況ですがが、FJバーティスRならいけると踏み、キャストを開始。  読み通り、向かい風でもヘッドランドの際の離岸流のカケアガリの先まで届きました」

――NEWバーティスシリーズの遠投性は伊達じゃないですね…しかも喰わせ能力も兼ね備えてるから尚更凄いんです。

ミッチー高橋「あとはヒットを待つのみ、と思った数投目で『コンッ』と明らかにフィッシュイーターと思われるアタリ!

ヒットはしませんでしたが、これでこの場所にターゲットは居ると確信、SDメソッドでキャストを繰り返していると、40分程経過したところで、今度はロッドティップがゴンッと絞り込まれた」

ミッチー高橋「上がってきたのは40cm程のマゴチ、ヒットした場所は最初にアタリの出た場所でした」 

――惜しくもヒラメは出なかったんですね…残念! とはいえ、盛夏も盛夏の厳しい状況でロケして、ヒラメとマゴチ合わせて3本は凄いです! まさにFJバーティスRだからこそ成立したロケですね。

ミッチー高橋「その通りです! FJバーティスRは今回の様なタフなシチュエーションでも活躍してくれる、圧倒的な遠投性能と、デッドスローリトリーブでもワイドなウォブリングアクションでSDメソッドにも対応する『欲しかった性能を全部カバーしてくれる』渾身のハイスタンダード・ヒラメミノーです。是非皆さんのサーフフィールドでも使って頂きたいですね!」

ミッチーさんによるFJバーティスRの実釣模様及び解説は下記動画をチェック!

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