「伝説のペンシルベイト」をDAIWAが量産化に成功!『シルバーウルフ ラフトリック90F』

2023年、DAIWAから新たな「チヌ用ペンシルベイト」が登場する。チニング用としてはやや大きめの90mmボディ設計が特徴的なペンシルベイト。このルアーの元になったのは、淀川の伝説のローカルハンドメイドペンシル「イマペン 鮎90」なのだ。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 チニング特集

シルバーウルフ ラフトリック90F(DAIWA)

【スペック】

  • 全長:90mm
  • 重量:14g予定
  • カラー:8種類
  • 標準装備フック:サクサストレブル#6
  • 価格:未定 

大規模フィールドに合わせて設計されたハイアピール系ペンシル

これまでの止水域でのチヌ用トップは60mm程度のものが一般的であったが、シルバーウルフ ラフトリック90Fは大きめの90mmに設計。大河川の河口域など、広大なエリアから魚を寄せるためには、このボディの大きさと遠投能力が必要なのだ。

これにより、やや波が立つようなシチュエーションや風がある場合でも圧倒的に使いやすく、ターゲットをストライクさせることが可能になった。 

実はこのルアー、元になったのはオリジナルモデルがある。それは、ルアービルダーの今村健治朗さんがハンドメイドで作った、イマペン鮎90。バルサモデルでラトル入りという、手の込んだルアーだ。これがチニングで圧倒的な釣果を叩き出し、近代チニングの第一人者でもあるもりぞーこと森浩平さんも愛用していた。

こちらが原型になったイマペン鮎90。セルロースセメントで40回以上コーティングし、チヌのバイトに耐えうるボディにしている。 

その釣れっぷりは地元の淀川で評判となり、伝説的ルアーとなっていたのだ。アーバンチニングのアンテナショップとして有名なトップバトラーというお店で扱っていたのだが、手作り故に生産個数と重要が間に合わなかった。 

淀川チニングの発信地『トップバトラー』の前に立つ、右からもりぞーさん、店主の宮平さん、ビルダーの今村さん。 

そして、DAIWAと森さん、そして今村さんとの協力体制で生まれたのがシルバーウルフ ラフトリック90F。フロントフックの位置を後ろ側にすることで、チヌ特有の後方からのバイトやサイドアタックに対応。ウェイトはフロントアイとリアアイの直線上に並ぶようにセットされており、キャストした時に軌道がブレず、まっすぐに飛んでいくようになっている。

チヌ特有のバイトに対応したフックポジションを追求。飛距離においても抜かりはない。

テストでは多くのプロトタイプを作成し、イマペンに近づけるよう試行錯誤を繰り返した。 

インジェクション化したことでクオリティが下がってしまわないよう、徹底的にテストを繰り返し、理想のペンシルベイトが出来上がったという。大型河川のチニングトップゲームの新たな扉を開くシルバーウルフ ラフトリック90Fの実釣性能を、ぜひ現場で実感してみてほしい。 

カラーは8色。クリアなボディはインジェクションならではだ。また、ベタ塗りカラーはボディにボーン素材を使用している。ブラックバスのクラシックなカラーを遊び心としてラインナップ。 

ラフトリックの実釣模様や開発秘話もDAIWA公式YouTubeチャンネルで公開中!


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